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北海道旅客鉄道株式会社 旭川支社
大和田駅■北海道留萌市大和田3丁目
留萌駅管理の無人駅
※令和5(2023)年3月31日で営業終了、閉駅しました

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 早朝の実質的な快速運転の普通列車も停車する駅なので、どんだけ栄えた場所なのかと思ってたのですが、意外なほど閑散とした雰囲気で拍子抜けでした。

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 貨車(車掌車)改造駅舎の足元には撤去された旧駅舎の建物基礎土台が残っています。

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 駅前の様子ですが、駅前広場がある以外は見事な大草原。。。住宅は近隣にチラホラある程度でそれほど多くはありません。それなのに実質的な快速運用の早朝の増毛行きが当駅に停車する理由とは…当駅周辺は昭和30年頃まで炭鉱の街として栄えていて、現在の様子からは想像できませんが約3000人が暮らす大規模なエリアだったんだそうです。駅の近所の踏切はそのものずばり「炭山踏切」といい、その周囲の住宅の裏側には炭鉱の出入口の遺構が残っています。そんなかつての名残りがあって利用者が以前は多かったこともあっての早朝列車の停車が実現をしているのかも知れません。

 かつては駅前の公道がメインストリートだったそうですが、現在は線路を挟んだ反対側に立派な留萌国道が通るようになりさらに寂れてしまいました。

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 ホームは駅舎から微妙な距離感を保って離れて設置されています。

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 駅舎とホームの間には数本の線路が敷設されていましたが、現在は不要となり撤去されています。もともと当駅は留萌線が開業する1910(明治43)年よりも前の1907年に留萌港からの馬車鉄道の駅として設置されています。その後、炭鉱閉山により貨物の取り扱いが廃止され、さらに利用者減によって行き違い設備などが撤去されて現在に至っています。

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 建物の中は他の貨車改造駅舎と同様で腰掛があるだけのシンプル構造です。

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 時刻表と運賃表です。

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 ホームは中ほどで少しカーブをしていています。

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 当駅の構内は単線上の1面1線となっています。

 なお、当駅名「大和田」の由来は当地にあった炭鉱の創業者さんの苗字に由来しているんだそうです。
<当駅→留萌駅間の踏切施設>
・(44k220m)当駅
44.2km
・(44k505m)炭鉱道路踏切

・(45k131m
近藤踏切
・(46k433m)7号線踏切
・(47k005m)番号辺踏切
・(49k535m)第1稚内留萌線踏切
・(50k100m)留萌駅
50.1km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@留萌線
上り:藤山駅■4.2km
下り:留萌駅■5.9km

※訪問日:2016年8月12日