
東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社
初狩駅CO33山梨県大月市初狩町下初狩3390番地
大月駅管理の無人駅
🆋Suica(首都圏エリア)の駅
令和7(2025)年6月訪問時の様子です

山間の小さな駅ですが、マニア的心をくすぐる面白い設備が残っているため、訪問の価値が高いと言えます。

建物は運転関係の設備もあったのか、よく見ると2階建て構造となっています。

建物の内部です。当駅は平成27(2015)年に駅係員の配置を終了させ、現在は無人駅です。

かつて乗車券類の発売が行われていた出札と改札の窓口はシャッターが降ろされ、営業をしていない旨を記した掲示物が貼ってあります。また、自動券売機も同時に撤去され、跡地には乗車券証明書の発行マシーンが配置されています。そんなことから当駅では乗車券の購入や交通系ICカードへの入金はできません。
※ICカードへのチャージが出来るコンビニエンスストアは当駅から徒歩3分にローソン下初狩店があります

出・改札窓口です。

窓口付近には待合スペースがあり、数人が座れる椅子があります。

券売機はありませんが運賃表はあります。大月駅までは200円。甲府駅までは770円、八王子駅までは860円となっています。

駅舎とホームは独特な離れ方をしています。途中構内側線を踏切で横断し、その先にホーム入口の開口部があり、ここを通るとのりばホームの直下に出ます。

ホームは勾配上のややカーブした場所に設けられています。以前は駅舎脇にあったホームでしたが、車両が勾配での停車や加速に耐えられる構造となったことで現在のホームを使っての発着に切り替わっております。

昭和43(1968)年の中央線複線化まではここにホームがもうけられていて、当駅に停車する列車は一度こちら側のホームがある線路に編成ごと突っ込んでスイッチバック運転を実施していました。

この線路は一応信号機は稼働しているものの、事業用車両の留置程度しか使っていない模様で、その先の宮下第一踏切付近より先は車止めが置かれています。
↑当駅が登場する動画です
平成24(2012)年12月訪問時の様子です

駅番号付与以前の駅名標です。

山間の勾配上にある駅です。1951年竣工の木造駅舎が印象的で、小さな駅に見えますが、来てみると構内が広く、見所が満載であることがわかります。
駅舎だけを見ると小ぢんまりとしていて、それほどの賑わいを感じません。待合室の中には簡易型のSuica改札機があり、その脇に数人が座れる椅子があります。ところが…

改札を抜けるとすぐに線路が敷いてあり、その先に地下道へ潜ると思われる通路が見えます。改札口から地下道出入り口までに屋根はありません。降雨降雪時はちょっと難儀しそう。

出入り口に近づいてみると…地下道と言うわけではないことがわかります。これ、勾配上にあるホームと改札がある駅舎とで高低差があることから、階段が設置されていて、上り線をくぐってホームに出る構造になっているのでこのようなちょっと大袈裟に見える通路が設置されているわけです。ちなみに通路側から見た改札口方向のアングルはこんな感じ↓

ホームから見た改札口の脇に広がる線路群はこんな感じ。

これは勾配を克服するために設置されたスイッチバック。決して遺構というわけではなく、一応現役のスイッチバック施設です。といっても旅客列車は車両性能が向上したこともあり、スイッチバックは必要は無く本線上を行き来することが出来るようになったので、現在は本線上にプラットホームを設置。スイッチバック線には進入しません。現在スイッチバック線に進入する列車はもっぱら当駅を目的地としている貨物列車ぐらい。

それ以外の列車はこのように本線を通過していきます。なお↑の画像に写る車両の左奥にはさらに線路があります。これは八王子方にある採掘工場への引込み線へ続くスイッチバック線となっています。


スイッチバックがあるので一概には言えませんが、本線上にある構造物だけで言えば1面2線構造のホームがある駅ですが、25パーミルの勾配上に設置されているという意味では極めて珍しい駅と言えます。
<当駅→笹子駅間の踏切施設>隣の駅@CO中央線
・(93k800m)当駅93.9km
・この区間に踏切はありません
・(99k900m)笹子駅100.4km
<当駅→構内側線の踏切施設>
・(0k000m)当駅0.0km
・(0k371m)宮川第一踏切
・(0k105m)宮川第二踏切※除却済
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
東行方面:大月駅CO326.1km
西行方面:笹子駅CO346.5km
※訪問日:2004年1月2日,2012年12月30日,2025年6月28日