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阿佐海岸鉄道株式会社 運輸部
宍喰駅(AK29)■徳島県海部郡海陽町久保字松本34番2号
社員常駐の直営駅

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 立派な高架駅です。2020年1月現在、阿佐東線で唯一の中間駅となっています。
 駅前広場的なものはなく、公道の横に効果の線路が設けられています。駅名が記されている縦に伸びている構造物はエレベータです。

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 当駅には人間様の駅長の他に伊勢海老の駅長様もご在籍です。毎日改札口付近に設置の水槽式駅長室で業務にあたっています。

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 そんな駅長室がある改札口はこんな感じ。切符の販売を行う窓口もここです。
 2014年3月までは自動券売機が稼働していましたが、阿佐海岸鉄道の運賃だけなら消費税率改定に対応できたんでしょうけど、JR四国の多様な運賃には対応できなかったようで、新たな券売機を導入するのではなく券売機を撤去し、硬券乗車券類による手売りへ切り替えています。

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 列車が発着するホームは2階にありますが、この「2階」がくせ者でして、当駅の高架は意外と高いところに位置していて、通常の建物の2階より階段の段数が多いように感じます。

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 ホーム上のエレベータ出入口がある付近に密閉式の待合室が設けられています。
 時刻表を見ると、意外と多い列車本数。JR線海部駅での接続を考慮しているのでしょうけど、それ以上に本数が多くなっています。

 阿佐東線は2020年1月現在で当駅を含め3駅で構成されています。全線を走破する列車ばかりかと思いきや、「海部駅⇔宍喰駅」「甲浦駅⇔宍喰駅」という奇妙な区間運転列車が設定されています。
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 阿佐東線の時刻表を抜粋したものを見ると、上下合わせて8本の区間運転列車を確認することができます。

 阿佐東線は全線が単線で、途中駅(当駅)には行き違い設備がありませんので、全線1閉塞となっています。言い換えれば1本(両)の列車が起点と終点を行ったり来たりしているという単純(失礼)なダイヤになっています。

 ではこのダイヤは何を示しているのか。。。当駅で乗務員交代または乗務員休憩を行うことが区間運転の主な目的なのではないかと。運転士も人間なので一定の時間が経過すると休憩を取らなければならず、社員配置駅が中間にあるので、そこで休憩をというのは十分考えられます。


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 ちなみに阿佐東線の車両基地と阿佐海岸鉄道の本社は当駅を発車し甲浦駅へ向かう途中にあります。

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 構内は単線上の1面1線ですが、山側にもう1本線路が敷いてあります。この線路はホーム側の線路とはつながっておらず、何のための線路なのか。。。当初は山側にもホームを設け行き違い設備を構築という壮大な計画があったのかも知れません。

※「道の駅ししくい」が当駅から徒歩10分程のところにあり、海がきれいで入浴施設もあって見どころ満載です。

隣の駅@AK安佐東線
上り:海部駅(AK28)■6.1km
下り:甲浦駅(AK30)■2.4km

※訪問日:2020年1月9日