東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社
笹子駅CO34山梨県大月市笹子町黒野田134番地
大月駅管理の無人駅
🆋Suica(首都圏エリア)の駅
街道沿いにある小さな駅です。かつては係員が配置された有人駅のようですが、旧国鉄の分割民営化を前にした1985年3月に無人化されています。駅前の広場には鉄道の笹子トンネルが開通した記念碑が設置されていますが、これは1993年5月に甲府市の鶴舞公園(甲府城)から移設されたものなんだそうです。
駅の周囲には笹子餅で有名な「みどりや」さんが営業中で、当駅のスイッチバックが賑やかだったころは停車中の列車に向かって立ち売りスタイルで販売されていた時と同じ経木包みで販売されているとのことです。
当駅からは中央自動車道が良く見えます。訪問日当日は2012年12月に発生してしまった中央道笹子トンネル天井板崩落事故の影響による渋滞でクルマがノロノロ運転をしている様子です。
当駅のホームは築堤上に設置されているので、ホームと駅舎を結ぶ通路の塗装が四国旅客鉄道さんの車両カラーリングに極めて似ているような…。
駅構内を見まわすと…
↑の画像の手前側が駅舎へ向かう下り階段があり、奥がホーム待合室とホーム屋根がある付近です。なぜホームの屋根が中途半端な位置にあるのか?!それを考えながら歩いていると駅の脇にはこんなものが…
JR東日本の笹子施設トレーニングセンター、略して…
「ササトレ」と言うそうです。E233系のほぼ原寸大のイラストが来訪者の度肝を抜きますが、これは来訪者向けのものではなく、施設でトレーニングを受ける受講者さんが列車の実寸を知るための教材なんだそうで。
その施設内には…
このように訓練用プラットホーム施設が完備されています。このホームの左側には「ササトレ行きE233系」のイラストが貼ってあるトンネル設備に見立てた筒状の物体があります。さらに橋梁、踏み切り、信号、人力移動用機械(通称:レールスター)などなど様々な設備があります。
ホームから見たササトレの様子はこんな感じですが、実はこれ、当駅がスイッチバック式配線だったときの敷地を活用しています。当駅はかつての本線上に島式ホームを設置し、かつてホームがあった場所を活用してササトレを開設させているということです。なので冒頭に掲載した画像の駅舎もスイッチバックが解消された後に設置されたものとみられます。
また、現在設置されているホームの屋根と待合室が中途半端に中間に設置されている理由は恐らくスイッチバック撤去後もしばらくは駅舎がスイッチバック撤去前からの場所にあり、そこから便利な場所が本線上ホームの中間付近と言うことの名残りではなかろうかと(あくまでも推測です)。
そんなこんなで当駅は複線上の1面2線。勾配とカーブが山間の駅を演出しています。
ちなみにササトレの周辺は…
皆さん、気をつけましょう。
<当駅→甲斐大和駅間の踏切施設>隣の駅@CO中央線
・(99k900m)当駅100.4km
・この区間には踏切はありません
・(105k680m)甲斐大和駅106.5km
東行方面:初狩駅CO336.5km
西行方面:甲斐大和駅CO356.1km
※訪問日:2004年1月2日,2012年12月30日