北海道旅客鉄道株式会社 旭川支社
抜海駅W78北海道稚内市抜海村字クトネベツ
稚内駅(稚内市)管理の無人駅
令和2(2020)年5月訪問時の様子です
存廃論議に揺れている日本最北の無人駅です(結局当面存続になりましたが、地元自治体が次年度の管理費予算を計上しないことを示唆していて、早晩閉駅となってしまいそうです)。
当駅は大正13(1924)年6月に兜沼駅~稚内駅間が開通したことにより開業していると記録に残っていますが、駅舎に貼付されている建物財産標によれば・・・
昭和15(1940)年に竣工していることになっています。
後述の2002年訪問時の様子と比較すると外壁が白塗りに変わっています。外壁補強で白い板が貼られているわけではなく、単に白色塗装を施しただけのようです。「抜海駅」と書かれた看板は健在です。
駅前の様子です。道道510号(抜海兜沼停車場線)までの間に住宅は1軒ほどあります。
その道道510号側から駅方向を見た図です。
駅があるトクネベツエリアから抜海の市街地までは徒歩で約30分程度離れていて、途中はこのような原野だけが広がる道路脇を歩きます。
私のような「たまに来る人」にとっては風光明媚でのどかな風景でしょうけど、、、この市街地が駅から程近ければ利用者が増えそうなものですが、その市街地付近には郵便局や商店が数件あるだけで、小中学校は平成19(2007)年に閉校されています。
話を駅に戻します。
建物には地上デジタル放送用の他にBSパラボラアンテナが設置されています。冬季除雪・保線要員さんの情報収集に活躍しているのでしょう。
建物内部です。出札窓口と手荷物取り扱い台が残っています。
赤い縁取りがアクセントになっていて、駅の印象をモダンにしてくれます。
小さなスロープがあって、車椅子やカートでの通行がとても便利な設計になっています。
こんなところに北海道日本ハムファイターズのマスコット「B・B」のポスターが。。。しかもこのBBはファイターズの移転初期の「エロズリー」と呼ばれたデザインなのが笑えます。
待合室からホームに出る前に風除室が設けられているのが風雪が強いことを示しています。
その風除室にはこのような安全啓発ポスターが、、、これは旅客向けではありませんな。
ホーム側の出入口の様子です。
2番線側から見た駅舎の図です。
構内踏切から稚内方を見た図です。
ホームは砂利敷きとなっています。
名所案内です。
構内は単線上の2面2線。普通列車のみが停車します。
1番線ホーム設置の駅名標です。こちらは板が新しいものに交換されています。
平成14(2002)年6月訪問時の様子です
駅舎
最北の無人駅で、最北の木造駅舎の駅です。2020年訪問時には出入口付近が白塗りされていましたが、この当時は古いままです。
海が近く、駅舎は古くて味があり、勇知から抜海までの駅間を含め「いかにも最北・最果て」の雰囲気が素晴らしいです。
小さなバリアフリー
段差を埋める小さなスロープ…優しい心遣いが垣間見れます。
駅舎ホーム側
海が近く、駅舎は古くて味があり、勇知から抜海までの駅間を含め「いかにも最北・最果て」の雰囲気が素晴らしいです。
小さなバリアフリー
段差を埋める小さなスロープ…優しい心遣いが垣間見れます。
駅舎ホーム側
駅前には民家が数軒あります。抜海の市街地は当駅から1.5キロ程度はなれた漁港付近にあり、当駅付近は極めて静か。
ホーム
当駅は2面2線ホームで交換設備を持っています。CTC制御されているので行き違いのための要員は配置されていませんが、冬季は除雪要員の係員さんが駅舎の中で暖をとりながら休んでいることがあります。
落書きはやめましょう
待合室内の落書き…おぼえとけ!!とのことですが、落書きはいかんよ。これも覚えといてください。
<当駅→南稚内駅間の踏切施設>隣の駅@宗谷線
・(245k030m)当駅245.0km
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(256k295m)抜海道路踏切
・(256k660m)南稚内駅256.7km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:勇知駅W778.3km