岳南電車株式会社 鉄道部
岳南江尾駅GD10静岡県富士市江尾143番地2号
無人駅
岳南電車の終着駅です。他社線連絡や駅前にバスターミナルがあるわけではないため、ターミナル駅という風情はほとんどなく(個人の感想です)、終着駅というよりも「行き止まり駅」と言いたくなる寂しい雰囲気が漂う駅です(これも個人の感想です)。
「行き止まり」「寂しい」と勝手なことを書いといてなんですが、駅頭の看板を見ると。。。
駐車場の案内看板の前に「日本一市民のキモチが盛り上がっている駅」のキャッチコピーが添えられた駅名標柱があります。これはいったい?!
調査をすると地元の岳南電車を存続させたい有志の皆さんによるこの看板は「日本一(岳南電車を存続させたいという)キモチが盛り上がっている駅」ということが言いたかったようです。なるほど!
建物内部の様子です。当駅は無人駅です。券売機や乗車駅証明券の発行機といったものはなく、運賃精算は車内で実施します。
危険品の持ち込み禁止について書かれた黒板がレトロ感を演出します。当駅は以前は駅長が配置されていたのでしょうか。看板の末尾に「詳細は駅長にお尋ね下さい」と書かれていたものをガムテープで消しています。
伝言板が設置されています。IT化が進んで著しい2021年、携帯電話のメールやLINEやZoomといったコミュニケーションツールが発達しているところにこのような伝言板というのもなかなか味がありますなぁ(個人の感想です)。
当駅からの運賃表です。運賃表路線図からは読み取れませんが、岳南線はひらがなの「つ」の字を反転させたような線路配線となっていて、当駅は「逆つ」の字の始点部分に存在しています。岳南線はこの先、沼津まで延伸する野望を持っていたらしいので、当駅は早晩中間駅に化けることが考えられていたんだそうです。しかし後述のトイレの設置で線路の行く手をふさいでしまった状態になったため、現状ではこれ以上の路線延伸は考えておられないのかもしれません。
駅舎内改札外にはこのような黒板での忘れ物掲示板が現役で活躍しています。チョークと黒板消しに懐かしさを覚えます。
ホームの様子です。1面2線のホームがあります。
ホームから線路終端方向を向いた図です。貨物取扱があったころの名残りがチラホラある構内の様子です。↑左側はその貨物取り扱いが廃止され、余った敷地を有効活用するために設けられたトイレです。これが極めてきれいなのが素晴らしい。
↑画像の右側の車両は1両編成で、日中は運用休止となっているようで、1番線ホームで昼寝をしています。
ホーム屋根にはこんな看板が・・・。
<当駅→ホーム終端間の踏切施設>隣の駅@GD岳南線
・(8k860m)当駅9.2km
・この間に踏切はありません
・(9k250m付近)線路終端
上り:神谷駅GD09全長9.2km
下り:(終着駅)全長9.2km
※訪問日:2021年6月27日