kitakembuchi
北海道旅客鉄道株式会社 旭川支社
北剣淵駅W41北海道上川郡剣淵町藤本町
士別駅管理の無人駅
※2021年3月12日で営業終了、閉駅しました

 待合室 
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 防雪林の中にたたずむ静かな無人駅です。

 全景 
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 待合室とホームの位置関係はこんな感じ。手前側に町道と線路を分ける踏切があります。

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 厳冬期の訪問であったためわかりにくいですが、町道です。1.5キロ程度(徒歩で約20分)先には道道536号(剣淵原野士別線)があります。

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 道道536号は道北バスの名寄線が行き来していて、当駅最寄りの「灘波田橋(なんばだばし)」バス停があります。

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 このバス停は急行便は通過します。灘波田橋は士別市と剣淵町の境界にある橋です。

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 灘波田橋バス停付近から12線の町道を進んですぐの位置にもバス停があります。

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 「藤本町」「12線11号」とある謎のバス停は剣淵町営バスの停留場です。このバス停、なぜか通過予定を示す時刻表がありません。IT化が進み、常連利用者は公式サイトで時刻を調べて利用するので不要ということ?!2020年3月時点時点で公式サイトで調べると、時刻は以下の通り。
■藤本・東町線
剣淵駅 7:17→12線11号 7:24→12線14号 7:26剣淵駅 8:04
剣淵駅15:37→12線11号15:47→12線14号15:48剣淵駅16:16
※土日祝は運休のようです
 町営バスの藤本・東町線における当駅の最寄りバス停は「12線14号」となりますが、駅の目の前に着くわけではありません。

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 この付近の防雪林について説明書き看板があります。

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 防雪林は実際には「剣淵町町有林」で、1997年に国鉄清算事業団より売却を受けて現在に至っているようで、JRが管理している防雪目的の林ではなくなっています。この町道を更に進むと国道40号に突き当り、道央自動車道・士別剣淵インターがあります。

 話を強引に駅に戻します。
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 駅は仮乗降場を起源としていて、板張りホームでした。

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 建物はとても古く、一部では養生テープで補修されているなど、老朽化が進んでいるようでした。

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 掲示物が所狭しと貼ってありました。

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 時刻表、、、停車列車が少ないです。これは当駅に快速が停車しないこともありますが、快速を名乗らない普通列車ですら通過する列車が設定されていました。

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 運賃表です。その横に掲げられている最寄り公衆電話の位置案内ですが、調べたところこの「ドライブイングリーン」は既に廃業しているという情報があります。
※2020年1月に撮影

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 このように補修は施されてはいますが、抜本的な改築は行われず、また利用者もそれほど多くないことから、このまま廃止→撤去となっても仕方がないのかなといったところです(個人の感想です)。

 なお当駅の利用者数は、当駅が立地する旭川~名寄間が「当社単独では維持することが困難な線区」ではないことから最新データは公開されていないものの、2016年に公開された駅別利用者数によれば1名以下とされています。

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 そんな当駅ですが、ホームはしっかりと除雪が実施され、利用者を受け入れる準備はしっかりと行われています(駅なので当然ですが)。

 当駅のメインユーザーさんとなり得そうな住宅は国道か道道付近に集中していて、わざわざ1キロ以上も離れた当駅を利用するよりも道道を行き来する路線バスを利用するでしょう。

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 当駅は1959(昭和34)年に仮乗降場としてオープンしていますが、駅ホームと待合室はその頃に設けられたもののようです。この年に起きたこと・・・
 6月に後楽園球場で天覧試合が実施され、日本シリーズでは南海ホークスが読売ジャイアンツをスイープし初の日本一になっています。杉浦忠が4連投してシリーズ4連勝という今では考えられない偉業を達成させています。
 この年の都市対抗野球は釜石市(富士製鉄釜石)と松山市(丸善石油)が決勝を行い松山市が優勝、北海道からは苫小牧市(王子製紙苫小牧)と羽幌町(羽幌炭鉱)が出場しています。
 ・・・それほど古い駅といえばイメージしやすいでしょうか。
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 構内は単線上の1面1線で、一部の普通列車は当駅には停まりませんでした。
<当駅→士別駅間の踏切施設>
・(50k150m)当駅
25.9km
・(50k193m)12線踏切
・(m)13線踏切
・(51k431m)14線踏切
・(53k484m)名越道路踏切
・(53k870m)士別駅
53.9km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@宗谷線
上り:剣淵駅W405.0km
下り:士別駅W423.7km

※訪問日:2020年1月31日