
東日本旅客鉄道株式会社 千葉支社
行川アイランド駅■千葉県勝浦市浜行川
勝浦駅管理の無人駅
★Suica(首都圏エリア)の駅

駅名だけを見聞きすると、何らかの商業施設でもあるのかなといった印象を抱く駅ですが、駅名となっている「行川アイランド」は1964年に開設された今風に言えば「動植物共存レジャーランド」。鳥類をメインに動物が居たり、プールがあったりホテルがあったりと結構な規模の施設だったようですが、近隣に同様の施設が林立したり県内に大型テーマパーク(鼠園)が出来たりと強力なライバルが出現し利用者が減少し、2001年に閉園。ところがJRの駅はそのままの駅名で存続して現在に至っています。

駅の外はこんな感じ。駅前を通る国道128号線を横断すればすぐにアイランドの敷地という近さが現在は災いし、当駅の周囲には生活感が殆ど感じられません。そんなことから利用者は多くなく、一日平均乗降客数は20人程度で千葉県内のJR各駅でもっとも少ないようです。

そんな当駅ですが「駅長おすすめハイキングコース」なる看板があり、利用者誘致の旗印は降ろしていません。

設置当時の環境庁が千葉県と共同で設置した看板には「国鉄」の文字が…。

勝浦市が設置した市全体のイメージ図には…

ローマ字の駅名が正しくありません。

散策をする人たちのスタイルが妙にいいのに驚きますが、スカートの丈がこれだけ短いって凄いな。。。ジュリアナ東京が流行ってた頃のボディコンってこんな感じだったような。。。

当駅は山間部を無理やり切り開いた箇所に設置したため、妙に狭苦しい構造になっています。

ホームの安房鴨川方はいきなりトンネルです。

このトンネルの名称は「おせんころかしトンネル」といいますが、この「おせんころかし」とはおせんという女性が投身自殺した場所ということなんだとかで。

当駅のローマ字表記は「Namegawa-island」となっていますが、古くに設置された駅名標には後付けで貼り直したと思われるローマ字表記が…当初は「Namegawa airando」で作成した跡に作り直したのかなと。。。

当駅には行川アイランドが稼動していた頃に改札口として使用していた建物が残存しています。

この建物内にはコインロッカーが設置されていたようですが、その設置者は行川アイランドさんだったようで。


そんな当駅は単線上の1面1線。普通列車のほかに夜間には下りのみ東京からの特急列車が勝浦から普通列車に化けて停車します。上り列車に勝浦から特急に化ける普通列車の設定はありません。
隣の駅@外房線
上り:上総興津駅■3.3km
下り:安房小湊駅■3.8km
※訪問日:2009年9月3日