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道南いさりび道株式会社 運輸部
木古内駅sh01北海道上磯郡木古内町字本町
無人駅
※2016年3月26日より道南いさりび鉄道へ経営移管されました。
(旧北海道旅客鉄道株式会社函館支社・駅長配置の直営駅)

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 道南いさりび鉄道側の木古内駅です。一見すると新築駅舎に見えなくもありませんが、これは旧駅舎をリフォームしています。↓の以前の様子の画像を見ればわかりますが、リフォーム後の駅舎の中心上部に三角屋根を模していた時の名残りが残っています。新デザインは旧駅舎のガラス部分が埋められていて面目を一新させています。

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 駅前には道の駅が新幹線開業を意識したような時期に開業し、道内の道の駅の中でも多い来場者数を誇っていて、道南観光の拠点として機能しています。

 新駅舎は在来線時代とは異なりエスカレータ完備のゴージャス仕様に生まれ変わっています。
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 出入口はJR江差線時代と同じ様相ですが、ここからはJRは撤退していていさりび鉄道の駅看板が据えられています。

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 従来あった窓口は埋められていて、乗車券券売機が設置されています。運転関連の要員は詰めているようですが、営業的には無人駅で、定期券類の販売はここでは行われていません。公式サイトによると道南いさりび鉄道本社(函館駅から徒歩)か五稜郭駅か当駅に隣接しているJR木古内駅みどりの窓口で販売をしているようです。
 ちなみにJR木古内駅の窓口では函館線連絡の函館駅までの場合にのみ、当駅からの道南いさりび鉄道線乗車券の販売が可能なんだとかで。

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 当駅の構内には旧江差線時代を含む昔使用していた鉄道関連品が展示されています。

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 顔ハメ看板も設置されていて記念撮影にピッタリ。

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 いさ鉄的当駅はJR線時代同様4,5番線が活躍しています。

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 2018年4月訪問時、駅舎から見た構内の様子です。江差線時代にあったはずの1番線から3番線のホームが見事に撤去されています。線路はそのままなで、手狭だったホームが消えてなくなっている…これ,
当駅のホーム構築時に最初から新幹線開業後は撤去する前提で設けられていたとしたらお見事な計画設計です。

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 列車本数は江差線時代とほとんど変わっていません。新幹線が開業し特急が消滅すると青い森鉄道やあいの風とやま鉄道のようにダイヤ設定の自由度が増すのかと思いきや、貨物列車のダイヤが優先されるいさ鉄なので、JR時代とあんまり変わっていないのが現実。。。なお、当駅のいさ鉄線が乗り入れる4,5番線ホームは非電化で、電車列車は当駅の札苅駅寄りにある電圧に関する設備から当駅寄りには乗り入れることはできません。TRAIN SUITE四季島は貨物列車と同様の設備を搭載しているのでそのまま入線し青函トンネルを行き来することが可能になっているようです。

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 そんな当駅は旅客的には1面2線で、それ以外に貨物列車が行き来する3線が設置されています。

 JR北海道時代の当駅の様子です 
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 JR時代の駅名標です。隣の駅名が知内駅になっています。

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 三角屋根をモチーフにしたデザインで、「北の大地の始発駅」の看板があり、左側には寒中みそぎのイメージが描かれていますを標。なぜ「始発駅」なのかというと…
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 2015年度に開業を予定している北海道新幹線の北海道側の最初の駅になっているからですが、正式な北海道新幹線の始発駅というわけではありません。この看板は以前は他の駅にもある「名所案内」だったはずですが、「名所案内よりも大切なことがある」と言わんばかりに新幹線の駅が開業することをアピールするものになっていました。なお看板右下に見えるゆるキャラは北海道新幹線木古内駅PRキャラクターのキコです。

 北海道新幹線の木古内駅開業に浮かれているのは駅だけではありません。
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 3種類のポスター。揃いもそろってJR東日本のE5系車両が描かれています。左は木古内町作成のもの。真ん中は周辺自治体が一致団結して結成した新幹線木古内駅活用推進協議会が作成したもの。右のポスターは北海道商工会議所を母体としている北海道新幹線建設促進期成会が作成したものです。期成会のポスターには北海道日本ハムファイターズ(当時)の糸井嘉男外野手(現阪神タイガース)が出ています。走りだけしか知らないような印象を抱いてしまいがちですが、彼は2012年のクライマックスシリーズで価値あるホームランを連発しMVPを獲得した程の選手です。できたらキャッチコピーは「走り知ってるヤツが来る?!」にしてあげてもらいたいものです。

