北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
東追分信号場K16北海道勇払郡安平町追分美園
信号場(元、追分駅管理の無人駅)
※平成28(2016)年3月25日で営業を終了し閉駅しました
平成27(2015)年12月31日の様子です
駅舎全景の様子です。画像は駅への通路になります。↓に降雪がない状態の画像を掲載しているので比較してみてください。
普通列車すら通過する列車が設定されている駅です。駅の周囲は農地と、その農地を管理する家は数件あるのみ。といってもこれらの集落は当駅の顧客ではなさそう。。。そもそも当駅は設備的な理由から公道より少し離れた場所に乗り場が設置されています。
駅前には十三里駅と同様の係員休憩設備はあれど、利用者向けの設備は…
無いわけではありません。これ、自転車置き場と思われる屋根です。降雪期以外はここに駐輪して通学をしている人が居たのでしょうか?
地上からホームへは簡素な階段が設置されています。これも十三里駅と同様ですね。
跨線橋にはこのようなプレートが貼付されていました。
跨線橋の脇にはこのような大きなスノーシェルターが設置されていて、間近に見学ができます。
跨線橋の両端は待合室を兼ねることができるタイプのものになっています。これも十三里駅と一緒ですね。
待ち合いスーペース内の様子です。手前側には椅子とテーブルがあります。
運賃表と時刻表です。当駅から占冠まで1,070円との表示がありますが、直接1本の列車でアクセスができない占冠まで当駅から行こうという人はどれくらいいらっしゃるんでしょうか?
跨線橋の上から構内を望みます。画像の右側には出入口がなく、北海道らしい大草原が広がっています。降雪期ではないときの様子は↓に掲載しています。
当駅は列車から降りる場合は良いとして、逆に徒歩や自動車などで当駅を探しながらやってくる人にとってはちょっと厄介な場所にあります。なんといっても当駅には外向けに駅としてアピールする看板が見当たりません。
構内は単線上の行き違い可能な2面2線の駅です。普通列車のみが停車しますが、その普通列車ですら通過する列車が一部に設定されています。
それ以前の様子
1994年3月と2005年の駅名標です。いずれも駅番号が貼付されていない頃のものです。このページの冒頭に掲載している駅番号シール貼付の駅名標と↑2005年の駅名標は同じものです。
前日までの降雨のお陰で大きな水溜りが出来ていて歩くのに難儀する駅前です。
一応線路に並行して走る道路には「→東追分駅」の看板は小さく掲出されてはいるものの、この標識看板だけを頼りに当駅を見つけるのは難しいかなぁ。困ったら駅の近くに踏切がありますので、その警報音を頼りに大きなスノーシェルターに向かってみてください。
朝晩の普通列車は通過してしまいますが、しかし当駅は行き違い設備としての機能は健在で、旺盛な列車本数を支えるために多数の列車行き違いが設定されています。駅のようでいて、事実上の信号場だったり…一歩間違えば駒里や西早来のように旅客扱い機能は省略されていたかも知れませんが、そこは路線の歴史が違います。駒里や西早来は1981(昭和56)年に南千歳(当時の千歳空港)~追分間が開通して名称を「石勝線」としてから開業していますが、当駅の場合は1965(昭和40)年に開業しています。当時はそれなりに利用があったのかも知れませんね(未確認ですが)。
当駅はパッと見、待合スペースが無い質素な駅かと思われがちですが、よく見ると跨線橋の先端に僅かに雪よけ可能な待ち合わせスペースがあり、そこで雨風等はしのげます。ところが設置してあったはずの椅子は利用状況を反映してか、いつの間にか撤去されてしまっています(2005年12月7日取材現在)。
あまりに何も無いので駅から公道へ至る道を進んでいると石勝線の象徴的施設であるスノーシェルターを間近に見ることが出来ます。
当駅は夕張線の明治27年開業時には開設されず、昭和40年に行き違い設備のない単線駅として開業。恐らく当時は踏切付近に乗り場があったのでしょう。ところが夕張線が帯広・釧路方面への最短ルートの一部として改良工事が行われることになり、昭和58年にスノーシェルター設置に際し、ホームが敷地を広く確保できる奥へ追いやられて現在の場所へ移設されたのと推測されます。それにしてもそんなに奥まった場所へ移設するのであれば、もうちょっと駅の場所をアピールする看板を設置すれば良いのに…。
ちなみに駅の外にある建造物はこれです。
一応駅名っぽい文字は見えますが、ちょっと違う気が…。
当駅は前述の通り、停車列車は少ないですが、通過列車は意外と多く、さらに駅の外の風景は素朴で飽きることはありません。ぜひ当駅に着いたら携帯電話の電源を落として探検してみてください。きっとあっという間に時間が過ぎて帰りの列車の時間になりますよ。
<当信号場→川端駅間の踏切施設>隣の駅@石勝線
・(21k580m)当信号場21.6km
・(21k917m)東丘通り踏切
・(24k248m)相馬通り踏切
・(26k970m)川端駅27.0km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:追分駅K154.0km
下り:川端駅K175.4km
※訪問日:1994年3月と2003年6月1日,2005年12月7日,2015年12月31日