東海旅客鉄道株式会社 東海鉄道事業本部飯田支店
伊那市駅■長野県伊那市荒井3465番地
駅長所在の直営駅
令和5(2023)年1月と2月に訪問時の様子です
JR飯田線の南信・伊那エリアにおける中心駅で、上片桐から宮木までの各駅を管理統括している駅長が所在の直営駅です。
駅舎の壁面には「INASHI STATION」の文字盤が残っていました。
駅の外は商業の中心地でもあり賑わいを見せている様相です。当駅から伊那北駅にかけては繁華街を形成していて飲食店を中心に賑やかな印象です。
南信の中心地だけのことはあり、このような中央アルプス山脈を模したモニュメントが出ています。
その隣には全裸婦像が駅を見守るような位置に設けられています。
タイトルは「希望」。この地区は希望を叶えるには裸にならなければならないの?!
このプレートによればこの像は中村喜平さんによる作品とあります。中村さんは「伊那が生んだ彫刻家」としてメジャーな存在なようで、調べると長野県内だけでも27もの裸婦像が屋外展示されている「ミスター裸婦像」といってもよいお方のようです。
↑こちらのウェブサイトで「中村喜平」とサイト内検索をすると多数の中村喜平裸婦像が多数ヒットします
また、平成24(2012)年には中村喜平さんのご子息で画家をされておられる眞さんによる「父を語る」という講演会が行われたようで、伊那における中村喜平作品の影響力の高さを物語っています。
裸婦像は極めればブログをもう一つ開設できるほど奥が深い世界のようですが、当ブログは駅紹介がメインにつき当駅の裸婦像の話題はこれくらいで・・・
改札口周りの様子です。自動改札機の設置はなく、きっぷうりばと精算窓口が一体化した有人通路があります。
券売機は1つで、頭上の運賃表の範囲内での近距離きっぷの取り扱いのみとなっています。ここで発売される乗車券類はエンコード化されていて、JR東日本エリアの自動改札機を通ることが出来ます。
当駅からの運賃表です。当駅券売機発行の乗車券類はこの路線図に表示されている茅野・上諏訪・下諏訪・岡谷・塩尻・村井・松本・豊科・信濃大町の各駅の自動改札機を通ることが出来ます。
コンコースには「ご送迎の方へ」の看板が。。。なかなか今どきこれを実践している方は少ないのでは・・・。
列車時刻表です。飯田線の飯田以遠は快速列車以外の優等列車は設定されておらず、その快速列車も上下1本ずつ。それ以外は各駅に停車する普通列車のみとなっています。豊橋~飯田間の特急伊那路号がせめて当駅まで運転されていれば利便性向上に寄与するかなと考えますが、、、なお、一部を除き伊那松島行列車は同駅で始発の岡谷行に接続しています。
跨線橋から豊橋方を見た図です。当駅は辰野・岡谷方面行きの1番線こそ改札口に接していますが、飯田・天竜峡方面の2番線は階段が伴う跨線橋横断が必要で、バリアフリーになっていません。また、2番線ホームへ外部から直接出入りできるスロープは設けられていません。
その跨線橋には出口方向を示す看板に「JRバス関東のりかえ」の文字が躍っていますが、駅前広場のJRバス乗り場は令和3(2021)年3月をもって終了し、4月からは近隣の伊那バスターミナル発着へ切り替わっています。JR東海の駅がJR東日本系列のバス案内をしていることに新鮮な違和感を覚えたのは私だけではないでしょう。
2番線ホームにも密閉式の待合室があります。
構内は単線上の2面2線です。
当駅の「駅中心点標柱」は2番線ホームの改札口に面した付近にあります。豊橋起点で178k300mの位置にあります。
↑当駅ホームの様子を紹介している動画です
2番線ホームの外を見ると駐車場にはこんな看板が・・・「ユーは何しにこの伊那へ」の看板は駅前などに点在していて、何か統一したコンセプトのもとに掲げられているのかなと思わせます。ちなみにこの看板文言がモチーフとしているテレビ東京が制作しているテレビ番組・YOUは何しに日本へ?はテレビ東京系列と近畿エリアの独立UHF局で毎週月曜18時25分からおよそ1時間半で放送中ですが、テレビ東京系列局が無い長野県ではフジテレビ系列のNBS長野放送が毎週土曜日の昼12時台に55分短縮版を放送しています(番組販売扱い)。
卒業シーズンに訪問した際、メッセージボードが設置されていました。
こういうメッセージを読むの、好きだなぁ。