東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社
府中本町駅JN20JM35東京都府中市本町一丁目29番
駅長所在の直営駅
🆋Suica(首都圏エリア)の駅
令和4(2022)年2月訪問時の様子です
駅舎は鎌倉街道(東京都道18号)のJR線跨線橋上にあります。似たようなつくりの橋上駅は新川崎駅でも見られます。駅の目の前には小さなタクシーとバス乗り場が設けられています。
JR武蔵野線の行き先でよく見かける割に地味な存在の駅です。JR東日本が公表している1日の乗降客数で矢向駅と同レベルの凡そ1万人ちょいが改札機を使って利用していることになっています。その割に利用者が多い印象があるのは南武線と武蔵野線の乗り換え客の存在。両線の乗り換え客は改札機を通らないため乗降客数にカウントされないようです。
近隣(徒歩約15分)には京王線府中駅がありますが、京王線は隣の分倍河原駅で同一駅乗り換えができるため、当駅からの徒歩連絡乗り換え需要はそれほど無いとみられます(京王線の新宿→分倍河原と同→府中は同じ283円です)。
そういうこともあって当駅の正面改札口はこのように有人1通路、自動4通路分と小ぢんまりとしています。
券売機頭上の運賃表です。自動券売機が対応している1,690円区間までの運賃が確認できます。当駅から新宿駅までは473円(IC運賃)となっていて、当駅から府中駅まで歩けば190円の節約に、分倍河原駅で乗り換えたとしても54円も安上がりとなります。
改札から入場すると駅前広場よりも広いのではないかと思ってしまうほど広いコンコースが広がっていて、その先には当駅の特徴の一つと言ってよいものがあります。それがこれ↓
臨時改札口と呼ばれる東京競馬場へのアクセスに便利な改札口です。臨時改札口なのに有人の改札通路も設けられていてかなり本格的です。また、当駅の正面改札口よりも通路数が多かったりします。
訪問した時期は新型コロナウイルスのオミクロン株が蔓延していたこともあり、東京競馬場が入場制限を実施したため臨時改札口は閉鎖していました。自動改札機を覆うように巨大な用紙に印刷された案内を見て「これ、どうやって作ったんだろう」「これを印刷できるプリンタを駅か支社が持ってるのか?」といった疑問が湧きました。
そんな当駅は南武線の他に武蔵野線が乗り入れています。
JM35・・・終着駅っぽい駅番号ですが、武蔵野線の書類上の起点は鶴見駅。しかし鶴見駅を発着(経由)する武蔵野線の定期旅客列車は設定されておらず(臨時は稀にあります)、もっぱら貨物列車のみが設定されています。武蔵野線は鶴見駅が起点となっていることから、当駅発電車の列車番号が下りを示す奇数となり、駅番号の付与順番と逆になっています。
武蔵野線の旅客列車は当駅で折り返します。2番線に到着した当駅止まりの列車は乗客を降ろすと車内点検ののちに南多摩方の引上げ線に入り、時間調整ののちに3番線に入り客扱いを行います。貨物列車は旅客ホームの線路の外側線路を行き来します。
武蔵野線ホームから南武線の1番線ホーム側を見た様子です。最上部は東京競馬場臨時改札口から東京競馬場西門へのルートとなっている「フジビューウォーク」と呼ばれる専用歩道橋です。その下は改札口と南武線上り乗り場をつなぐ通路で、その下に1番線ホームが設けられています。
改札口からの経路はこんな感じ。事情を知らない人が見るとここを降りればすぐに川崎方面の南武線ホームなのかと思ってしまいます。
知らん人が見るとこれがホームだと思ってしまいます。通路の左側に思わせぶりも甚だしい発車時刻を示すLED掲示板があるので、、、しかし当駅の1番線を甘く見てはいけません。
さらに階段を下ってようやく1番線にたどり着きます。これは武蔵野線が当駅に乗り入れる際に南武線の上下線の間に入るよう線路を付け替えた結果で、南武線の上り線を武蔵野線の線路がまたいでいるために仕方なく1番線の配置が少々南多摩駅寄りにずれて設けられています。よって改札口の時点で発車まで1分だと駆け込み乗車になってしまいます(やめましょう)。
南武線も武蔵野線も列車本数はかなり手厚く、駆け込み乗車がばからしくなります。
駅オリジナルキャラクターがあるのでしょうか?戦隊モノっぽいキャラクターが駅のあちこちに見え隠れしていますが、このキャラクターが何者かの説明は見つけることが出来ませんでした。
※ちょっと調べると「本町戦隊・フチレンジャー」ということが判明。詳細はこちらさまのブログから確認ができます(勝手にリンク張ってごめんなさい)
JR東日本の駅にはこのように駅独自のキャラクターが設定されていることが多く、油断していると日暮里駅のようにオリジナルグッズを販売することもあるので目が離せません。
最後は南武線下りの4番線ホームです。撮影していると脇の線路を武蔵野貨物線の貨物列車が当駅を通過していくところでした。武蔵野貨物線には当駅で客扱いをするホームはなく、どうしても当駅に停車させたい場合、上下いずれの場合も当駅進入前に南武線へ転線させ、南武線のホームで客扱いを行います。その場合は再び武蔵野線へ転線させることはできないため、南武線を進むしかありません。
当駅は「全部雪のせいだ」のキャッチコピーがお気に入りのようです。こういうの、好きだなぁ。
以前訪問時の様子です
2002年4月に撮影した武蔵野線ホームの駅名標です。駅ナンバリングが付与されたのは2016年です。
2004年撮影の駅舎の様子です。屋根上設置の駅名看板は南武線の路線カラーが左下に付記されていて、当駅が南武線所属の駅であることをアピールしています。また、改札右側にはKIOSKが出店していますが、現在は撤退しています。
当駅は旅客営業としての武蔵野線の起点駅です。2004年訪問時にはこのような路線図と武蔵野線の停車駅を記した看板がありました。越谷レイクタウン駅や吉川南駅が開業したため現在はこの看板は撤去されています。
武蔵野線用3番線ホームに停車中の103系電車です。武蔵野線から103系が撤退したのは2005年12月でした。
<当駅→分倍河原駅間の踏切施設>隣の駅@JN南武線
・(27k780m)当駅27.9km
・(28k012m付近)社員通路
・(28k629m)小学校前踏切
・(28k780m)分倍河原駅28.8km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
<当駅→北府中間の踏切施設>隣の駅@JM武蔵野線
・(24k880m)当駅28.8km
・この区間には踏切はありません
・(26k570m)北府中駅30.5km
上り:梶ヶ谷貨物ターミナル駅■16.1km
下り:北府中駅JM341.7km
※訪問日:2004年10月3日,2022年2月2日