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北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
安平駅■北海道勇払郡安平町安平675番地19号
追分駅管理の無人駅

 平成27(2015)年12月31日訪問時の様子 
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 両隣の追分・早来は商業的にそこそこ賑わっていますが、当駅は宅地が主役の駅です。近隣の無人駅とほぼ同一仕様の二等辺三角屋根待合室が特徴的です。陸上自衛隊安平駐屯地の最寄り駅で、徒歩約20分程度の位置にあります。

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 駅前付近の様子はこんな感じ。駅前に更地がちらほらあって、ここは以前は鉄道関連の建物があったのでしょうか。

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 待合室には2001年まで営業をしていた簡易委託の乗車券販売窓口があった跡が残ってます。

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 無人駅につき、近隣の管理駅の電話番号が書かれた看板が掲示されていますが、経年劣化により文字が消えかかっています。携帯電話普及以前に作成されたからなのか、市外局番の記載がありません(追分駅がある勇払郡安平町の市外局番は0145)。

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 構内は互い違いにホームが配置されています。

 平成13(2001)年7月25日訪問時の様子 
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 2001年訪問時の駅名標です。2015年12月訪問時の駅名標と違うことがわかります。

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 雪が無い時期の駅の様子です。駅前の電話ボックスの形状が変化している以外は2015年12月訪問時と特に変っていません。

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 ベンチは固定されていないので置き場所が変っています。また、学校の教室でよくみる形状の椅子が置いてありました。

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 構内は広く、また側線が延びていて、事業用車両が留置されることもあるようです。

 室蘭線は稀府駅から三川駅まで複線が続いていて、当駅はその複線上の中間駅の一つとなっています。沼ノ端駅から先の千歳線とは異なり、沼ノ端駅~苫小牧駅間は優等列車の設定が無く、普通列車と貨物列車が細々と運転されているだけとなっています。事情を知らない人が見ると沼ノ端駅~三川駅の複線はオーバースペックに見えますが、この複線こそ室蘭線がかつて山手線並みの営業係数を稼いだ証明と言えます。といっても人間を運んでいたわけではなく石炭を運び出していたんだそうで、そのための複線配線なのです。

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 当駅も他駅と同じで上下別線の対向式ホームになっています。

 この対向式ホームは当駅が設置された1902(明治35)年の開業時から1921(大正10)年の複線化まで当駅でタブレットの授受が行われていたことによります。当駅で(例えば)上り列車が入ってきて、その乗務員から受け取った通行証(通票)を閉塞機へ戻さず、そのまま対向列車の乗務員に渡す際にこのような互い違いな配置をすることで駅係員の動きを少なくし、業務の効率化に寄与していたんだそうです。

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 そんなこんなで、当駅は複線上の2面2線。この区間は普通列車のみが運行しています。
<当駅→追分駅間の踏切施設>
・(164k040m)当駅
164.0km
・(164k254m)自衛隊通り踏切
・(166k516m)中安平通り踏切
・(168k132m)新生通り踏切
・(169k466m)開拓通り踏切
・(170k760m)追分駅170.8km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@室蘭線
上り:早来駅■5.7km
下り:追分駅K256.8km

※訪問日:2001年7月25日,2015年12月31日