rikuzeninai
東日本旅客鉄道株式会社 東北本部
陸前稲井駅宮城県石巻市井内字滝ノ口2番地
石巻駅管理の無人駅

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 全国的に点在しているカプセル式無人駅待合室を持つ駅です。カプセルっぽい形状をしている間委待合室タイプの建物を持つ駅は当駅の他に加古川線・船町口駅旧鹿児島線・袋駅旧三木線・国包駅鹿児島線・旧船小屋駅只見線・郷戸駅などで見られます。

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 駅の敷地をみるとこんな感じ。

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 建物の脇には旧駅舎の基礎・土台が丸見え状態で残っています。昭和46(1971)年に駅係員が撤退し無人化され、昭和50年代にその時の駅舎建物が撤去されて現在の簡易待合室へ変更されてたようです。

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 JR東北本部名物の駅名由来看板によればもともとは「井内(いない)」という地名だったようで、当地近隣がコメの産地であったところから稲作の「稲」を充てて「稲井」として現在に至っているというそうです。なお、「井内」の名称は当駅の女川方1つ目の踏切にその名が残っています。

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 駅の外の様子です。駅前広場があり、送迎の自動車が列車待ちをしている様子がみられました。隣接地は公園になっています。駅前の道路は宮城県道192号・石巻雄勝線です。

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 建物内部の様子です。数人が座ると満員御礼状態となる椅子の数です。その中には乗車駅証明書の発行マシーンが設けられています。

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 これ、以前までは自動券売機であった機械を改造しているように見えます。現金投入口と押しボタンのほとんどを塞ぎ、大人とこどものボタンを押すというシンプルな仕組みへ変更させているようです。

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 ボタンを押すとこういうものが出ます。きっぷそのものですが、これは乗車券ではなく乗車駅証明書です。券の裏面は磁気加工が施されていて、日付と当駅の乗車駅情報が記録されているようです。降車駅の自動精算機に対応していて、石巻線の主要駅に設けられている自動精算機に投入すると乗車駅からの運賃を支払うことが出来ます。この自動精算機はSuicaなどの交通系ICカードでの支払いもできるため、当駅がSuica非対応であっても実質的にSuicaで運賃の支払いができると言えます。

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 列車時刻表です。上りの1番列車は仙台行の特別快速で、それ以外の列車は石巻線内完結運転列車です。下り女川方面の列車はすべて普通列車ですが、最終列車は仙台始発の仙石東北ラインからの直通列車です。

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 陸前稲井駅近隣のタクシー事業者を紹介する看板です。記載の有限会社三陸タクシーさんの連絡先が記載されています。この事業者さんは当駅からかなり近い場所にあります。都合よく大気の車両があった場合、呼べばすぐ来てくれるでしょう。

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 ちなみに当駅から石巻までは150円、女川・矢本までは240円、仙台・あおば通・長町までは990円となっています。「仙台市内」の切符をお持ちの方は中野栄駅か岩切駅まで(いずれも当駅から770円区間)の切符を購入し、仙台市内からの乗車券と併用してください(と言っても当駅では発売はできないのですが)。
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 駅待合室からホーム側を見た図です。

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 ホームと外の敷地の間には不自然な空間があります。これは当駅が無人化される以前はホーム1面2線だった名残りで、旧1番線だったとみられる敷地は線路が撤去された跡があります。rikuzeninai_home_forKogotarikuzeninai_home_firOnagawa
 そんな当駅は単線上の1面1線です。
<当駅→渡波駅間の踏切施設>
・(30k940m)当駅
30.9km
・(31k052m)井内踏切
・(31k233m)大谷地踏切
・(31k729m)磯田踏切
・(32k064m)大和田踏切
・(34k262m)根岸街道踏切
・(34k537m)千刈田踏切
・(35k013m)中道踏切
・(35k220m)渡波第1踏切
・(35k666m)第1根岸街道踏切
・(35k890m)渡波駅
35.9km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@石巻線
上り:石巻駅■3.0km
下り:渡波駅■5.0km

※訪問日:2022年5月10日