北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
新十津川駅■北海道樺戸郡新十津川町字中央
石狩当別駅管理の無人駅
※2020年4月17日で営業終了、以降計画運休ののち5月6日で閉駅しました
1972年から札沼線の終着駅となっていた駅です。札幌と石狩沼田を結んでいたはずの札沼線は当駅から先が廃止されてしまい、名は体を現さなくなってしまっていました。
2012年訪問時に撮影した時刻表には到着3本、発車3本が表示されていますが、2016年3月26日以降は浦臼~当駅間の列車を朝9時台の1本のみへ削減したと言うから驚きます。
運賃表はご丁寧に札沼線の全駅が表示されていました。
「ようこそ」「歓迎」の文字も1日1本では少々申し訳なく見えてきますね。
名所案内…ふるさと公園には野球場「ピンネスタジアム」があり、プロ野球イースタンリーグの北海道日本ハムファイターズ対読売ジャイアンツ戦が2012年に開催されたこともあります。
線路は少し先まで延びていました。
構内は単線上の1面1線となっています。午前9時台の列車到着~出発にあわせ近隣の保育園児さんがお出迎え~お見送りをしてくれ、こころがほっこりするシーンが繰り広げられていました。
私が訪問をした2012年6月の土曜日にもお出迎えがありましたが、先生とお子さんが「今日はいつもよりもお客さんが多いねぇ」と驚いていました。
1994年訪問時の様子
駅名標にマジックで落書きが…所在地と以前の隣駅表示ですが、書いてる人は楽しいんでしょうけど、公共物にこのようなことをしてはいけませんねぇ。
このときも構内は1面1線ですが、運用車両がキハ53型気動車でした。この車両はワンマン運転に対応していないことから、1996年3月までは車掌乗務のツーマン運行が行われていました。
2006年2月の様子
以前落書きされた油性マジックの痕跡が確認できます。隣の中徳富駅は2006(平成18)年に廃止となっていて、現在の隣駅は下徳富駅となっていました。
当駅がある新十津川村は奈良県十津川村が水害で壊滅状態となってしまってそこの住民の方が当地へ移住してきてできたんだとかで。開設当初は「中徳富」を名乗っていましたが、戦時中に一時的に休線扱いとなり、1953年に復活した際に「新十津川(しんとつがわ)」となりました。
函館線・根室線の滝川駅へは距離にして3キロ強なので、徒歩もしくはバスでのショートカットも可能ですが、廃止となった当駅~石狩沼田方面へは需要が極めて小さく2003年に廃止されていて、碧水から沼田方面へは沼田町営バスが細々と運行しています。
このときも構内は1面1線。これだけ本数が少ないと日常的な利用は余り望めず、週末の利用者の殆どが鉄道マニア。。。
2018年9月の様子
廃止が現実的なものとなりつつあった2018年9月の様子です。駅舎の周りには駐車する車や観光名所に付き物の「顔はめ看板」があります。
役場の観光関連の人たちが設置した顔羽目看板です。
無人駅ですが、廃止間際の利用者を相手にした案内所が設けられています。
ここでご当地入場券の販売が行われていました。
掲示されている看板類には「~~~できません」的なものが多く、鉄道愛好家(マニア)が迷惑をかけていたとしたら大変申し訳ありませんでした。。。
駅長犬さんは引退したようです。
時刻表を見るとついに列車は1日1本にまで減らされています。
「歓迎 ようこそ新十津川へ」の看板がリニューアルされています。
駅舎とホームの間にはこのように花が咲いています。
駅舎からホームへは階段を登ります。
構内は相変わらずの単線上の1面1線でした。
2019年10月の様子です
秋晴れの駅前です。翌年5月に廃止が予定されていたことから、最後の秋を迎えている様子です。
観光案内所の窓口が変更になっています。
駅前にはこのような看板が出ていました。
2020年6月(廃止後)訪問時の様子
※掲載準備中
<当駅→石狩橋本間の踏切施設>隣の駅@札沼線
・(76k520m)当駅76.5km
・(76k735m付近)JAピンネ敷地内勝手踏切
・(76k755m)線路終端
・(79k180m)石狩橋本駅79.2km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:中徳富駅■2.6km
下り:石狩橋本駅■2.7km
※訪問日:2006年2月24日,2012年6月9日,2018年9月25日
JR北海道わがまちご当地入場券購入日:2018年9月25日(No.1004)
思い出お~い札沼線レプリカ入場券購入日:2019年10月15日(No.0___)