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錦川鉄道株式会社 営業課
清流新岩国駅山口県岩国市御庄一丁目
無人駅

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 当駅のエントランス部です。駅を示す看板類は掲示されておらず、岩国市道御庄82号線に面しているもののこちら側は駅の玄関というよりもJR新岩国駅への連絡通路といった感がします。

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 すぐ近くには山陽新幹線の橋脚に「岩日 線路橋」と名称がついていて、こんなところに錦川清流線の前身を見ることが出来ます。

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 JR新岩国駅方向から連絡通路を通りやってくるとこのようなアングルで当駅を見ることが出来ます。東北新幹線と釜石線の新花巻駅とほぼ同じの距離感・規模感がありますが、あちらは同じ駅扱いでこちらは別駅扱いとなっています。

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 構内の様子です。座るのを躊躇したくなる薄汚れたベンチはあるものの、これ以外に着席して列車を待つ設備はありません。

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 ホーム上には「待合室」的な意味合いで貨物列車の車掌さんが乗務するための車両を用いた設備が設置されています。わざわざ白地に青帯という新幹線車両を意識したカラーリングに化粧しているけなげさは泣けてきます。きっとこの中では座って列車待ちが出来るだろうと思って中に入ると・・・
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 あれ?椅子が無いぞ?!見事なまでのオールスタンディング設備です。ここは暴風雨や降雪時に避難をするために設けられているのかな?この建物には駅名改称前の名称(御庄駅)がそのままになっていて、この建物そのものはひょっとしたら先行きがそこまで長くないのかも知れません。

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 そんな突っ込みどころ満載の当駅ホームにはこのほかにも見どころがあります。

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 待合室(もどき)の先にもホーム上屋があります。これはいったい?!

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 当駅の車掌車輛待合室(もどき)が設置される以前は屋根部として活躍していたのかも知れませんが、階段と車掌車輛待合室(もどき)が後から設けられ、列車の停車位置が変更されて無用の長物化されたのかなと。更に驚くことに当駅はかつて1面2線で交換設備機能を有していた痕跡が確認できます。

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 屋根部のホーム部分には白線が届いておらず、もはや設備としては忘れ去られた感があります。この屋根部には椅子機能を有しています。

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 時刻表と運賃表です。当駅から岩国駅までは次の川西駅で事業者が変わることから420円(ニキ鉄230円+JR190円)と意外と割高です。なおJR新岩国駅前からの防長交通バスでJR岩国駅まで行くことが出来ますが、このバスはもっと割高(530円)です。

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 当駅からJR新岩国駅までのルートを示す看板です。これは分かりやすい。

 当駅はもともと「御庄(みしょう)」という名称で昭和35(1960)年11月に岩日線の駅として開業しました。「御庄」はこの付近の地名です。昭和50(1975)年3月に近隣に山陽新幹線の新岩国駅が開業したものの、当駅は同一駅とされず、「友達以上恋人未満」のようなビミョーな関係性となっていました。seiryushiniwakuni_misho_kanban
 しかしそんな当駅も新幹線に近いことをアピールして利用者増をと錦川鉄道さんが一念発起して平成25(2013)年に駅名を「清流新岩国」に変更。「友達以上恋人未満」の脱却を図ったわけですが、当駅を「新岩国」とできなかったのはやはり「恋人未満」が災いしているのでしょう。駅名の「清流」の文字は当駅が清流に近いというわけではなく、「錦川清流線」の通称が「清流線」であることから、「清流線の新岩国駅」という意味で「清流」を冠しているというのが正解のようです。

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 そんな構内は単線上の1面1線です。


 ↑当駅も登場する動画です。
<当駅→守内かさ神駅間の踏切施設>
・(3k900m)当駅
3.9km
・この区間に踏切設備はありません
・(5k350m)守内かさ神駅
5.4km
隣の駅@錦町清流線
上り:森ケ崎信号場🚦2.0km川西駅■3.9km
下り:守内かさ神駅■1.5km

※訪問日:2023年8月10日
※JR山陽新幹線の新岩国駅はこちら↓