北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部苫小牧地区
大狩部駅■北海道新冠郡新冠町字大狩部
静内駅管理の無人駅
※2015年1月の高波被害により鉄道運行休止→2021年3月31日で営業終了、閉駅しました
令和2(2020)年6月訪問時の様子です
太平洋の大海原がとても近い駅でした。窓無しのブロック積みの待合室がポツンとある情景はとても印象的な風景でした。
国道235号(浦河国道)の脇にひっそりと設けられていました。
広場にポツンと待合室。これはかなりシュールな風景でした。
待合室の奥の下がった位置にホームと線路が敷設されていました。
建物の出入口のフチには「大狩部停留所」と手書きで書かれているように見受けられる文字がありました。
内部はこんな感じ。地面は砂利敷きになっていました。
2007年2月訪問時にも見かけた灰皿が2020年6月訪問時も現存していました。
避難場所はすぐ横の旧道を上がったところにある生活センターが指定されていました。
ホームは単線上の1面1線。線路のすぐ脇まで海が迫っていて迫力は満点でした。
とてもいい雰囲気な駅は夕暮れ鑑賞に最適でした。
代行バスのりばはこちらで案内をしていました。
代行バスのりばは国道235号の側道沿いに設けられていました。
国道235号をくぐって当駅へ至る小さなトンネルの手前にバス停が設けられています。googleマップで上空から俯瞰して確認すると、大狩部付近の集落はこのバス停付近に点在していることがわかりますが、日高線の代行バスには「もう一つの大狩部」があります(後述)。
なお、当駅にほど近い付近にある道南バス停留所名称は「大節婦」と言います。道南バスさんにも「大狩部」を名乗るバス停はありますが、その位置は後述します。
高台?!
列車代行バス乗り場は当駅の出入口付近に設けられたもののの、1キロほど苫小牧寄りの国道沿いに設けられた「大狩部(高台)」というバスのりばがありました。
道南バス的にはここが「大狩部」というそうです。
線路を用いた鉄道にはこの「大狩部(高台)」に相当する乗降場(駅)は存在せず、かといって気仙沼線・大船渡線BRTのように「駅」として手続きをしたわけでもなさそうで、実態として旧国鉄時代の「仮乗降場」といったところ。運賃は大狩部駅に準じていたようですが、では大狩部駅から乗車し大狩部(高台)で降車した場合の運賃は?!という疑問が沸きました。
バスのりばに設けられた待合所には「大狩部第〇待合室」と看板が出ています。
平成19(2007)年2月訪問時の様子です
2007年2月訪問時の駅名標です。海の真横にあり、塩害で錆が目立っていました。
パッと見るとどこに駅があるのかと思ってしまう駅前風景の様子です。訪問前日に雨が降ったため、駅前の広場はぬかるんでいて歩行に難儀したのもいい思い出。。。
線路のすぐ脇は太平洋。これだけ近いと迫力満点。満潮時に天候が荒れると波しぶきがホームへ達することもありました。
列車内から見た駅前の様子です。築堤上には国道235号が走っています。
その国道付近から駅を見た図はこちら。やはり駅のアピールポイントが少な過ぎて、いろんな意味でシュール。
ブロック積みの待合室内は砂利敷きで、訪問当時は灰皿が無造作に設置されていました。さらに芦別レジャーランドの広告入りゴミ箱も。。。
現在は撤去されていますが、訪問時はこんな看板が…
「女囚塀の中の女たち」…看板の番組名、正しくは「女囚~塀の中の女たち」と言うそうです。2010年には「女子刑務所東三号棟」というタイトルで放映されています。泉ピン子さん主演のテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」が放映されない期間に1年おきに放映されているドラマシリーズのようで、「渡鬼」と同じ泉ピン子さんが主演していたことから、知らない人が見ると「棉鬼のストーリーの延長上」と勘違いする人もいるそうですが、番組的には全く異なっているんだとかで。↑は2007年に撮影したものですが…
2001年撮影のものと同じようです。
駅前広場側から構内を望みます。テレビドラマの看板はこちら側にも設置されていますが…
微妙に記載されている文字が異なっています。よく見ると以前使用していた時刻表板の裏面を再利用して作られていたことがわかりますね。当駅がロケ地として使われたシーンってどんな感じだったのでしょうか???
線路と海が近いので、波しぶきを防ぐ壁が設置されていました。
構内は単線上の1面1線でした。
<当駅→節婦駅間の踏切施設>隣の駅@日高線
・(71k100m)当駅71.7km
・(72k571m)節婦築港踏切
・(73k100m)節婦駅73.1km
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