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東日本旅客鉄道株式会社 横浜支社
八丁畷駅JN51神奈川県川崎市川崎区池田一丁目6番1号
尻手駅管理の業務委託駅(委託先:京浜急行電鉄株式会社)
🆋Suica(首都圏エリア)の駅・横市内の駅

 平成31(2019)年4月訪問時の様子です 
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 どこからどう見ても京急の駅ですが、実はJR線の駅でもあります。駅舎外観上、JRのマークが一切見られません。↑は中央口駅舎です。

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 中央口駅舎内の様子です。画像の手前側に独立して設置されている券売機がJR線向け、奥の券売機群が京急向けとなっています。

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 JR線券売機は一応多機能型のように見えますが、業務委託をしている京急に配慮してなのか、機能をきっぷの発売に特化させています。また、550円区間までしか発売が出来ません。

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 当駅の時刻表です。朝ラッシュ時間帯は手厚く、それ以外の時間帯はチョロチョロとしか設定が無いことがわかります。

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 とはいえ、日中10分おきに列車が停車する京急線からしたら少ないと見られているようで。。。

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 こちらは京急線2番線(品川方面)ホームに設けられている西改札駅舎です。小ぢんまりとしていて、駅係員の常駐はありません。また、京急の券売機しか設置が無いため、JR線の乗車券類は購入できません。JR乗車前提の交通系ICカードでの乗車には対応しています。

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 駅の近隣には川崎市教育委員会が設置した地名由来の看板があります。

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 当駅は京急が主役の駅です。当駅の京急の駅番号はKK27ですが、隣の京急川崎駅の番号はKK20。。。あれ?KK26からKK21はどこへ?と思って調べたところ、京急大師線の各駅の番号でした。

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 改札内にはこのような案内があります。これによれば当駅をJRで利用するICカード利用者は全てJR線ホームにある乗り換え改札機にタッチしなければ、京急線を経由したと見なして処理されるということなんだそうです。

 例えば、JR武蔵溝ノ口駅から当駅まで尻手駅乗換えでJR線のみでやってきたとして、当駅の南武線ホームの乗り換えIC改札機にタッチしなかったら「武蔵溝ノ口駅(JR線)中野駅(東京メトロ線)九段下駅(都営地下鉄)泉岳寺駅(京急線)当駅」と屁理屈の権化のようなルートでやってきたと解釈され、1,000円を超える運賃がICカードから引かれることになるようです。
※誰か実験してみてください。


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 そんな当駅の中央口改札を抜けると、いきなり階段があります。中央口改札駅舎は横浜方面1番線ホームに直結していて、羽田空港・品川方面ホームへは階段の登り降りが必要です。その階段の途中にある禁煙を促すステッカーは・・・
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 なんとJR仕様。すぐ脇には京急仕様の駆け込み乗車やめて看板。この階段通路がJR資産なのか京急資産なのかよくわからなくなってきます。

 その階段を登りきると・・・
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 ん?ホーム?そうです。階段を登るとJR線のりばになっているのです。

 当駅は1916(大正5)年12月に京急線(当時は京浜電気鉄道)の駅として開業。その14年後の1930(昭和5)年に南武線(当時は南武鉄道)が京急との交差部に駅を設けています。
 歴史的には京急が先に開業し、その後南武線が出来たことになっていて、京急開業時は構内踏切で行き来していたものを、乗り換え用に設置した階段を上手に活用して跨線橋代わりに使い回して現在に至っています。そのときの鉄道事業者が南武鉄道という私鉄であったことがこのような構造になっている所以のようです。
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 中央改札駅舎の脇にある踏切から当駅を見た様子です。南武支線ホームが跨線橋になっているのがよくわかります。

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 そんな当駅は南武支線的には単線上の1面1線となっています。東海道貨物線は南武支線ホームにかかる線路は通らず、専用の複線を通ります。

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 JR線ホームに掲げられている2番線の案内看板…これ、JR様式なのが面白いところです。

 平成15(2003)年12月訪問時の様子です 
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 2003年の取材時に撮影した駅名標です。当時は駅番号が制定されておらず、所在地が入った旧国鉄デザインとなっていて、2016年開業の小田栄駅の表示もありません。

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 1989年に改築した中央改札口駅舎です。この時もJR線の存在感はきわめて薄かったようです。

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 JR線の券売機です。当時はこのような形状の券売機でした。

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 こちらは西側改札口です。2011年に撤去され、70メートルほど横浜駅寄りに移設されています。
 ホームは旅客向けには2面2線となっています。

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 西口改札は超手狭でした。

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 西口改札口は磁気式きっぷ・定期券しか通用しなかったようで、それ以外の乗車券類と当時運用されていたイオカード(自動改札機に直接投入して使う磁気式プリペイドカード)は中央改札口の窓口で処理が必要でした。

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 このような看板は2019年も健在です。

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 構内は変わらず1面1線です。
<当駅→川崎新町駅間の踏切施設>
・(1k160m)当駅1.1km
・(1k944m)小田第三踏切
(東海道貨物線的:22k388m)
・(2k060m)川崎新町駅2.0km(東海道貨物線的:22k272m)
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@JN南武線
上り:尻手駅JN021.1km
下り:川崎新町駅JN520.7km

※訪問日:2003年12月4日,2019年4月11日