
東京地下鉄株式会社 北千住駅務管区新御茶ノ水地域
根津駅C-14東京都文京区根津一丁目3番5号
🆋PASMOの駅
千駄木駅同様、ホームの両端に出入口を1か所ずつ設けている駅です。いずれの出入口も民間のビルの1階を拝借して設けられていて、地下鉄独特の歩道を占有しての出入口は当駅にはありません。

当駅の周辺図です。この図によれば東京六大学リーグ所属・東京大学野球部のグラウンドは東大前駅より当駅1番出入口からのほうがアクセスが便利に見えます。

1番出入口は根津ステーション山岸ビルといういわゆる「雑居ビル」の一角にあります。
大手賃貸仲介企業のウェブサイトによると根津ステーション山岸ビルは昭和44(1969)年2月に竣工しているようです。根津駅を含む千代田線北千住~大手町間は同年12月20日に開業していて、当駅の歴史とともに歩んでいるビルということになります。

1番出入口の直下にある根津交差点方面改札です。

根津交差点方面改札側にはいわゆるバリアフリールートでの行き来が出来ないらしく、エレベータでの出入りは逆側(2番出入口)の不忍池方面改札を利用しろと案内が出ています。

文京区根津一丁目1番22号にある2番出入口は寺島ビルの1階にあります。出入口階段の脇には「肉の寺島」があります。恐らく2番出入口が設けられているビルのオーナー企業様なのでしょう。昔から商売をされておられる老舗精肉店で、お惣菜も取り扱っている庶民的な雰囲気でいつも賑わっています(超おススメです)。
なお2番出入口には当駅唯一の地下⇔地上間エレベータがあります(1番出入口にはありません)。根津と池之端を分ける交差点を挟んだ向こうにあるビルで、平成19(2018)年に稼働開始しています。この2番出入口エレベータは台東区池之端二丁目7番の清水ビルの一角にあります。
清水ビルは平成19(2007)年9月に竣工しているので、エレベータ稼働と同時に竣工しているんだなということがわかります。不動産事業者さんの紹介サイトでは駅を出て数秒で帰宅できる素晴らしい物件だと絶賛しています。

2番出入口側の不忍池方面改札です。

[Shinobazu-no-ike Pond District Gate]という英訳が付与されています。

構造上仕方ないのかも知れませんが、改札の目の前に巨大な柱が建っています。

当駅の運賃表です。当駅からの最遠運賃は東西線妙典~西船橋間までの290円区間となっています。東京メトロ24時間券は600円なので、当駅からの場合はどんなに遠くまで乗車しても単純往復だと損をします(単純往復+もう1回乗り降りすれば経済的)。
当駅には「連絡きっぷ」の運賃表が2つあります。

一つは代々木上原乗り換え小田急線(箱根登山鉄道線)と、北千住乗り換えの東武線とJR線です。JR線は武蔵野線の吉川駅までの運賃も出ています。

もう一つは西日暮里駅乗り換えのJR線です。運賃表上の最遠区間は関内駅までの820円区間です。

改札内の様子です。根津交差点方面、不忍池方面、いずれの改札口も入ってすぐに下り階段があります。この階段は当駅のホームが二層構造になっているため、改札フロアの直下にある2番線(北千住・綾瀬・柏方面)へのアクセス路になっています。

地下1階改札フロアから地下2階2番線ホームフロアまでは不忍池方面改札がある千駄木方にエレベータがあります。また、千駄木方・北千住方いずれの階段にもエスカレータが上り専用で設けられていますが、改札⇔地上間にはエスカレータはありません。


構内は複線上の2面2線。A線(千駄木・代々木上原方面)は改札と同じ地下1階に、B線(北千住・綾瀬方面)は直下の地下2階にあります。

令和4(2022)年開催・東京メトロ全駅デジタルスタンプラリーのポスターには当駅1番出入口の様子が出ていました。
営団地下鉄時代の様子です

駅番号が付与される以前の駅名標です。営団地下鉄っぽくない横長ではない様式です。
駅の出入口の位置は現在(当記事編集は令和4年7月)と変わっていませんが、運営主体が営団地下鉄であったため、看板の変化をお楽しみください。

平成16(2004)年1月の1番出入口です。現在と同じ根津ステーション山岸ビルの一角に階段で入り口があります。

こちらは2番出入口。こちらも現在と変わっておらず、寺島ビルの1階に出入口階段があります。訪問した日は1月9日で、恐らく肉(2または9)の数字が入る日にあたり特売日だったようです。


開業時から変わっていない2層式の2面2線構造です。

この訪問時、不忍池方面改札付近にはこのようなものがありました。

どう見ても6000系車両を模したとしか見えない面白い形状で、中には利用者が持ち寄った古図書が満載されていて、「根津メトロ文庫」と名付けられていましたが、↓によると2019年に設備老朽化や本を読む文化の衰退(デジタル化)により役割を終えたことにより撤去されてしまったようです。
2019年と言えば新型コロナウイルス(Covid‑19)が中国・武漢で発症し始めた頃であり、他人様が読んで戻してまた誰かが持って行くというスタイルで本を読むということを敬遠する流れもあったのかも知れません。
隣の駅@C千代田線
B線:湯島駅C-131.2km
A線:千駄木駅C-151.0km
※訪問日:2004年1月5日,2022年7月18日