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北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部千歳地区
美々信号場H15北海道千歳市美々
信号場
🆋Kitacaの駅(でした)
※平成29(2017)年3月3日で駅としては営業終了、信号場となりました。

 2016年11月21日訪問時の様子 
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 積雪が無い状態の2016年11月の美々駅の様子です。この時は廃止が噂されていて訪問客がチラホラ散見されていました。

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 駅の外の様子です。近隣に廃棄物の集積場があるからか、ひっきりなしにごみ回収車両が行き来していました。

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 駅前には相変わらずカラオケボックスが留置されていました。

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 利用者数とアンバランスなICカード簡易改札機です。

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 普通列車であっても当駅を通過する列車が設定されていました。日照時間帯にKitacaエリアで1時間半程度も停車列車が無い時間帯があることに驚きました。

 ↑画像の3番ホームは2017年10月にここを通過する列車の車窓から確認した際、ホームが絶賛解体中でした。次回ここを通過するときは跡形もなくなっている可能性があります。

 2015年12月31日訪問時の様子 
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 千歳市内の寂しい駅として比較的有名な存在の駅でした。当ブログの下のほうに掲載している2001年訪問時の様子から14年が経過していますが、見比べてもそれ程変化はありません。

 wikipedia日本語版によれば当駅の一日の乗降客数は4人なんだとかで、4人でも居れば立派な利用者ということなのか、それともKitacaエリアを苫小牧まで広げるためなのか、当駅はKitacaが使えました。
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 周囲を見渡すと住宅は一応あるらしく、そこの人が使っていたかもしれないです。

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 駅の周囲には廃材なのか、それとも稼動しているのか、カラオケボックスが据え置かれていました。

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 待合室内には椅子と掲示板が…掲示板の壁の向こう側は保線担当者の休憩室がありました。

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 この待合室掲示板は2001年訪問時には間違えて当駅で降りてしまった利用者を哀れ見るメッセージが掲出されていましたが、2015年訪問時にはそれを見ることができません。しかしタクシー業者電話番号の掲示は相変わらず行われているので、稀に間違えての降車はいまだにチラホラあるのでしょうか?

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 待合室内掲示の運賃表…ここになぜか日高本線勇払駅の運賃が。

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 当駅は駅舎に面したホームが3番線を、もっとも離れたホームが1番線を名乗っていました。

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 構内は広く、2番線に対しても安全側線が敷いてあります。

 2013年3月訪問時の様子 
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 2番線ホームに停車中の苫小牧行き列車と1番線ホームを通過中の大阪行き寝台特急です。

 2001年2月25日訪問時の様子 
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 道央圏の無人駅ではよく見られるスタイルの駅舎です。

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 当駅は地名から名付けられた駅名が付与されていますが、同じ千歳市美々には有名な新千歳空港があり、地名で当駅が空港の最寄り駅であると勘違いして降車してしまう可哀想な人が稀にいらっしゃるようです。
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 確かに新千歳空港は千歳市美々にありますが、当駅の場所と空港ターミナルは滑走路を挟んで対極の位置にあるため、徒歩移動は現実的では無く、また当駅に停車する列車の本数があまり多くないため、親切な人が掲示してくれた紙に書いてあるタクシー会社に連絡をして移動するしかなくなってしまいます。

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 構内は2面3線構造。2番線は上下線共用の待避線として活用されています。当駅も北海道でよく見られる駅舎から遠い側から1番線、2番線と番号が割り振られていて、駅舎に近い札幌方面ホームは3番線となっていました。
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 通過列車が多く、また特急列車も多く通過することから列車見学にはもってこいのロケーションとなっていました。

 ところで当駅名である「美々」…なんとも美しい響きの地名ですが、ここは北海道。北海道の地名はアイヌのことばに由来するものが多く、当駅も御多分に漏れずそのうちの一駅となっています。その由来を探すべく、当駅の周囲を散策しました。駅を出て右に進むと1軒だけ民家がありました。美々駅のヘビーユーザーなのでしょうか。線路沿いには「ドックパーク」なる私設公園があります。会員制らしいですが、どうやら冬季は閉鎖しているようでした。

 駅舎を出て近くの踏切を横断すると…
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 「小動物焼却処理場」の看板を発見。まさか「小動物」ってことはペットなどを…お~怖いっ。想像してはいけません。

 しかし焼却処分場といい、最終処分場入口といい、リサイクルセンターといいゴミ捨て場的な場所なのか???これには古い歴史がある事を、周囲をうろついていたお陰で知ることに。
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 貝塚とは「古代の人類のゴミ捨て場のうち当時の人々が捨てた貝殻が積み重なったもの」のこと。要する美々エリアは古代から現代までず~っとゴミ捨て場だったということ。

 で、「美々」の由来ですが、元々当地は「ベッペ」と呼ばれていたそうです。北海道民族であるアイヌの言葉で「ベッペ」とは女性の陰部を挿す言葉でちょっと問題があるとの判断で、女性と言えば「美しい」=「美々」になったそうです。でも、その美しい女性のアソコにごみを捨てるとはいけませんなぁ。
<当信号場→植苗駅間の踏切施設>
・(48k610m)当信号場
46.3km
・(51k700m)谷口通り踏切
・(52k322m)美々富門華線踏切
・(55k727m)植苗遠浅線踏切
・(56k140m)植苗駅
54.1km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@千歳線
上り:南千歳駅H144.5km
下り:植苗駅H167.5km

※訪問日:2001年1月18日,2001年2月25日,2015年12月31日,2016年11月21日