
東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社
岩手上郷駅■岩手県遠野市上郷町板沢12番地
遠野駅管理の無人駅
●Cervodanco(鹿踊り)

駅舎が撤去され、その代りにアーチ型の出入口ゲートがあるという「釜石線スタイル(私が勝手に命名)」の駅です。

駅舎が撤去され、その代りに木製の駅名看板が据え付けられているのも「釜石線スタイル」の特徴ですな。

駅前はかつて賑わいを見せていたのかなと思わせます。

その駅前広場に面して駐輪場が設けられています。しかも屋根付き!平倉駅でも見ることができた「二輪車にロック」の看板。なかなかハードロックな雰囲気が…しませんな。。。

この駐輪場は一応JRの敷地に設置されているという楯突けなようで、このようにJR東日本による貸付財産標が貼付されています。

駐輪場内にはこのような「自転車置場建設資金寄付者」の名誉ある名前や団体名が列記された看板が誇らしげに掲出されています。金10万円を寄付した上郷町防犯協会を筆頭に5,000円寄付の個人に至るまで様々な方々の協力によって作られたことがわかりますが、この当時は個人情報の概念が薄かったのでしょう。現在なら企業名はともかく個人名はイニシャル表記に留まるんでしょうかねぇ。19,500円を寄付している「上郷駅通勤有志会」という会は現存しているのかがとても気になります。

駐輪場内に古くから掲げられているであろう注意書きには「国鉄職員の指示に従うこと」の文言が。。。

駅舎は撤去されていますが、ホーム上の待合室は逆にキレイになっています。

平成9(1997)年2月に竣工した待合室であることがわかります。

待合室内葉狭いながらも天井が高く居心地は良さそうです。

時刻表と運賃表です。

その待合室の横の柱に「通過列車採時目標」と記されています。正確なダイヤであるかどうかをここの柱に書かれた目標の通過時間と照らし合わせて確認をしていたんですな。

また、ホームの側面には「右よし左よし」「指差喚呼確認」の文字が見えます。有人駅時代の名残りですな。

構内の釜石駅寄りには貨物取り扱い用のホームが残っています。
