西日本旅客鉄道株式会社 金沢支社
下奥井駅■富山県富山市下奥井二丁目1番
富山地域鉄道部管理の無人駅
※2006年2月28日をもって営業終了、同年4月29日より富山ライトレールとして営業をしています。
1927(昭和2)年に竣工した歴史のある駅舎を背に列車から降りるとすぐに化学臭がする駅でした。当駅を挟んで北陸電力技術開発研究所と富山化学工業富山事業所があり、そこから漂ってくる香りのようでした。料理の香りとは違うのであまり気持ちの良いものではありませんでした。その他に印刷工場もあったりしたので、その臭いも混じってたかも知れません。
では工場しかないのかというとそうでもなく、当駅のすぐ前には住宅街が広がっていました。
当駅の構内に立つとホームの両端が不自然に曲がっているのが見えました。これは国鉄時代に行き違い設備が設置されていた名残り?のようです。また、隣接する富山化学への引込み線もあったとのことですが、こちらは痕跡は残っていませんでした。
有人時代の名残りもはっきり残っています。自動券売機は無人化以後に設置されたものです。
駅は無人化されたものの、近隣の鉄道OB会の人たちが駅を清潔に保ってくれていて、古い駅舎がとても喜んでいるように見えました。
近隣のろう学校の生徒さんによる標語の看板。
駅舎からホームまでは見事なバリアフリーぶりで、段差はありませんでした。
現在は行き違いのポイントが撤去され、1面1線の単線構造の駅になっていました。
隣の駅@旧富山港線
上り:富山口駅■1.6km
下り:越中中島駅■1.2km
※訪問日:2005年1月1日