 当駅には「~の始発駅」の看板を掲げた南口の他に北口も設置されていますが、役場などがある街のメインストリート側の南口と比較して地味な印象。
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 ところがこの北口側に新幹線の駅が設置され、2013年1月に訪問した時はこの北口出入口を塞ぐかのごとく、新幹線の高架橋が設営されていました。ただし北口は健在で、高架の下に通路が設置されていて出入りは出来ました。
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 北口の階段を降りると新幹線工事中の高架下の通路が仮設されていて、そこを抜けるとようやく外に出ることができました。
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 と言っても利用者は少ないらしく、訪問時は降り積もった雪が除雪されておりませんでした。

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 当駅は元々江差線と松前線が発着していたローカル駅でしたが、海峡線開業に伴い線路を増やす必要に迫られました。そこでホームの幅を小さくし、強引に1本の線路とホームを設置させるスペースを確保。当初2面4線から3面5線へ設備増強させたのは良いのですが、おかげでホームの幅は極めて細く、列車到着時は危険極まりなくなってしまいました。
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 海峡線~江差線には貨物列車も設定されていることから列車通過時は危険極まりないのは言うまでもなく、よって駅は列車別改札時間以外の2,3番線ホームへの立ち入りを規制して安全を確保する対策をしています。
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 改札口はこのようになっています。 
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 この後方に北海道キオスクが運営する売店があり、駅周囲にコンビニがないことを補っていました。この改札業務は看板の通り6時から20時までとなっていて、駅窓口の営業時間も同様となっています。その間は無人駅扱いでワンマン列車の場合は車内清算となります。

 駅の外に目線を転じますと、こんな魅力的な屋号のお店を発見。
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 屋号が「急行」とは。建物の造りから、恐らく青函トンネルが開業する以前から営業をしていたのかなと推測しますが、そのころの当駅には函館から江差と松前を結ぶ急行列車が運行されていたのでしょう。まさかこの木古内に急行どころか2016年に新幹線がやってくるなんてこのお店の店主は予想しただろうか。
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 構内に話を戻します。当駅の4番、5番線ホームは函館行・江差行のローカル列車用として使われています。
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 木古内駅の4,5番線ホームは非電化となっていて、もっぱらローカル列車が使用していました。↑は旧江差線の木古内間~江差間が健在だったころの駅名標です。隣駅に渡島鶴岡駅が記されています。

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 前述の通り、4,5番線ホームは電化されていません。この区間のローカル列車運用に電車を用いないことを高らかに宣言をしている象徴的なホームとなっています。道南いさりび鉄道はローカル列車用の電車車両の配置がありませんので当然な事象なのかも知れませんが…。なお江差線江差方面の列車は木古内駅を出ると海峡線の下り線を逆走した後に江差方面の線路が分岐することになっていました。

 ↑の画像の気動車の右側は北海道新幹線向け工事が行われている2013年1月の様子です。

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 2016年1月に訪問したときに撮影した当駅4,5番線の駅名標は渡島鶴岡駅の名称部分がマスキングされています。↑↑の駅名標と同じ位置のものを撮影していますが、後方の建造物の建設具合がかなり進行していることがよくわかります。2013年はまだ骨組み状態でしたが、新幹線開業を約4ヶ月弱に迫っている2016年1月はほぼ完成状態となっています。

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 ほぼ完成状態の新幹線駅舎とJR塗装のキハ40系とのツーショット。

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 確かに各駅停車ですが、、、なんか違和感。

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 当駅の札苅駅寄りには「木古内き電区分所」があり、この区分所を境界にして電化方式が同じ交流でも在来線向け20000ボルトと新幹線向け25000ボルトが分かれています。よってこの区分所からトンネル寄りにある当駅構内へ在来線電車・電気機関車は進入できなくなっています。道南いさりび鉄道では最初から当駅へ交流電車で営業運転を実施しないことを前提としているため、この方式でも問題はないようです。

 ところでこの駅に掲げられていたきっぷのお値段看板に注目。
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 この運賃表によると江差線は木古内から江差までと言うことになっていて、海峡線は五稜郭から中小国まで、函館線は函館から森までとなっています。なんか変じゃない?!そもそも当駅から中小国までの乗車券って?!(いったん蟹田まで行って1駅引き返すのか?)しかも広告の枠が邪魔して江差線の一部駅が見えてないし。

隣の駅@道南いさりび鉄道線(旧江差線)
上り:札苅駅sh023.8km
下り:(終着駅)全長37.8km

隣の駅@海峡線
上り:知内駅■11.8km吉岡海底駅■20.5km→竜飛海底駅■23.0km津軽今別駅■19.5km
下り:(終着駅)全長87.8km

隣の駅@旧江差線
上り:札苅駅■3.8km
下り:渡島鶴岡駅(閉駅)2.3km

※訪問日:2003年3月4日,2013年1月2日,2013年1月3日,2018年4月15日,2021年2月28日

※JR北海道新幹線の木古内駅はこちら↓