北海道旅客鉄道株式会社 旭川支社
糠南駅W67北海道天塩郡幌延町大字問寒別小字川口
宗谷北線運輸営業所(幌延駅)管理の無人駅
2020年5月訪問時の様子です
牧草地帯にポツンと設置された駅です。列車から一人で降りた時の解放感が半端ありません。
訪問した時はJR北海道の保線作業員さんがトラックでいらしていて、当駅をベースに線路閉鎖の上でレールスターと呼ばれるトロッコ車両で付近を巡回していました。
駅に近づいてみます。板張りホームに当駅の象徴・物置改造待合室が鎮座しています。駅前広場は無いものの、砂利道が横を走っています。
遠目から見た図です。物置待合室が待合室に見えないのはご愛敬。
カーブ上に設けられていることがわかります。
駅名標は板張りホームを突き抜けて地上に貼り付いています。
ホーム上の待合室・物置はこのように設置されています。ホームから待合室までの間の板張り通路が少々頼りないのが怖いところ。。。
待合室内にはビールケースをひっくり返した簡易座席に座布団が用意されています。JR謹製の運賃表と時刻表がしっかりと掲げられていて、正真正銘の待合室であることを主張しているようです。
構内は単線上の1面1線。普通列車のみが停車します。
2003年3月訪問時の様子です
駅番号付与以前の駅名標です。「か」の文字の擦れ具合からして、2020年確認の駅名標と同じ(番号シール貼付の有無の違い)であることがわかります。
100人乗ったらすぐに壊れそうな板張りホーム。100人乗っかるどころか入室することすらできない物置利用の待合室。
「待合室(?)の中はそれらしく改造されているだろう」と思いきや、日本酒のケースをそのままベンチとして代用しているという質素なもの。
それも2名座れるかどうかという有様。この駅を管理する幌延駅が意図的にこういったシュールなつくりを演出しているとしたら、そのユーモアセンスは尊敬に値します…と思ってたのですが、この設備は1987年の台風襲来で大破した木造の待合室に替えて地元の善意で設置されたもののようです。
ちなみに待合室として使われている物置のメーカーは「淀川製鋼所」で品名は「ヨド物置あぜくら」。
「100人乗っても大丈夫」のキャッチコピーで有名な「イ○バ物置」ではありません。糠南駅待合室に使われている「あぜくら」のシリーズは2014年現在販売されていませんが、後継の製品が販売されていて、これが安くなく12万円もする代物。といっても駅待合室を10万円台で購入できてしまうのだからオトクといえばオトクかも。
なお、この
駅の周囲は家畜の牛がいるくらいで、その他は
↑彼は利用者ではありませんでした。。。
当駅の停車列車は上りが7時51分(名寄行)と16時15分(旭川行)、下りが7時00分と14時45分(いずれも稚内行)と18時51分(幌延行)の上下合計5本。当駅訪問に使える上下列車の組み合わせは朝が便利ですが、隣の問寒別駅から約2キロ程度なので、当駅を通過する問寒別駅停車列車との組み合わせでの訪問も便利かも知れません。
構内は単線上の1面1線。画像は左が14時45分発の稚内行最終列車、右が16時40分発の名寄行最終列車(時刻はいずれも訪問時のもの)です。
<当駅→上雄信内駅間の踏切施設>隣の駅@宗谷線
・(177k990m)当駅178.0km
・(178k018m)中問寒別糠南線踏切
・(181k450m)上雄信内駅181.5km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:問寒別駅W662.2km
下り:上雄信内駅(閉駅)■3.5km→雄信内駅W685.7km
※訪問日:2003年3月1日,2020年5月20日