
東急電鉄株式会社 五反田管区
長原駅IK06東京都大田区上池台一丁目10番10号
五反田駅管理の直営駅
🆋PASMOの駅

池上線初の「地下駅」です。1972(昭和47)年に環七通りとの平面交差と当駅付近の勾配の解消を目的として地下化されました。元々当駅は両隣の駅に対して高台にあったため、当駅の地下化により勾配の平準化が達成され、また幹線道路との立体交差や地上敷地内へのグループ会社スーパーマーケット出店など、良いこと尽くめのプロジェクトだったようです。
「長原」という地名は近隣にはなく、当駅の所在地は大田区上池台一丁目…この駅の以前の所在地名称が「荏原郡馬込村字長原」だったことから仮称名称の「馬込」ではなく「長原」が採用されたんだそうです。

駅の近隣は活気ある商店街が広がっていてますが、通りの道幅は狭く、送迎目的の自動車が一瞬でも駐車するのも憚られるほど…。バスは環七通り沿いに「長原バス停」があり、京王井の頭線新代田駅とJR線大森駅を結ぶバスが発着しています。

改札口は1箇所。地下駅独特の階段・エスカレータだけの出入り口ではなく、地上に普通鉄道の地上駅のような建物を構築し、そこの1階に改札口を設置する体裁を採っています。これは荏原中延、西小山、武蔵小山、日吉、反町、大岡山、洗足、中央林間などと共通しています。これは地下鉄方式で作られた旧新玉川線区間(用賀~渋谷間)の場合と異なり、地上駅を撤去して地下化し、その後人工地盤上に駅舎を作り直すことができたので改札を建物内に入れる手法が採れるのでしょう。
改札の奥にファストフードチェーン「ロッテリア」のロゴが見えますが、ここにロッテリアが出店しています。改札の中からも出入りが可能ですが…

改札外からも入店が可能になっています。ただしロッテリア店内には改札は無いので、改札外店舗ゾーンから電車に乗る場合は一旦退店して改札を通る必要があります。電車に乗る用事があってロッテリアに寄る場合は改札内の店舗に入りましょう。なお、このロッテリアには携帯電話充電用のコンセントがある座席があります。

構内はリニューアル工事が行われ、鶯色のタイルが印象的。地下駅独特の薄暗さが余りありません。都心方向へ向かう2番線(画像左側)のホームは奥行きがあり、利用者が集中する時間帯でも余裕がありそうな感じです。

1番線の旗の台・五反田寄りの立ち入り禁止ゾーンには巨大なサーバーと思われるラックが鎮座しています。こういうのって密閉された涼しい箇所に置くものじゃないの???池上線が将来4両化もしくは20メートル車両が導入されてホーム延伸が必要になったら移設させるのかも知れません。

構内は複線上の2面2線。ポイントを持たない「停留場スタイル」の駅です。
当駅に限らず池上線は駅間が短く、当駅から徒歩20分以内には両隣の洗足池駅・旗の台駅の他に荏原町駅・北千束駅・大岡山駅もあり、近隣の人はこれらの駅へ行く際はたいてい歩いているんだとかで。
隣の駅@IK池上線
上り:旗の台駅IK050.6km
下り:洗足池駅IK070.6km
※訪問日:2014年10月21日