oshikado
東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社
押角駅■岩手県宮古市和井内第1地割10番地
茂市駅管理の無人駅
※岩泉線は2014年3月31日に営業を終了、閉駅しました

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 周囲には鱒の養殖場施設と廃屋民家があるだけで、存在意義を疑ってしまう奇妙な駅です。

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 そうでなくても運行本数が少ない岩泉線にあって、岩手和井内駅から先の各駅は更に本数が減り、1日3往復にまで減らされています。

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 当駅には勾配克服のためのスイッチバックが設置されていて、蒸気機関車が現役だった頃には機能していたようですが、車両性能が向上し、その設備も撤去されたようです。

 公道(国道340号線)から当駅へは刈屋川を渡る必要があるのですが、それを越える橋がえらく貧弱。。。
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 当初は手すりすら設置が無く、バランスを崩すと川へ転落してしまう可能性すらありましたが、現在は後付けの手すりのおかげで少しは安全性が向上したものの、それでも怖いことには変わりありません。大きな荷物を一人で持っての横断は危険度が増すからやめた方がよさそう…。

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 ちなみに駅前の国道340号の様子はこんな感じ。大赤字の岩泉線が存続していた理由は大型車のすれ違いが困難なほどに狭い道幅のこの国道の存在がネックでしたが、岩泉線が廃線された後に線路用のトンネルを国道へ転用することになり、道幅のネックが解消される見通しがたったことから、廃止にゴーサインが出たようです。

 当駅は1944年に岩手和井内駅から延伸されてきた際に貨物駅として開業し、その3年後の1947年に旅客も扱うようになります。その当時、駅舎や駅係員も配置されるそれなりの駅だったようですが、蒸気機関車が廃止されてからはスイッチバックも無用の長物となり、1972年に無人駅化。現在では駅舎も撤去され、以前ホームがあった場所とは違う場所に板張り1面1線のホームが設置されていて、待合室などは無く悪天候時は大変つらい環境にありました。

 当駅はこのような環境から定期的な利用者は居ないと推測でき、主たる利用者は駅巡りが趣味の鉄道マニアだけと言っても過言ではありませんでした。

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 構内は単線上の1面1線構造でした。

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 1996年3月に列車内から撮影した駅名標は国鉄様式でした。

※2010年7月31日の災害により、営業休止→2014年3月31日で正式に廃止となりました。

隣の駅@岩泉線
上り:岩手和井内駅■5.8km
下り:岩手大川駅■9.5km

※訪問日:2006年1月1日