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北海道旅客鉄道株式会社 釧路支社釧路地区
南弟子屈駅(B63)■北海道川上郡弟子屈町熊牛原野144番地
摩周駅管理の無人駅
※2019年3月13日で営業終了、閉駅しました

 2019年9月訪問時の様子 
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 弟子屈町の中心駅・摩周駅から約7キロほど離れている小さな無人駅でした。もともとは貨物取り扱いも行っていた有人駅であったそうですが、現在は貨物列車に連結されていた車掌車両を転用した建物に交換されていました。

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 この建物はJR北海道発足の前年・1986(昭和61)年11月に竣工したことになっていました。

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 駅建物を背中にしたアングルです。当駅の所在地は「弟子屈町熊牛原野」とあり、さぞやうっそうとした原野の中にあるのかと思いきや、駅前には住宅や建設業者さんの事務所があったりと、意外と人間の息吹が感じられる環境だったりしました。

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 しかしここの皆さんは自動車をお持ちのようで、当駅の利用者様じゃないんだろうなという光景が広がっていました。

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 少し歩くと国道391号に出ます。釧網線にほぼ平行しているこの道路ですが、当駅に程近いバス路線・停留場はありません(以前はあったようですが)。

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 地域の公民館的存在の生活館があり、その道路を挟んだ反対側には旧小学校があります。
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 ここも現在は閉校となっていて、体育館などは地域で管理されていて、要望を出せば使うことができるんだそうでした。

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 国道沿いには平屋建ての集合住宅があり、この地域で唯一の物品販売を行う商店もあります。

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 建物内の様子です。トイレの設置はない模様でした。

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 消費税率が8パーセントだったころの運賃表です。このころの当駅→釧路駅間の運賃は1,450円でしたが、2019年10月の運賃改定以後は1,680円と随分な値上げ幅であることに驚きますが、路線バスも撤退するような土地で鉄道を維持するのがそれだけ苦しいかということだったのでしょう。

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 そんな苦しい場所にある当駅の停車列車はこちら。釧路行は8時台を過ぎると17時台まで設定がありません。12時台に釧路行快速の設定はありますが、当駅には停車しません。前述のとおり、当駅周辺には路線バスがありませんので、公共交通機関に頼らなければならない人にとっては使いづらいダイヤとなってしまっていました。

 訪問時にたまたまいらっしゃった当駅から釧路方面まで列車をご利用の方から伺った話によると、当駅を定期利用している高校生が卒業をするという話があり、いよいよ利用者が居なくなる見込みなんだとかで、2019年9月に地元説明会が実施され当駅の廃止が打診されたことで、もし現実のものとなってしまうと2020年春の廃止が見込まれる=冬を迎える前の当駅の様子はもう見られなくなる可能性が高いかも知れません(個人の感想です)。

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 そういう話を踏まえて、改めて駅舎を眺めると歴史の重みを再認識します。なんせJR調べて1日の平均乗降客数1人以下の駅ですので。。。

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 そんな当駅は単線上の1面1線でしたが、駅の前後のレールが少し湾曲していることから、以前は行き違いや貨物取扱用の側線があったのかなと。

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 当駅の隣の駅は1990年に駅名を解消しています。その旧駅名がうっすらと確認することができます。



 2007年2月訪問時の様子 
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 2007年訪問時の駅名標です。駅ナンバリング制度が施行前であるため、番号マークは入っていません。

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 弟子屈町熊牛原野にある駅です。「熊牛原野」という地名は弟子屈町と標茶町それぞれに跨っていてます。熊は「肉を乾かすための棒」、牛は「~がある」という意味のアイヌ言葉なんだそうです。熊は(表立っては)居ませんが牛はたくさん居ます。駅名制定時点で営業をしていた十勝鉄道で「熊牛」という駅名が使われていたため、現在の駅名が付けられたという経緯があります。
※隣の摩周駅は当時は「弟子屈駅」を名乗っていました。

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 駅前の至近距離に民家が2件と企業の事務所が広がるだけという開放感抜群な駅です。以前は貨物の取り扱いもあって賑わったエリアだったようで、駅係員も在籍する駅だったそうですから栄枯盛衰という言葉の意味を実感します。

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 待合室駅舎は車掌車両を改造したもの。

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 室内のパンフレット差しは美留和駅に設置されたものとほぼ同一仕様でした(2019年に確認したところ、現存していませんでした)。

 ところで当駅の隣の駅は1990(平成2)年11月20日に「弟子屈」から「摩周」へと改称していますが、てっきり当駅も「南摩周」と改称されるのかと思いきや、そのまんまでした。

 さらに不慣れな旅行者が当駅を元の弟子屈駅と勘違いし降車してしまうことを危惧して、ワンマン列車のテープ放送では「弟子屈へお出での方は摩周でお降りください」と案内をしています。
 新横浜駅と新横浜北駅を間違える例と似ていますが、新横浜北駅なら10分程度待てば次の列車が来ますが、当駅と摩周駅を間違えると次の列車までかなり待たされ、さらにバスもタクシーも来ないので悲劇的です。

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 構内は単線上の1面1線。快速「しれとこ」は通過します。

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 ↑1994年に撮影した駅名標です。

 2020年6月にの様子・・・ 
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 列車内から見た当駅の様子です。2020年5月時点でプラットホームは残存していました。

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 列車内からホームの様子を見ます。かつてあった車掌車両改造待合室は基礎土台を残して撤去されています。
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 駅名標は台座枠を残しています。

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 郷土資料館的な使われ方をする目的で駅舎は移築されているんだそうで、いつかその第3の余生を見たいものです。

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 そうなると、このプラットホームの撤去も時間の問題なのかなと。

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 駅前の住宅や企業様は健在のご様子です。

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 駅前の国道にはガソリンスタンドや商店があったようですが、駅廃止後はどうなったのかなぁ。
<当駅→磯分内駅間の踏切施設>
・(62k300m)当駅
・(62k829m)28線道路踏切
・(未確認)30線道路踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(70k520m)摩周駅
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@釧網線
上り:磯分内駅(B62)■6.5km
下り:摩周駅(B64)■8.2km

※訪問日:2007年2月14日,2019年9月28日