公共事業体日本国有鉄道 北海道総局
北見相生駅■北海道網走郡津別町字相生
駅長所在の直営駅
※昭和60(1985)年3月31日で営業終了、閉駅しました
2014年7月に訪問した時の様子です。
1985年3月31日をもって廃止になった旧国鉄相生線とともに営業を終了した駅です。現在は「道の駅あいおい」の一角に整備された「相生鉄道公園」として廃止当時の様子が保存されています。
道の駅は津別町の相生地区にあるトイレや物産館を併設した休憩処です。北見付近から釧路へ抜ける間に自動車に飽きた鉄道マニアにとっては最高の息抜きスポットと言って良いでしょう。
駅舎の中は出入りが自由にでき、当時の時刻表や運賃表が掲示されていて閲覧も可能です。
相生線は石北線美幌駅から分岐していたいわゆる「盲腸線」。上り列車の行先は美幌のほかに、朝の通勤通学需要があるのか、北見の文字が見られます。また、運用の都合なのか遠軽の文字が見えます。
窓口の向こう側には切符の保管箱やタブレット閉塞機などが揃っていてとても興味深いです。
駅舎正面には旭川鉄道管理局による建物財産標が貼付されていて、大正14年製であることがわかります。
駅の外もほぼ現役当時の様子が残されています。構内は営業向けのホームが1面と側線が1線の計2線。
園内には車両が留置展示されています。↑はキハ22-69。その右奥には腕木式信号機があり、駅舎とはケーブルでつながっています。まさかまだ動く?!
こちらはスハフ42-502。もともと本州向けに作られた車両に寒冷地向けの改造が施された車両なんだとか。車内は畳敷きに改造され、ライダーハウスとして旅行者へ解放されています。よく見るとエアコンの室外機が付いていますね。
この他にラッセル車「キ703」や貨車も展示されています。
相生線は津別付近から網走川にほぼ平行して釧路をめざし計画されたそうですが、戦争や人口減などで計画がとん挫し当駅までしか建設されず、挙句の果てに路線そのものが廃止されてしまいました。
阿寒湖までバスで25分?そのバスはどこに来るんだ?!
余談ですが、ここで時間をつぶしていたらこんなバスがやってきて驚きました。ジェイ・アール北海道バス管理の某野球チームのバスです。
隣の駅@相生線
上り:布川駅■4.5km
下り:(終着駅)全長36.8km
※訪問日:2014年7月5日