北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
萩野駅H24北海道白老郡白老町字萩野
苫小牧駅管理の無人駅
令和6(2024)年8月訪問時の様子です
後掲の平成30年撮影時の様子と比較してもほぼ変化がない駅舎は昭和33(1958)年に竣工した2代目建物です。北海道ジェイ・アール・サービスネットさんへ委託していた駅運営業務を平成23(2011)年に解除し、現在は無人駅です。
建物内部には前述で触れている業務委託社員が配置されていた当時のまま状態が維持されている出札窓口が残っています。内側のカーテンが引かれているだけなので、やろうとおもえば今すぐ営業再開できてしまいそうな感じがします。
訪問当時の運賃表です。苫小牧駅までは640円、東室蘭駅までは750円、ここに記載はありませんが新千歳空港駅までは1,310円、札幌駅までは2,100円となっています。
※細かい話ですが当駅から札幌駅までの営業キロは98.6kmです。101キロ以上の乗車券を購入されたい方は102.4kmの琴似駅まででどうぞ(桑園駅まででも100キロ台です)。
※さらに細かい話ですが、札幌駅への1日散歩きっぷ適用日の場合で当日中の単純往復であれば当駅~千歳駅まで1,290円+一日散歩きっぷ2,540円=3,830円となり、札幌の往復で4,200円であることを踏まえれば割安です(復路は1日散歩きっぷで当駅まで利用可能、一日散歩きっぷは千歳駅から先での発売となっているため、往路は当駅→千歳駅まで別払いが必要)
列車時刻表です。日中に停車列車の間隔が開く時間帯がチラホラあります。下り最終列車の22時14分発苫小牧行普通列車は苫小牧駅で札幌行最終列車に接続します。
平成30(2018)年5月訪問時の様子です
「おぎの」ではなく「はぎの」です。信号場(このときは「知床(しれとこ)を名乗る)として設置され、その後は「貨物駅」→「一般駅」と変貌する出世駅です。駅舎は白を基調とした平屋建ての駅で、貨物取り扱いがあったため、事務スペースが広く確保されているのが特徴です。
駅前はタクシーの常駐があり、当駅からのお出かけにも便利だったりします。周囲は住宅が目立ちますが、線路の向こう側から北吉原駅付近にかけては製紙会社の工場があり、意外と賑やかだったりします。直進すると国道36号線に突き当たり、さらに先には防波堤があり太平洋が広がっています。
駅の周囲は宅地が広がり、こんな廃屋があったりします。「北吉原にある日本製紙球場」と報じられることが多いWEEDしらおいの練習球場・日本製紙球場は北吉原駅ではなく当駅からが近いです。
待合室内はかつて窓口営業をしていたころの様子が色濃く残っています。
旅客向け待合室は建物の規模の割りに手狭です。防犯のため、天井には監視用のカメラが設置されていて、誰も居ないのに視線を感じるのは私だけではないようです。
待合室の上部にはこのような利用案内が掲示されており、最寄りの係員配置駅の連絡先電話番号が記載されています。
北海道内のローカル幹線で、特急列車のほかにソコソコの列車本数が設定されている普通列車。7時台は学生利用が旺盛で多くの列車が設置されています。
当駅舎の線路側にはJR貨物のマークが入った出入り口があります。といっても貨物列車が当駅にやってきていたのは2008年までで、当駅から引込線を解して前述の日本製紙工場への貨物列車が出入していました。JR貨物の係員詰め所跡や後述する側線の跡はその名残りです。
駅舎から屋根付の跨線橋まではご覧の通り離れています。
一見すると2面4線のように見える当駅構内ですが、現駅で稼動しているのは↑画像の左から3本のみとなっています。
4番線に見える部分は使用しておらず、ホーム番号の割り当てもありません。貨物列車で賑わっていたであろう側線は線路の間から草木が生い茂っていて、見るも無残な様相を呈しています。
1,2番線ホームは線路枕木がコンクリート製に交換された高速走行対応線路となっていて、直線区間のため通過列車が通過する際は迫力満点、、、気をつけましょう。
構内は複線上の2面3線構造。普通列車のみが停車します。
3番線は線路の錆び取り目的で上下1本ずつが定期的に進入していて、さらに臨時特急設定時にも使用されますが、頻度が少ないこともありホームはメインの1,2番線とは異なり砂利舗装となっています。
駅ナンバリング制定以前、平成8(1996)年3月撮影の駅名標です。後方に停車中の車両にご注目。
上り:北吉原駅H252.1km
下り:白老駅H235.8km
※訪問日:1996年3月11日,2018年5月3日,2024年8月25日
3番線は線路の錆び取り目的で上下1本ずつが定期的に進入していて、さらに臨時特急設定時にも使用されますが、頻度が少ないこともありホームはメインの1,2番線とは異なり砂利舗装となっています。
駅ナンバリング制定以前、平成8(1996)年3月撮影の駅名標です。後方に停車中の車両にご注目。
<当駅→白老駅間の踏切施設>隣の駅@室蘭線
・(107k810m)当駅107.8km
・(106k553m)萩野ブロック通り踏切
・(110k988m)ウヨロ線通り踏切
・(112k473m)昭和通り踏切
・(112k658m)三好前通り踏切
・(113k064m)神社前通り踏切
・(113k620m)白老駅113.6km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:北吉原駅H252.1km
下り:白老駅H235.8km
※訪問日:1996年3月11日,2018年5月3日,2024年8月25日