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東京地下鉄株式会社 北千住駅務管区北千住地域
北千住駅C-18東京都足立区千住二丁目63番
🆋PASMOの駅

 令和3年度実績で一日の乗降客数で19万人以上(東京メトロで3番目に多い/日比谷線は含まず)が利用している足立区を代表する巨大ターミナル駅です。

 令和4(2022)年7月訪問時の様子です 

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 当駅の出入口は全て何かしらのビルの一角にあり、地下鉄独特の歩道上からの階段という構造の出入口はありません。↑画像の2番出入口も大東通運ビル(足立区千住二丁目62番)の一角にあります。大道通運さんの本社機能もこの建物にあるようです。大道通運株式会社さんは東武鉄道さんが北千住駅における貨物取り扱いがあった名残りでビルを保有しておられるようで、現在も隅田川貨物駅での鉄道貨物事業でも活躍しておられるようです。

 この2番出入口は千代田線開業時は東武線への乗り換え通路として機能していましたが、利用者が増えたため開業時に準備工事に留めていた地下連絡路を完成させ、現在に至っています。

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 そんなこともあってか、現在も混雑を見越して2番出入口にはこのような看板が出ています。

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 当駅の東京メトロ的出入口は番号が付与されている出入口が5つとその他が3つあるようです。

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 東京メトロの当駅的メイン改札口と言ってよい「西口駅前広場方面改札」です。この改札口は東京メトロが管理しているのですが、千代田線以外の他社線にも構内で繋がっているため、改札口の看板には・・・
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 自社の他にJR東日本と東武鉄道の会社マークが併記されていて、さらに駅名よりも上にこの改札口から利用が可能な乗り入れ路線名称が記されていて、ラインカラーと駅ナンバリングシンボルが描かれています。同種他駅のそれに比べてかなり情報量が多い看板となっているのが興味深いところです。

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 利用できる事業者(路線)が多いということは、改札脇の切符売り場がそれなりに賑やかということになります。東京メトロ様式のきっぷ売り場表示看板にも他事業者マークが描かれています。

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 ↑東京メトロの運賃表です。最遠運賃は西船橋駅と和光市駅(いずれも東京都外)の320円となっています。千代田線を乗り通した先の代々木上原駅までは250円です。

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 千代田線経由で民鉄他社線への連絡きっぷ運賃表です。当駅券売機では代々木上原駅乗換の小田急線(箱根登山鉄道線)と町屋駅乗換の京成線の乗車券が購入可能です。

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 JR線券売機が2台ある奥にひっそりと特急ロマンスカー特急券が購入できる券売機が設けられています。

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 この手の券売機は1台500万円ほどするそうです。高価な機械を特急券関連に限定させるのは勿体ないと思ったのか、交通系ICカードへのチャージと利用明細発行と無記名PASMOの発売が行える機能も併せ持たせています。これは特急料金の支払いに交通系ICカードのチャージ残高を充当することができる機能を持たせたついでにチャージや利用明細照会の機能も併せ持たせたのかなと。なお、ここで購入できるのはあくまでも特急ロマンスカーのチケットであり、後述の東武線の特急券は購入できません。また、この券売機で発売できる範囲は東京メトロ線発着の特急券のみであり、小田急線・箱根登山鉄道線・JR東海線のみの特急券は取り扱いが出来ないようです。
※牛丼チェーンや駅そばなどでお馴染みの食券券売機でも120万円程度するようです

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 東京メトロ管理の券売機頭上にあるJR線の運賃表です。この場所の券売機で発売できるのは取手駅570円区間までとなっていて、券売機まわりには「当駅から取手駅までの発売で、JRのその他駅までのきっぷはJR改札口の券売機でどうぞ」という趣旨の案内がされていますが、ここの券売機はこれら運賃表に記載がある駅までが指定されたきっぷではなく「●●円区間」のきっぷなので、ここで570円のきっぷを購入して同じく570円区間の駅(例えば川崎駅など)へ乗車することは可能ですし、なんなら570円のきっぷを買って横浜駅まで乗って着駅清算も可能です。

 続いて東武線の券売機です。
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 ここのJR専用・東武専用の券売機は交通系ICカードの残高使用でのきっぷ購入はできません。ここの券売機は乗車券の購入のみで、スペーシアやリバティといった東武特急のチケットは購入できません。

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 東京メトロ様式の東武線運賃表です。JR線が取手駅までしか掲載が無いのとは対照的に伊勢崎線系統と日光線系統の全ての東武線の駅が掲載されていて、また牛田駅乗換京成線の連絡きっぷまで売っています。

 このようにこの改札口脇では東京メトロを含め3事業者のお世話をしているのは大人の事情が複雑に絡み合っています。
 当駅は最初にJR・国鉄の前身である日本鉄道が開業します。そこへ東武線がやってきて、この時はそれぞれ別個に改札が設けられていました。しかしその東武線のりばに地下鉄日比谷線がやってきて、このことにより東武と東京メトロの前身である営団地下鉄が改札口を共用し始めます。続いて地下に地下鉄千代田線が開業し、同じ営団地下鉄が乗り入れる東武と改札内で繋げる必要が生じます(地下通路で繋げました)。また、千代田線の当駅~綾瀬駅は国鉄線でもあるという拡大解釈が採用され、千代田線と国鉄線が改札を共用します。
・東武・営団(H)がくっつく
・営団(C)・国鉄がくっつく
・営団(H)と営団(C)を繋げたい
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> じゃ、一体化しようぜ! <
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 ということで改札内共有が実現して現在に至っています。なお、営団(メトロ)・国鉄(JR)間にあった中間改札はPASMOサービス開始後に無人化され、2014年に設備が撤去されています。

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 当駅には定期券売り場があります。券売機でも購入できるようになったので利用者は減少傾向にありますが、証明書が必要な通学定期券の発売時期になると阿鼻叫喚の混雑が発生するようです。

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 ホームの様子です。1番線には特急ロマンスカーの乗車位置案内が設置されています。

 営団地下鉄時代の様子です 
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 駅番号付与以前、営団地下鉄時代の2001年撮影の駅名標です。

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 2番出入口は「西口広場前方面」と副名称がついています。撮影時は地下に「コーワ」という立食定食屋さんが出店していて、そのコーワさんへのアクセス階段を共用する形で設けられています。コーワさんは現在は銀座ライオンに改装されています。

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 ホームドアがない様子です。当駅のホームドアは平成31(2019)年4月に供用を開始しています。

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 訪問時開催中の東京メトロ全駅デジタルスタンプラリーポスターには日比谷線の当駅の様子が出ていました。

隣の駅@千代田線
B線:町屋駅C-172.1km
A線:綾瀬駅C-19JL192.1km

※訪問日:2004年1月5日,2022年7月7日