北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
南下徳富駅■北海道樺戸郡新十津川町字花月
石狩当別駅管理の無人駅
※令和2(2020)年4月17日で営業終了、以降計画運休ののち5月6日で閉駅しました
令和元(2019)年10月訪問時の様子です
北海道にありがちな「仮乗降場」スタイルの駅でしたが、1956(昭和31)年の開業以来当駅は一貫して「駅」でした。
時刻表・運賃表の掲示板が建っている付近には2012年6月までは木造の待合室があったのですが、老朽化により解体~撤去されていて、現在は列車待ちで風・雨・雪を凌ぐ場所はありませんでした。
ホーム上から待合室があった場所を見た図がこれ。
道路上から駅を眺めた様子です。待合室が撤去されているので駅があまり目立ちませんね。
駅の脇にある踏切は「下徳富9号線踏切」という名称が付与されています。
待合室があった場所にはその代替として掲示板が設けられていました。
2019年10月時点の発車時刻表と普通運賃表です。時刻は2019年3月16日時点のダイヤで、運賃表は2019年10月1日の消費増税を踏まえた改定時のものでした。
時刻表上は1日1往復しか列車が来ないこともあり、新十津川行列車がやってくるまでおよそ23時間列車が来ないこともあってレールはこのように錆び付いていました。
ホームは板張りの質素なものですが、よく見ると奥(桑園方)は継ぎ足したように施工されているのがわかります。
その継ぎ足した部分はコンクリート板、従来からあった部分は木製となっていました。
構内は単線上の1面1線でした。
なお当駅は近隣の幹線道路(国道275号)沿いに「9号線」というバス停があり、列車以外の公共交通機関として使うことができます。滝川駅を8時15分に出る浦臼駅行きバスに乗れば当駅から新十津川行列車に乗車することも可能でした。
平成13(2001)年10月訪問時の様子です
2001年訪問時の駅名標です。隣駅表示の下にある水が染みて出来たとみられる模様がほぼ似通っているようで、駅名標そのものは2019年確認のものと全く同一のものといってもよさそうです。
農地に囲まれた静かな環境の駅です。
当駅にはホームの傍らに1956(昭和31)年の開業時からそのままと思われる木造の待合室がありましたが、これが微妙に傾いていて、利用を躊躇したくなりますが、厳冬期にそんなことを言ってる場合ではないほどの降雪があると、こんな待合室でもとてもありがたい存在だったりします。
2001年訪問時、少し沈んでいる状態がわかる恐ろしい光景を目の当たりに。。。
その横には「締め切り」と書かれた貼り紙がありますが、これ、よく見ると扉になっています。何かと思って外に出て確認をしてみると…
トイレだった模様。そうでなくても朽ち果てそうな待合室のトイレってちょっと想像を絶しますなぁ。
ホームは板張り部分とコンクリート部分を結合させて設置されています。今風に言うと「ハイブリッドホーム」と言ったところでしょうか。
構内は単線上の1面1線。訪問時は1日3往復が停車していましたが、2016年3月26日以降は当駅を含む浦臼駅~新十津川駅間は1日1往復でした。
令和2(2020)年6月訪問時の様子です
路線廃止から1か月が経過した2020年6月に訪問した様子です。
線路と板張りホームには鉄パイプ組みのフェンスが設置され、立ち入りを制限しています。
時刻表・運賃表の掲示板は外枠を残した状態でそのままになっていました。
<当駅→下徳富駅間の踏切施設>隣の駅@札沼線
・(69k400m)当駅69.4km
・(69k413m)下徳富下9号線踏切
・(未確認)(詳細不明・勝手)踏切
・(69k985m)下徳富下8号線踏切
・(70k555m)下徳富下7号線踏切
・(71k123m)下徳富下6号踏切
・(71k460m)下徳富駅71.5km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:於札内駅■1.5km
下り:下徳富駅■2.1km
※訪問日:2001年10月28日,2019年10月14日,2020年6月