shinkawasaki
東日本旅客鉄道株式会社 横浜支社
新川崎駅JO15JS14神奈川県川崎市幸区鹿島田一丁目2番1号
武蔵小杉駅管理の業務委託駅(委託先:株式会社JR東日本ステーションサービス)
🆋Suica(首都圏エリア)の駅

 書類上は東海道線の品鶴(ひんかく)支線にある駅です。営業上では横須賀線と湘南新宿ラインが列車が停車する駅となっています。

 品鶴線は元々は東海道線の貨物別線として建設されましたが、東海道線と京浜東北線の輸送量が逼迫してきたことから1971年に貨物列車を一部を除き武蔵野線経由とし、東海道線と線路を共用していた横須賀線列車を品鶴線へ転移させることを決定。1980年にこの区間の横須賀線走行開始とともに当駅が開業し現在に至っています。

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 一見すると地平の平屋建て駅舎に見えます。ここは貨物操車場を横断する道路の跨線橋の歩道の脇に設けられた駅舎で、これも立派な「橋上式駅舎」です。ホームはこの道路と駅舎の下に設けられています。

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 当駅の至近に南武線鹿島田駅があるものの、当駅とは同一駅扱いにはなっていません。

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 駅構内には川崎駅と当駅が別の場所に設けられている旨が出口の表示よりも大きく記された案内看板が設置されていましたが、この画像は2002年撮影時での案内文言となっています。2010年に品鶴線(横須賀線)上に武蔵小杉駅が設置されたことからこの文言は変更されています。

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↑は品川寄り階段に、↓は横浜寄り階段に掲げられている看板ですが、、、
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 品川寄りの看板はLEDで、横浜寄りは蛍光灯看板に手作業で修正が施されています。片側のみの予算しかつかなかったんでしょうか。。。↑の案内は改札から出ずに当駅と川崎駅をJR(旧国鉄)線で移動することを想定していた内容となっていますが、改札を出れば川崎市バスや川崎鶴見臨港バスの路線バスで川崎駅に向かうことは出来ました。

 通称・品鶴線は書類上鶴見駅で東海道線(京浜東北線)と合流していることになっていますが、実際は横須賀線(湘南新宿ライン)に鶴見駅での乗降設備(ホーム)が無く、下り列車が次に乗降扱いをするのが横浜駅になるため、鶴見線や横浜線の各駅へ向かう際に運賃計算上の特例が設けられています。(路線図を用意した上でお読みくださると判りやすいかと)
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 改札外にはこのような鹿島田駅への案内も出ているのですが。。。

 例えば当駅より横浜線大口駅へ向かうとして、実際の乗車区間は「当駅(横須賀線)横浜駅(京浜東北線)東神奈川駅(横浜線)大口駅」となります。横須賀線が鶴見駅もしくは東神奈川駅のいずれか(または両方)に停車すれば問題は無いのですが、実際は通過扱いになっています。この扱いは鉄道時業者側の都合なので利用者が不利にならないよう書類上の(本来利用者が通りたい)経路で運賃を算出しています。
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 なので当駅から前述の例で定期券を「当駅(品鶴線)鶴見駅(京浜東北線)東神奈川駅(横浜線)大口駅」の経路で買ったとしても実際は定期券の経路外である横浜駅まで強制連行されてしまいます(この場合の横浜駅での途中下車は不可)。定期経路上の鶴見駅、新子安駅、東神奈川駅では途中下車が可能ですが、経路通りでは当駅へ戻れないので横浜駅まで戻って横須賀線電車に乗り換える必要があります。面倒だからと川崎駅で南武線で鹿島田駅へ向かうと鶴見駅から鹿島田駅までの乗り越し精算が必要です。

 武蔵小杉駅に横須賀線が停車する以前の話しですが、東戸塚駅近隣に居住する私の職場同僚が武蔵溝ノ口駅近くまで通勤をしていたとき、会社へは「東戸塚駅(東海道)川崎駅(南武)武蔵溝ノ口駅」で通勤系をを提出し定期券を購入していましたが、稀に遅刻しそうになるとご自宅最寄り駅から横須賀線で当駅までやってきて鶴見駅からの乗り越し精算をした上で降車し鹿島田駅から南武線に乗り換えていました。

 様々なルールがあるなかで特例が設けられているので利用者にとって不利にはならないですが、当駅と鹿島田駅が同一駅扱いになっていないため、近くにある同じ鉄道事業者が運営している駅であるながら使い分けが出来ないのが勿体無いところです。

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 そんな当駅は複線上の1面2線。湘南新宿ラインの快速・特別快速は当駅には停車しません。

 LED化以前の駅名標
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 2002年撮影の駅名標です。隣の駅が武蔵小杉駅(2010年設置)ではなく西大井駅(1986年設置)になっています。
<当駅→鶴見駅間の踏切施設>
・(12k700m)当駅12.7km
・この区間に踏切はありません。
・(未確認)鶴見駅17.8km
<新鶴見信号場→尻手駅間(南武線)の踏切施設>
・(0k000m)新鶴見信号場0.0km
・(0k283m)江ヶ崎踏切
・(0k435m)二ヶ領踏切
・(0k595m)矢向第3踏切
・(0k710m)矢向第4踏切
・(0k835m)矢向第5踏切
・(0k917m)最厳寺踏切
・(1k291m)日枝踏切(南武線と共用)
・(1k389m)尻手第三踏切(南武線と共用)
・(1k742m)尻手駅1.5km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@JOJS東海道線
上り:武蔵小杉駅JO15JS152.7km
下り:鶴見駅JK155.1km

※訪問日:2002年1月27日など