minamishimonuma
北海道旅客鉄道株式会社 旭川支社
南下沼駅北海道天塩郡幌延町字下沼
宗谷北線(幌延駅)運輸営業所管理の無人駅
※ 2006年3月17日で営業終了→閉駅しています

 2001年、車内から見た様子 
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 鬱蒼とした雑草に囲まれた構内の様子です。6月なので緑が目立ちます。

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 貧相な造りの待合室ですが、ここへ至るにも雑草が邪魔でなかなか難しそうな感じです。

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 サロベツ原野の中にあることを実感する雪が無い当駅でした。

 2003年3月の様子(車内から) 
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 2003年3月、車窓から待合室を確認しました。基本的な構造は変っておらず、雑草の代わりに大量の積雪が行く手を阻んでいました。

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 とてもこの看板を見て「ここは駅なんだぞ」という主張が見えてきません。むしろ南下沼さんという方がお住まいの民家のような・・・。

 駅前の様子 
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 廃止目前の2006年1月に下車訪問してきました。雪に覆われてわかりにくいですが、うっすらと道路部分は除雪されているのがお分かりいただけるでしょうか。当駅は一部の普通列車も通過してしまうほどに使いにくい駅であったため、当時の下り特急利尻で幌延駅へ出て、そこから始発の稚内行きに乗り換えて訪問したため、早朝の薄暗い状態での撮影を強いられました。
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 当駅廃止直前の時刻表です。上下合わせても1日4本しか列車がやってきません。朝方は稚内行きでやってきて、55分後の名寄行きで戻らないと当駅から列車訪問は不可能という、、、午後は15時42分の稚内行きでやってきて、1時間36分後の名寄行きで戻らなければなりません。冬季の日照時間訪問は実質的に午前中の一部時間帯のみというハードルが高い駅でした。

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 当駅は仮乗降場として1957年にオープン。下沼の南にあるから「南下沼」と名付けられました。1987年に正式に駅として時刻表の駅名欄にお目見えします。当駅はそんな仮乗降場時代を証明するかのようにショボい仮設置的な板張りホームに物置然とした待合室が設置されていました。

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  当駅は国道40号線が近くを走っており、待合室近くの電柱にはそっち方面への通路の存在を誇示するかのように小さな街路灯が設置されていましたが、取材日はその通路は除雪がされておらず、実際には線路を横断した反対側に、線路に僅かに並行する農道があるので、そっちへ出るための通路として除雪がされているていどでした。

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 これだけの除雪が農道方向に向かい行われているということは、当駅のメインユーザは農道の奥に見え隠れしている牧場(?)関係者ではないかと推測しますが、そう毎日利用しているとも考えにくい。

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 構内は行き違い設備も無く、利用者が居なければ存在意義はまったく無いといえます。そんなこんなで利用者が見込めない当駅は2006年3月17日に智東駅とともに廃止されてしまいました。

 ホーム 
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 構内は単線上の1面1線でした。列車が行ってしまうと何ともいえない寂しさが漂う駅でしたが、隣の下沼駅まで2キロちょっととそれ程離れていないので、徒歩での訪問も比較的容易な駅でした。

隣の駅@宗谷線
上り:幌延駅W72■6.2km
下り:下沼駅W73■1.6km

※訪問日:2006年1月28日