北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
於札内駅■北海道樺戸郡浦臼町字於札内
石狩当別駅管理の無人駅
※令和2(2020)年4月17日で営業終了、以降計画運休ののち5月6日で閉駅しました
田畑しかない?!札沼線とほぼ並行していた国道275号線からも適度に離れていて、まさに「なぜここに駅が?」という環境で、降りた瞬間のワクワク感と列車内の他の乗客からの「なんでここで降りるんだ?」という奇異な視線を浴びる感覚は他の駅を圧倒するほどでした。
駅から少し離れた様子…10月下旬の曇り空の日。降雪期にやってくるとたぶん駅から出歩くことはできないんだろうなと思わせる環境でした。
直線距離だけなら函館線の豊沼駅が近いように見えますが、石狩川を横断できる橋が当駅の近くにはないために鶴沼駅・奈井江駅方面を大きく「コ」の字を描くように迂回しなければなりません。
ホームから見た駅前の踏切の様子です。僅かに住宅が見えます。
駅に隣接している踏切は12月1日から3月31日まで車両の通行が禁止されてしまいました。すなわちそれはここの踏切付近は通行を保証する除雪をしないという宣言で、ある意味興味がそそられます。
※少し離れた舗装公道の踏切は冬季でも通行ができました。
ちなみにその踏切の2016年秋の様子はこれ。
古い枕木っぽい木製のものが釘状のもので固定しているだけの簡素ものです。ここを横断するにはそこそこの運転技術と車高が必要かなと。また、車種によっては脱輪の可能性があります。悪いことは言いませんので車両は少し離れた舗装道路の踏切を横断しましょう。
当駅のホームからはこんな看板が見えます。「神内ファーム21」の文字。これは札幌ドームの外野フェンスにも広告が出ている農場さんのようです。当駅から徒歩1時間弱ですが、さすがに歩いていこうという人は殆どおらず、公式サイトでも砂川駅か滝川駅からのタクシーを勧めているようです。
そんな「なにもなさそう」な当駅ですが、列車待ちを行える待合室がありました。訪問をした日は10月だというのにとても肌寒く、こんな質素な待合室でも有ると無いでは大違いでとても助かりました。
よく見ると待合室の頭上には古く錆びた駅名標が…
この駅名標は最初からこんな色だったわけではありません。↑は2016年10月に、↓は2001年10月に列車内から撮影した同じ駅名標です。
15年の歳月をかけ熟成を重ねた駅名標徐々に白かった部分を錆びさせていきます。
待合室内はこんな感じ。外見は質素かもしれませんが中は意外と広かったりしました。
ベンチに布状のシーツがかかっているのはなんでなんでしょう。
時刻表はこの区間ならではの1日1往復の極貧ダイヤです。石狩当別方面からやってきた列車が数十分後に新十津川駅から折り返してやってくる列車に乗らないと列車だけで日帰りはできません。
そんな当駅も構内は単線上の1面1線となっていました。お乗り遅れにご注意ください。