北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部苫小牧地区
沼ノ端駅H17北海道苫小牧市字沼ノ端
苫小牧駅管理の無人駅
🆋Kitaca(札幌・旭川エリア)の駅
2022年9月訪問時の様子です
平成19(2007)年に竣工した自由通路の形をした駅舎です。苫小牧市により設けられた南北自由通路がこの建物の正式な名称で、その途中に列車乗り場への階段が併設されているという体裁となっています。
その南口には妙な銅像が新たに設置されています。
沼ノ端開基120年を祝う鐘とブロンズ像が設置されたとプレートが説明をしているのですが、、、
地元・苫小牧民報も記事にして報じていますが、なぜここに・・・
脚を微妙に広げた全裸少女の像が置かれているのかよくわかりません。新聞記事によればこの像は苫小牧市沼ノ端地区開基120周年記念事業実行委員長が個人所有していたものをもってきたとのことで。。。
なお建物の壁面に設けられた鐘は1987年までホームに設置されていたものらしく、31年間の沈黙を破っての再設置となったようです。
自由通路の内部です。
当駅には券売機が設置されていて、乗車券と自由席特急券の購入には対応していますが、交通系ICカードのチャージや履歴印字、定期券の購入には対応していません(他駅設置のものを移設したような古さを感じるのは私だけでしょうか)。
自由通路の駅で入り口付近にはこんな貼り紙が・・・
券売機と改札機の故障を見つけたらインターフォンを押して苫小牧駅係員へ連絡をしてほしい旨、当駅にはICカードチャージができる機器が設置されていない旨が書かれています。
北海道旅客鉄道(JR北海道)が定めるICカード乗⾞券取扱規則によれば23条に定める制限事項として4項(1)に「⼊場時のSF残額が当該駅の最低運賃相当額に満たないとき」としているため、当駅の場合は大人利用時で290円がチャージされていない交通系ICカードは当駅の改札機にタッチが出来ないことになりますが、この貼り紙によればそのままタッチせずに後日Kitaca対応の有人駅に申し出ろと言っています。恐らくこの貼り紙は当駅降車客に向けての告知なんでしょうけど、うまく書かないと乗車客向けと勘違いしかねない内容なので、、、
ちなみに交通系ICカードが使える(チャージができる)コンビニエンスストアは当駅から片道徒歩7分のセブンイレブン苫小牧沼ノ端店(沼ノ端中央2丁目13-655-2)となります。
当駅からの運賃表です。隣の苫小牧・遠浅・植苗まではいずれも290円、新千歳空港駅までは560円、札幌駅を含む苗穂~発寒・新川間は1,490円となっています。
余談ですが苫小牧駅で発売している苫小牧~札幌間の「乗車券往復割引きっぷ」の場合、往復利用が条件で2,640円で発売されていて、当駅から札幌までの片道普通運賃で往復するより340円もお得になっています。あらかじめ札幌近辺の駅または苫小牧駅で購入しておく必要があります。なぜ当駅で発売をしていないのか・・・このきっぷが高速バスを意識したものとなっていて、沼ノ端駅を利用する人は高速バスを選択せずJR一択なので優遇の必要がないという事情もあるのかも知れません(単に券売機がこの手の切符の発売に対応していないだけかもしれませんが)。
交通系ICカードの対応範囲を示すポスターです。当駅から先の室蘭線追分・岩見沢方面はICカードエリアから外れます。岩見沢駅までは白石駅乗り換えの場合はICカード乗車が可能ではありますが、この区間は実際の利用経路によって運賃を決めているため、室蘭線経由で岩見沢へ行く際は1,490円のきっぷ購入で利用することになります。ところが当駅でICカードタッチで乗車し岩見沢駅でもICカードタッチで降車すると2,100円が引かれます(たぶん)。これはICカードエリアである白石駅経由で乗ったタテツケとなるからのようで、利用時は気をつけましょう。
3番線ホーム付近にはこのような看板が出ています。特急すずらんの利用案内です。当駅は無人駅につき指定席利用時はえきねっとのチケットレスサービス(苫小牧~札幌間のみ実施中)を利用するか、あらかじめ指定席券を有人駅で用意するか、そのまま乗車し空席に着席し、車内で車掌から購入することになります。同じえきねっとでもチケットレスではなく通常の特急券予約を選択すると駅での発見が必須となり、当駅では発券が出来ないので注意が必要です。
※この看板付近にチケットレスの案内がないのが残念ポイント・・・
