北海道旅客鉄道株式会社 釧路支社
清里町駅B69北海道斜里郡清里町水元町
知床斜里駅管理の無人駅
「小清水」と「斜里」の文字を一つずつ拝借して命名されたエリアの中心駅です。命名の起源は1943年の小清水村の一部と斜里町の一部の合併によるもので、その当時は上斜里村でしたが、1955年に町制意向で現行の清里町を名乗るようになって現在に至っています。
駅舎正面出入口脇には表札風の板に「清里町驛」と書かれた看板があります。
トイレ付近に貼付されている建物財産標によるとこの建物は昭和40年8月10日に竣工したことになっています。
駅の外は住宅などが並んでいます。といっても駅前は街の中心部ではないようで、当駅から徒歩約20分のきよさと情報交流施設きよ~る(後述)方面へ歩くとそれを実感できます。
駅舎内部です。こちら側は窓口があったはずですが、その痕跡はまったく残っておらず、わざわざ窓口を壁に変更しています。これは以前駅事務室を改装して家電販売店(いわゆるでんき屋さん)が入居していた名残りで、お店が事業を終了することで壁を設けたという経緯があるようです(うる覚えですが)。
そう言われると駅舎正面の現出入口の左部分が不自然に塞がれているのが合点がいきます。この塞がれた部分が家電販売店時代に出入口だった名残りなのかも知れません。
列車待ち客向けの椅子は14人が座れる分、用意されています。柱には煙突になっています。
壁にはご覧のような標語が掲げられています。
当駅待合室内の蔵書コーナー。「人はなぜ、人を殺すのか?」と問われているような本が置いてあります。暇つぶしにどうぞ。
当駅の発車時刻表。昨今の車両不足から運行本数が大幅に減らされていて、4時間も列車が来ない時間帯が存在しています。
清里町には路線バスが2路線あるものの、町内を横断するのは斜里バスの「みどり線」が月~金耀のみ午前と午後のあわせて2往復設定されているのみ(みどり~斜里バスターミナル)。もう1路線は札幌~知床間の都市間バス(イーグルライナー)で、乗り場は駅付近ではなく当駅から歩いて40分の清里町新栄にあります。googleマップで新栄を調べると、田んぼの中に忽然と「札幌行き」と書かれたバス停があるだけの質素なたたずまい。屋根つきの待合室なんぞございません。ご予約はインターネットかコンビニでどうぞ。
JR北海道のわがまちご当地入場券は当駅ではなく、後述する清里情報交流施設きよーるで販売していました。
改札口をホームから見た図です。有人駅時代を色濃く残している改札ラッチです。
跨線橋から構内を見た図です。
2番線の向こう側には木材加工工場があり、操業中は独特な臭いが漂っています。
その工場側にも小さいながら出入口が設けられています。実質的な裏口として機能していて、道路に面しているので送迎にとても重宝がられているようです。
そんな当駅は2面2線。交換列車が無い場合でも網走行き列車は駅舎に面していない2番線に発着します。
ところで2017年から2019年に発売していた当駅のわがまちご当地入場券(第1弾)は前述の通り、当駅から徒歩で20分程度離れた「きよーる」出販売していました。
当駅から街の中心部を抜け、セブンイレブンを通り過ぎて更に進んだ場所に忽然と建っているのが「きよーる」です。
清里町は焼酎の醸造が盛んで、きよーるでも販売が行われています。ご当地入場券はレジで販売していました。
駅番号付与以前の2番線の駅名標です。
隣の駅@釧網線
上り:南斜里駅B70(閉駅)5.1km→中斜里駅B717.3km
下り:札弦駅B687.8km
※訪問日:2019年3月2日