東海旅客鉄道株式会社 東海鉄道事業本部三重支店
下庄駅■三重県亀山市下庄町578番地
亀山駅管理の無人駅
当ブログではお馴染みの建物資産標(建物財産標)をいきなりご覧いただきます。これは駅舎に貼付されているもので、これによれば当駅の駅舎は昭和12(1937)年12月に竣工していることになっています。
1937年と言えば日本軍が南京城を陥落させた頃。そんな時代にこんな建物が竣工したとはとても考えにくいのですが・・・。
当駅は1891(明治24)年8月に関西鉄道(紀勢線の前身)が亀山駅~一身田駅を開業させた際に設けられたのが発祥。財産標に記載の日付のころは木造駅舎全盛時代で、恐らく現在の待合室のみ駅舎は国鉄末期に作り替えられたものではなかろうかと推測します。
ちなみに駅舎に隣接しているお手洗い(トイレ)は駅舎とは対照的に歴史を感じさせる古さが際立っています。
このトイレは帳簿上は昭和4(1932)年12月に竣工したとされています。昭和4年といえば近鉄花園ラグビー場の竣工とほぼ同じ歴史を持っていると書くといかに古いかがよくご理解いただけるかなと。
駅の外は公道。駅のすぐ前には亀山市のコミュニティバス乗り場がありますが、ここへ乗り入れるバスはそれほど多くありません。この画像の先の亀山駅方のポイントがある付近に「下庄駅入口」という別個のバス停があり、駅前まで乗り入れない便に乗ることができます。時間帯により紀勢線の列車を待つよりバスに乗ったほうが亀山駅に早く出ることができることもあって利便性は高いです(が、コミュニティバスなので意外と迂回します)。
JR東海の無人駅は毎度おなじみのドアレス(扉なし)の待合室です。木製の椅子があるだけという。。。
列車本数はおおむね1時間に1本が確保されています。運賃表の掲出はありますが自動券売機の設置は無く、またICカード乗車システムは隣の亀山駅までなので当駅にはそんなものはございません。
構内の跨線橋から一身田駅方向を見た図です。構内はカーブ上に設けられています。また、列車本数が多かった時代を反映して行き違い設備の有効長は長めに確保されていますが、現在では無用の長物と化してしまっています。
構内は単線上の2面2線です。
<当駅→一身田駅間の踏切施設>隣の駅@紀勢線
・(5k540m)当駅5.5km
・(5k689m)田後踏切
・(未確認)第一下庄踏切
・(未確認)出屋踏切
・(7k084m)昼山踏切
・(未確認)大里踏切
・(未確認)空池踏切
・(未確認)野田踏切
・(未確認)第二小野田踏切
・(未確認)山の田井踏切
・(未確認)川北踏切
・(未確認)一身田道踏切
・(12k100m)一身田駅12.1km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:亀山駅■5.5km
下り:一身田駅■6.0km
※訪問日:2020年1月4日