
北海道旅客鉄道株式会社 釧路支社花咲線運輸営業所
初田牛駅■北海道根室市初田牛275番地
根室駅管理の無人駅
※平成31(2019)年3月15日で営業終了、閉駅しました
平成31(2019)年1月訪問時の様子です。

原野にある無人駅でした。
当駅は1920(大正9)年の釧路本線(当時の路線名称)の厚床駅~西和田駅間延伸開業により設置されました。そのときは直営の有人駅で、1962(昭和37)年までは貨物の取り扱いが行われていました。

暴風雪林に囲まれてうっそうとしていましたが、この林を抜けると区画整理された風景が広がっているのですが、、、

携帯電話会社のアンテナ鉄塔ぐらいしか目立った構造物は見当たらず、すっかり生活の息吹が感じられなくなっています。

駅にほぼ隣接したような場所にこのような「初田牛小学校」の跡地があります。といってもこの看板がなければどこに小学校があったのかわからないくらいにすっかりと小学校の痕跡が消えてなくなっています。この小学校は過疎化が進み昭和30年代に厚床小学校へ吸収合併されて廃校になっています。

当駅から徒歩圏にはこのような公民館的存在の構造物はあります(初田牛会館)。この初田牛会館が稼動しているのかは極めて微妙・・・と思いきや、当駅の廃止を議論する場に使われていたようで、地域交流の場として活用はされている模様です。

この会館の脇には「開基百年之碑」の木柱があります。この100年は何時のことだったのかなという疑問、、、

訪問時は降雪のため近付くことは出来ませんでしたが、駅から近い付近には神社があるのが確認できます。鳥居があってなかなか立派な設備になっています。2019年3月15日の駅最終営業までに雪が消えて参拝というわけにはなかなかいかなさそうなのが残念なところです。

駅から近い道路には除雪の手間を省くのと強風からの事故を防ぐために設けられたスノーシェルターがあります。ドラえもんの秘密道具(ガリバートンネル)を思い起こさせる形は一度見たらなかなか忘れない印象深さ。

このエリアの改良工事計画を記した看板があります。

防霧保安林があり、整然と並んだ樹木が人工的な造形美を醸し出しているように見えます(個人の感想です)。

当駅の根室寄りにはこのような立派な踏切が設けられています。

駅の裏側の道路から当駅を見た図です。線路と道路の間の空間は前述の貨物取り扱いがあったときの名残りなのかもしれません。

駅舎の中はこんな感じ。数人が座れる椅子が設けられていました。

運賃表回りにはチラホラ思い出系の写真などが掲示されていました。

いまや「えきねっと」にその役割をバトンタッチしたJR北海道の電話予約サービス終了の案内が貼られていました。

※落書きはやめましょう。
近隣の姉別駅にも同趣旨の落書きがありました。恐らく2007年以前に書かれたものなのかも知れませんが、2019年にもまだこんなにハッキリクッキリ残っているのもなぁ。。。

ホームから見た釧路駅側の様子です。

ホーム側の駅舎です。


構内は単線上の1面1線。当駅を走行する営業列車上下12本中、当駅を通過するのは下りが12時台の快速列車と18時台の普通列車、上りは6時台の普通列車と11時台の快速列車の計4本となっていました。
2007年2月訪問時の様子です

2007年訪問時撮影の駅名標です。

花咲線もここまでくるとかなり秘境感が漂ってきました。取材の際に列車から降りたとき時刻は9時を回っていましたが、昨晩から降り続く雪が除雪されていなかったどころか、朝からの利用客の足あとが一切ありませんでした。
姉別駅と同じコンセプトデザインの待合室が設置されています。

駅の周囲は一応民家っぽい建造物は1~2軒見受けられましたが、それ以外は無線の交信設備があるぐらいで北海道らしい荒野が広がっています。取材日は冬季でしたが、降雪がない時期は緑の木々が生い茂っていてさぞ蚊が多いんだろうなぁ。。。なお、当駅前から公道へ向かう道路は見事なダートコースになっているようで、ぜひ雪が無い時期に来たいなと。

ホーム側からみた駅舎待合室…建物の5分の3が旅客向け待合室、5分の2が業務用となっていました。

雪に埋もれていますが、当駅は実は営業に供されている線路の他にもう1本、側線がありました。


構内は行き違いが出来ない棒線1面1線。隣の別当賀駅とともに普通列車ですら通過する列車があって、1日の停車列車本数は2015年7月現在で根室行きが3本、釧路行きは5本となっていました。
<当駅→別当賀駅間の踏切施設>隣の駅@根室線
・(408k520m)当駅406.0km
・(408k886m)初田牛踏切
・(未確認)五本松踏切
・(417k040m)別当賀駅414.5km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:厚床駅■8.1km
下り:別当賀駅■8.5km
※訪問日:2007年2月15日,2019年1月26日