東日本旅客鉄道株式会社 横浜支社
新芝浦駅JI51神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目
鶴見線営業所管理の無人駅
🆋Suica(首都圏エリア)の駅・横浜市内の駅
鶴見線海芝浦支線の中間駅です。
当駅前の敷地は隣の海芝浦駅とは異なり、JR利用客の出入りは自由にできますが、どうやら公道ではないようです。線路に並行している道路はgoogleストリートビューにも表示されることから、一見すると公道かとみられましたが、浅野駅の3,4番線ホームの新芝浦駅寄りの踏切を横断した先に「この道路は東芝の私有地です」との看板が出ています。
東芝株式会社様の御意向で同社系列の構造物は「撮影してくれるな」というお達し(標識)が出ていますので、駅前の様子の画像は掲載できません。あしからずご了承ください。
東芝さんは1939年まで株式会社芝浦製作所と称していて、海芝浦支線が開業した1932(昭和7)年に駅名を制定する際に芝浦製作所の最寄り駅として設置されたことから命名されました。駅名に「新」が冠してあるのは東京都港区(現在のゆりかもめ線芝浦ふ頭駅付近)にあった貨物駅の「芝浦駅」との重複を避けるためのようです。
建物に貼付されている建物財産標によれば1931(昭和6)年10月に竣工したことになっています。鶴見臨港鉄道線が浅野駅から当駅まで延伸開通してきたのが1932年6月なので、その8カ月前に建物だけ先行竣工していたことを示しています。
駅舎内にはICカード簡易改札機が設置されています。小さな駅ですが出場用改札機が2つも設置されていることから、降車旅客がものすごい勢いと数で利用する様子が容易に推測できます。
出札窓口があった痕跡です。2019年9月まではICカードのチャージ機能を備えた自動券売機が設置されていましたが、現在は撤去されています。乗車券類の購入ができなくなりましたが、代替として乗車駅証明書を発行できる機械が設置されています。
当駅からの運賃表です。
鶴見駅~浜川崎駅間こそ30分間隔で列車が設定されていますが、それ以外の区間は本数がかなり閑散としています。ご利用は計画的に。
ICカード簡易改札機を通るとこのように方面別に通路が分かれています。画像の右へ進むと構内踏切を横断し海芝浦方面ホームへ至ります。
鶴見方面ホームの階段にはこのような看板が掲げられています。「乗」の字に歴史を感じますな。
当駅は鶴見方面へは乗車が、海芝浦方面ホームは降車が多い駅です。ホームにたたずむ時間が多いのも乗車が多い鶴見方面。なので、1番線ホームの屋根が長く設置されています。
運河に面している海芝浦方面ホームからは海芝浦駅とは異なる水辺の魅力が漂っています。
ホーム屋根が哀愁を漂わせているように見えます。
そのホーム屋根ですが、2020年1月から改良工事が行われるそうです。どのように生まれ変わるか気になるところです。
ホーム上の架線を支える柱のうち、海芝浦方面ホーム側のものはなんと昭和18年製!
↑この架線柱はこの路線の歴史の生き証人(証柱?)ということですな。
当駅の海芝浦駅方から先は単線に変わります。
その出発信号の「発」の字が独特・・・。
構内は2面2線。浅野駅から当駅までは複線、当駅を出た先から海芝浦駅までは単線となっています。
隣の駅@JI鶴見線
上り:浅野駅JI050.9km
下り:海芝浦駅JI520.8km
※訪問日:2019年12月29日