西日本旅客鉄道株式会社 中国統括本部広島支社
川西駅■■山口県岩国市川西二丁目165番地4号
[JRw]岩国駅管理の無人駅
[ニキ鉄]業務委託駅(委託先:西日本旅客鉄道株式会社)
令和5(2023)年8月訪問時の様子です
岩徳線は昭和9(1934)年12月に岩国~高水間で開業していますが、その時当駅は設置されず、約26年後の昭和35(1960)年4月に当駅が追加設置され、その半年後の同年11月に岩日線(現在の錦川清流線)が開業しています。そういわれてみれば築堤上に強引に駅設備を配置させていて、追加設置された感があります。岩日線との分岐駅としてというより、錦帯橋や学校(県立岩国高校)が近いということでそこら辺の利用者を見込んでの設置だったのかなと。
そういうこともあって当駅にはこのような長い階段があります。手すりが錆び付いていてちょっと怖かったり。。。
ホーム上には小屋っぽいスペースが、、、これ、ひょっとしてきっぷ売り場跡?!
ホーム上には自動券売機がありますが、JR線にのみ対応しています。錦川清流線は車内精算となるため当駅の券売機は対応していませんが、当駅~岩国間は錦川清流線の車両・列車であってもJR線扱いとなるためこの券売機の乗車券で乗車可能です。
といっても清流線の駅でもあるため運賃表はしっかりと掲示されています。当駅から終点まで乗りとおすと970円となります。全線乗り放題のフリーきっぷ(2,000円)が列車内でも乗務員から購入可能ですが、単純往復では元が取れません。例えば清流新岩国駅から当駅に出て、そこから当駅~錦町駅~清流新岩国駅といったルートで使うとオトク感があるでしょう。
JR西日本の運賃表です。岩国駅までは190円、広島駅・徳山駅までは860円となっています。事業者が異なれば賃率も変わりますが、当駅から錦町駅まで錦川清流線で向かう運賃(32.7km/980円)より広島駅までJR西日本で向かう運賃(47.0km/860円)が安いという。。。
当駅は錦川鉄道錦川清流線の起点となっていて、ホーム上に0キロポストが設置されています。当駅から1.9キロ先の森ヶ原信号場まではJR西日本との重複区間となっていて、設備上の境界点は信号場となっているようです。
名所案内によれば当駅は岩国のメジャースポット・錦帯橋の最寄り駅となっています。徒歩で約20分は実践しましたが本当で、当駅で1時間程度の暇があるなら「行って」「見て」「帰ってくる」が可能です(錦帯橋の横断をするなら更に時間が必要です)。
※錦帯橋への一般的な訪問ルートはJR岩国駅・新岩国駅からのバス利用のようです
当駅は文学作品で有名(?)な宇野千代さんの生家の最寄り駅なんだそうです。
それよりも最近(訪問時)の話題といえば当駅からも丸見えの巨大な中古自動車を取り扱う株式会社ビッグモーター。どうやらこの会社さんは今でこそ東京都港区の六本木ヒルズに本社を構えておられますが当駅至近の店舗(岩国店)所在地が実は創業地なんだそうで、平成28(2016)年1月まではここが本店所在地だったんだそうです。
そういう意味では「名所」なのでしょうけど。。。余談ですが当サイトの放出駅のページで触れている「ハナテン中古車センター」は平成28年にビッグモーター社に買収され傘下に入り、同ブランドは消滅しています。
そんな当駅の構内は単線上の1面1線。2路線の分岐駅ですがターミナル感はほぼありません。
施工者銘板がホーム上に貼付されていました。1960年4月に施工者として「別子建設株式会社」と記されています。住友別子鉱山株式会社の土木建設部門として創業した企業さんのようで、紆余曲折の末に現在は三井住友建設株式会社として現存しておられます。
同じホームから3方向の列車が発着するためこのような看板が出ています。下り:森ヶ原信号場■1.9km→柱野駅■2.9km
<当駅→森ヶ原信号場間の踏切施設>隣の駅@錦川清流線(岩日線)
・(0k000m)当駅0.0km
・この区間に踏切はありません
・(1k900m)森ヶ原信号場1.9km