rikubetsu
北海道ちほく高原鉄道株式会社
陸別駅■北海道足寄郡陸別町陸別原野69番地1号
直営の有人駅
※2006年4月20日で営業終了、廃駅となりました。

rikubetsu_ekisya
 2階建てのゴージャス駅舎です。それもそのはずで当駅は「道の駅」も兼ねていて、2階には宿泊施設「オーロラハウス」があります。訪問答辞は新築だったので設備はとてもきれいです。

 実は陸別という街にはふるさと銀河線の廃止までバス路線が無かったので、ふるさと銀河線が貴重な公共の輸送機関となっていました。なので必死になって駅舎を豪華にしてふるさと銀河線にプレッシャーを掛けて存続をアピールしていました。

 当駅は運転上の要衝になっていて行き違いが出来る相対式のホームを持っています。本別駅同様跨線橋は無用の長物となっていて、乗客各位が勝手に安全を確認して線路横断をしているというJRでは有り得ない行動が堂々と日常化されていました。
rikubetsu_konai

 実は実質的な出入口は駅舎ではなくここだったりしました↓
rikubetsu_exit

 当駅はフジテレビのドラマ「G・T・O」を映画化した際のロケ地になっていて、その際に使用した架空の駅名標が1番線脇の旧信号テコ小屋内に放置されていました。
rikubetsu_horobinai
 作品がテレビ放映された際に見ましたが、そのものはいかにも『テレビでヒットしたし、いっちょ映画にでもしてみるか』と安易に決めたのが想像できるほどに軽い出来。映画にしなくてもテレビで充分といった感じでした。また、テレビシリーズ時のウリであった松嶋奈々子さんがなぜ出ていなかったのかと...。
rikubetsu_home1_forIkedarikubetsu_home2_forKitami

隣の駅@ふるさと銀河線(池北線)
上り:薫別駅■6.7km
下り:分線駅■5.7km

※訪問日:2004年6月18日,2007年1月15日

■路線廃止から8ヶ月が経過した2007年1月15日に再訪しました。
▼画像右下の看板には「ふるさと銀河線陸別駅」の文字が見えます。
rikubetsu_ekisya_200701

▼路線が廃止されて8ヶ月が経過しても時間が止まったかのような…。
rikubetsu_waitingroom_200701

▼しかし元の鉄道乗車券売り場は十勝バスのきっぷ売り場に変わってました。
rikubetsu_window_200701

▼運用先を失った列車が留置されていました。
rikubetsu_konai_200701

 2019年5月30日に代替バス車窓から見た様子です 
rikubetsu
 2019年に訪問した時の駅名標です。所々で反射材が剥がれていますが、肝心なところは辛うじて残っていて、廃止当時を色濃く残しています。

rikubetsu_ekisya
 鉄道駅機能は失われたものの、道の駅機能は健在で、むしろ鉄道廃止後のほうが栄えているような印象すら覚えます。

rikubetsu_businfo
 北見駅からの鉄道廃止代替路線バスは陸別で系統が分割されていて、北見駅~陸別間が北海道北見バス、陸別~池田駅~帯広駅間はとかちバスがそれぞれ運行を担っています。

rikubetsu_bustei
 バスは旧駅舎の前から発着していますが、北見行・帯広行それぞれで別個のバス停を持っておらず、同じバス停から発車するので、注意喚起がなされています。

rikubetsu_fighters
 2019年の北海道日本ハムファイターズ制定・北海道179市町村応援大使企画で陸別町は鶴岡慎也と石川直也がアサインされています。先着200名限定のJR北海道とのコラボステッカーはここの道の駅で細々と配布されていました。

rikubetsu_naka
 旧鉄道駅の待合室はこのように鉄道保存施設「りくべつ鉄道」の待合室として機能しているようです。

rikubetsu_window
 鉄道の乗車券発売をしていた窓口はりくべつ鉄道の受付窓口として生まれ変わっていて、この窓口で代替バスの乗車券も発売しています。

rikubetsu_konai
 構内はご覧の通り駅舎前に大きな屋根が設けられていて、廃止後のほうが立派になっているという皮肉な現象が起こっています。

rikubetsu_kosenkyo
 跨線橋も健在です。

rikubetsu_home1
 ふるさと銀河線の車両は一部が外国へ輸出されたり、北見市郊外の個人へ売却されたりし、残った車両はここで体験運転のために余生を過ごしています。