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北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部岩見沢地区
島ノ下信号場T29北海道富良野市字島ノ下
富良野駅管理の元無人駅
※平成29(2017)年3月3日で営業終了→翌日から信号場となっています

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 北海道ではよく見かける二等辺三角形屋根の待合室が設置された無人駅でした。

 2016年7月21日付の北海道新聞電子版によれば当駅は東鹿越駅とともに2017年春先の廃止が検討されているとの報道でしたが、東鹿越駅は廃止を免れ島ノ下駅は予定通り廃止となっています。


 そんな当駅は利用者が本当にいないのか?リサーチしてきました。
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 駅の周囲は鬱蒼とした雑木林に囲まれていて、確かに利用者になり得る人がいないのかな…と思わせましたが、実は歩いて数分の場所に比較的新しいとみられる住宅が点在しています。といっても皆さんは自家用車両を所有しているようで1日7.5往復(計15本)の運行ダイヤに合わせて生活をするわけも無く、かといって当駅の周囲に鉄道で行かなければならないような観光スポットがあるわけでも無いので、1日の乗降客数が1名以下というのも妙に納得しちゃいました。

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 駅構内の名所案内には「島ノ下温泉」が程近いとの表示があります。確かに当駅から徒歩25分程度なので便利といえば便利かも知れませんが、、、


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 何せ駅前がこれですからねぇ。正面の砂利道は自動車の通行が制限されている勾配道路で、自動車は画像の右方向へ迂回して公道に出るようになっています。

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 その勾配道路を出た先から駅方向を見た図がこれ。なかなか鬱蒼としていますでしょ?画像左側の建物は島ノ下の町会館、要するに公民館ですな。

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 駅舎を背中にして右を向くと住宅がチラホラ見えます。いずれの建物も比較的キレイで生活感が漂っています。

 なお、当駅から程近い国道には北海道中央バスの札幌~富良野線バス停(島の下駅前バス停)があり、富良野方向へも芦別・札幌方向へも利用ができちゃいます。鉄道と違っておよそ1時間おきに運行されているので比較的便利で、SAPICA・Suica等の交通系ICカードが使えちゃいます

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 待合室内の様子です。1982年まで取り扱いがあった乗車券類の販売窓口は塞がれているものの現存していて、往時の雰囲気をなんとなく留めていました。
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 2016年7月現在の時刻表です。朝は意外と本数が充実していましたが、それ以外の時間帯は2時間程度の間隔が空いていて使いづらい…といってもこの区間を走行する普通列車で当駅を通過する列車は設定されていなかったので、これでも頑張っているダイヤと言えるかも知れませんが、、、

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 上下のホームは野花南駅や東滝川駅など、北海道の駅では意外と多く見られる「互い違い式」の配置となっていました。これは恐らく信号が自動化される以前に通票(タブレット)をやりとりする際のホームが互い違いに設置されていれば列車の先頭部が互いに近くなり駅係員はタブレットを携えて歩行する距離が軽減されることが目的なのかなと。

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 構内は単線上の2面2線でした。下り線ホームの周囲は線路を撤去した痕跡もあり、以前貨物の取り扱いもあったのかなと。
<当信号場→富良野駅間の踏切施設>
・(52k090m)当駅
49.1km
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(56k431m)学田2区踏切
・(57k590m)富良野駅
54.6km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@根室線
上り:野花南駅T2813.9km
下り:富良野駅T305.5km

※訪問日:2016年7月22日