東日本旅客鉄道株式会社 長野支社
千国駅OitoLine10長野県北安曇郡小谷村大字千国乙
南小谷駅管理の無人駅
あれ?駅舎が二つ???ではありません。当駅の設備としては左側の建物が待合室となっています。では右側の赤い屋根の建物はナニモノ???これはかつて当駅が2面2線配線であったときの白馬・信濃大町方面行き列車が発着していた2番線ホームへアクセスするための通路でした。一般的には構内踏切や跨線橋で対応するこの手の通路ですが、当駅の場合は比較的長い坂道を上り下りする必要がありました。ところが当地の冬季は降雪量が半端無く、このような通路が必要だったという事情があったのです。2番線ホームが使われなくなったので無用の長物になっているかと思いきや、線路の向こう側のグラウンドなどへのアクセス路として現在も使われていましたが、いよいよ不要と判断され、現在は出入り口部分が取り壊され、新たにお手洗い(トイレ)が設けられています。
通路は階段になっておらずスロープ状になっていました。
知らない人が見るととても鉄道関連の構造物には見えません。余談ですが線路の向こう側の野球グラウンドはなぜか一塁線と三塁線の長さが異なっているMLBスタイルの野球場。野球も好きな人は雪解け時に訪問してみたくなる場所でもあります。
駅前はいきなり斜面…これはこの急斜面の上に別世界のような千国エリアの集落があります。国道も完備されていて、駅前だけ取り残されたような格好になっています。
駅舎内の様子です。駅舎は近年建て替えられ新しい建物へ変貌しています。
椅子は畳敷きになっています。
正面側の窓のつくりがとても特徴的です。
運賃表は南小谷駅までしか掲載がありません。
構内は単線上の1面1線。2005年までは2面2線でしたが、JR西日本側から入線してくる臨時列車が減少(というより消滅)したことから用途が廃止され線路が撤去されています。
ところで列車本数が少ない大糸線。3時間近く列車の運転がないことから当駅より白馬大池駅まで歩いたところ、途中にこんな橋を見つけました。
親沢橋というコンクリート製の欄干を持つ道路の橋です。
2002年の土木学会選奨土木遺産指定を受けています。
撮影をしていたらちょうど特急あずさが通過していくと言うラッキーな出来事も。
列車内から撮影した様子。
1993年頃撮影の2番線側駅名標です。後方に写っているのは野球場のクラブハウス的な建物のようです。
当駅の駅名標アルクマは長野県制定アルクママニュアルによると「手をふる・ウインク」の複合バージョンです。
<当駅→南小谷駅間の踏切施設>隣の駅@大糸線
・(68k660m)当駅68.7km
・(70k046m)学校北踏切
・(70k182m)南小谷駅70.1km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:白馬大池駅OitoLine111.9km
下り:南小谷駅OitoLine093.8km
※訪問日:2017年3月26日