ホームの様子です。中線は貨物列車が退避する際に使用するようです。
1番線ホームからは2007年まで駅舎として使われていた建物が現役の係員詰所兼倉庫として活躍している様子が見えます。
3番線ホームの脇には事業用除雪車両が留置されています。
3番線に到着する室蘭線岩見沢行列車です。3番線は千歳・札幌方面(千歳線)と追分・岩見沢方面(室蘭線)が共用していて、ホーム上にはこのような注意喚起看板が出ています。
気をつけましょう。
2018年2月訪問時の様子です
3番線ホームの駅名標は新しいものに交換されています。
2007年完成の建物はガラス張りの近代的なデザインで、階段のほかにエレベータも完備しています。
駅舎に描かれている模様は当駅の自由通路が完成したことと特急が停車したことを記念したものなんだそうです。
前述の旧駅者は現存しているものの、旅客用設備としてではなく、業務用の倉庫や詰所として機能しているようです。
ホーム側から見た旧駅舎ですが、よく見ると。。。
あっ、これは2001年の時に見たマナー啓発看板じゃあーりませんか。こんなところに撤去されているとは。。。
橋上駅舎の上はこのようになっています。当駅は無人駅なので乗り場別に階段が設けられていて、それぞれに券売機が別個に設置されています。
橋上駅舎から見た構内の様子です。
構内は駅舎変更後も2面3線。普通列車のほか、特急すずらんが停車します。
2007年、駅舎工事中の様子
2007年9月に訪問した際の様子です。同年12月に完成した新駅舎・自由通路はこの時点では工事中で仮囲いが施されていて全容は見えていませんでした。
1962年から使われてきた平屋の駅舎が最後の活躍をしていました。
2007年までは駅舎が無かった側にもロータリーができる様子です。
2007年の時点ですでに無人駅扱いだったので、改札レスでホームへ出入りできるようになっています。
2007年10月1日より当駅に札幌~室蘭間の特急が停車するようになり、利便性が向上しました。それを祝う看板が工事囲いに掲出されていました。
2007年まで使われていた駅舎内の様子です。簡易委託駅だった時代の窓口にはシャッターが降ろされていました。
駅舎からは跨線橋がありました。
工事現場のそこらあちこちに特急停車の看板類が掲出されていました。この看板、工事業者さんが建てたんですね。
旧跨線橋がある駅構内です。
苫小牧駅が作成した特急列車の停車を告知するポスター。このころは列車増発など景気がいい話が多かったJR北海道さんでした。
駅舎をホームから見た図です。
角度を変えて見ると、安全の鐘があったことがわかります。
2007年に撤去された跨線橋にはこのような手作り感満載の看板類が掲示されていました。
3番線にはこのような案内看板が…
当駅は実質的な千歳線の起点・苫小牧から9キロ弱も駅間が離れてようやく到着します。 駅の周囲には住宅が広がっています。少々歩けば国道36号に出ることができ、郵便局や信用金庫、ローソンにセイコーマートがあります。
市販の時刻表に掲載されている索引地図を見ると当駅と日高線勇払駅は近いように見えなくもありませんが、実際はものすごく離れています。沼ノ端小学校・沼ノ端中学校沿いの道を一直線に進めば勇払駅ですが、ただし5キロ程度歩かなければなりません。
構内は2面3線ですが、ホームの設置が無い線は1本あり、これは貨物列車の退避線となっています。3番線は札幌方面と岩見沢方面の列車が共用しています。
2001年1月の様子
現在の新駅舎が供用開始される以前に使われていた駅舎です。この建物は現存しています(後述)。
この看板のお陰なのか、駅はとてもキレイな状態を維持していました。
2002年のホームの様子です。舗装されていないので降雨時は水たまりができてしまいます。
古い跨線橋が健在であった頃の様子です。
<当駅→遠浅駅間の踏切施設>隣の駅@室蘭線
・(143k980m)当駅144.0km
・(148k669m)柏原通り踏切
・(151k144m)遠浅通り踏切
・(152k391m)山田通り踏切
・(152k910m)遠浅駅152.9km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:苫小牧駅H188.8km
下り:遠浅駅■8.9km
隣の駅@千歳線
上り:植苗駅H166.4km
下り:(終着駅)全長56.6km
※訪問日:1997年4月24日,2001年3月29日,2007年9月6日など