東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社
国立駅JC18東京都国立市北一丁目14番22号
立川駅管理の業務委託駅(委託先:株式会社JR中央線コミュニティデザイン)
🆋Suica(首都圏エリア)の駅
大正15(1926)年に谷保信号場として開業した駅です。開業当時、国分寺と立川の間にあるので「国立」という、本当かウソかよくわからない事情で名付けられた駅名が昭和26(1951)年の町制施行時に正式に自治体名に採用され、現在に至っている駅です。
令和4(2022)年3月訪問時の様子です
平成18(2006)年に駅舎として供用を終了した三角屋根の名物駅舎は令和2(2020)年に復元され、再び南口に姿を現しました。
訪問した時はちょうど復元2周年イベントの真っただ中で、このような横断幕が翻っていました。
復元駅舎は公共スペースとして待合室機能の他にイベントスペースとして公開されることもあるんだそうです。出札(きっぷうりば)窓口や改札口がリアルに復元されています。
高架駅側から復元駅舎の裏側を見た図です。
復元駅舎がある側とは逆側に当たる北口です。こちらは高架駅の正面の部材の色が三角屋根駅舎を連想させるカラーリングなのが面白いです。
駅頭には桜が植樹されていて、春先には利用者の目を楽しませてくれています。
JR線の駅としては高架下に機能が集約されていて、改札口・みどりの窓口・券売機・商業施設がコンパクトにまとめられています。
運賃表です。東京駅までは570円、新宿駅までは400円、当駅からはいずれも乗り換えなしでアクセスができます。
訪問時、前述の復元駅舎をモチーフにした商品が発売されていて、私も一つ購入して帰りました。
高架下にはJR系の商業施設があり、そ子にも改札口があります。↑は改札内から見た様子です。
構内は複線上の2面3線。2番線は朝ラッシュ時に快速電車が混雑緩和のため3番線と交互入線で使われている他に八王子方からやってくる武蔵野線国立支線への列車が使用します。八王子からやってくる大宮行のむさしの号は配線の都合で3番線から発車が出来ず、2番線から発車するようです。
ホームの壁面には旧来ホームで使われていたとみられる電飾の駅名標が吊るされています。旧来ホームの駅名標は新しいデザインに対応していないので撤去されるのが通例でしょうけど、使えるものは使いましょうという思想でこのようにキレイに再利用されているのはいいことですな。
平成18(2006)年5月訪問時の様子です
駅番号が貼付されていない駅名標です。
南口駅舎の建築様式が印象に残った駅です。この駅舎も中央線高架化工事に伴い撤去されました。東京都内で2番目に古い木造建築駅舎を保存するような動きが市民レベルであり、その費用や方法が議論されたのち、2020年に復元が実現しました。
この駅舎が健在だったころはみどりの窓口の案内看板にも駅舎をモチーフとしたデザインがあるなど、このエリアにとても馴染んだ駅舎だったことがよくわかります。
国立と言う駅名は1925年に「国分寺」と「立川」の間にあるので名付けられたという、まるで冗談のような理由命名されました。その後1951年に谷保村から町へ昇格するにあたり、駅名から町名をとって現在の「国立」という名称が採用されました。駅名から町名が採用されているというなんとも面白い例です。
北口の奥には鉄道総合研究所があり、当駅から引込み線が設置されていましたが、2004年に廃止されています。また、当駅の東京方には本線の出発信号のほかに、武蔵野線への短絡線用の信号が設置されています。この短絡線は定期旅客列車の通過はありませんが、貨物列車の通過はあります。
構内は2面3線ですが、2番線は平日朝ラッシュの上り(新宿・東京方面)で使われるだけで、基本的には1番線と3番線が常用されています。画像は地平時代の2番線の快速東京行き電車です。
隣の駅@JC中央線
東行方面:西国分寺駅JC171.7km
西行方面:立川駅JC193.0km
※訪問日:2006年5月30日,2022年3月25日