hatsukari
東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社
初狩駅CO33山梨県大月市初狩町下初狩3390番地
大月駅管理の無人駅
🆋Suica(首都圏エリア)の駅

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 山間の勾配上にある駅です。1951年竣工の木造駅舎が印象的で、小さな駅に見えますが、来てみると構内が広く、見所が満載であることがわかります。

 駅舎だけを見ると小ぢんまりとしていて、それほどの賑わいを感じません。待合室の中には簡易型のSuica改札機があり、その脇に数人が座れる椅子があります。ところが…
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 改札を抜けるとすぐに線路が敷いてあり、その先に地下道へ潜ると思われる通路が見えます。改札口から地下道出入り口までに屋根はありません。降雨降雪時はちょっと難儀しそう。

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 出入り口に近づいてみると…地下道と言うわけではないことがわかります。これ、勾配上にあるホームと改札がある駅舎とで高低差があることから、階段が設置されていて、上り線をくぐってホームに出る構造になっているのでこのようなちょっと大袈裟に見える通路が設置されているわけです。ちなみに通路側から見た改札口方向のアングルはこんな感じ↓
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 ホームから見た改札口の脇に広がる線路群はこんな感じ。
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 これは勾配を克服するために設置されたスイッチバック。決して遺構というわけではなく、一応現役のスイッチバック施設です。といっても旅客列車は車両性能が向上したこともあり、スイッチバックは必要は無く本線上を行き来することが出来るようになったので、現在は本線上にプラットホームを設置。スイッチバック線には進入しません。現在スイッチバック線に進入する列車はもっぱら当駅を目的地としている貨物列車ぐらい。
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 それ以外の列車はこのように本線を通過していきます。なお↑の画像に写る車両の左奥にはさらに線路があります。これは八王子方にある採掘工場への引込み線へ続くスイッチバック線となっています。

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 スイッチバックがあるので一概には言えませんが、本線上にある構造物だけで言えば1面2線構造のホームがある駅ですが、25パーミルの勾配上に設置されているという意味では極めて珍しい駅と言えます。
<当駅→笹子駅間の踏切施設>
・(93k800m)当駅
93.9km
・この区間に踏切はありません
・(99k900m)笹子駅
100.4km
隣の駅@CO中央線
東行方面:大月駅CO326.1km
西行方面:笹子駅CO346.5km

※訪問日:2004年1月2日,2012年12月30日