東日本旅客鉄道株式会社 東北本部
志津川駅■宮城県本吉郡南三陸町志津川字十日町154番地T33街区1画地
小牛田駅管理の業務委託駅（委託先:株式会社JR東日本東北総合サービス）
★Odecaの駅
※2020年11月13日でJR線としての営業を終了予定
2017年3月に移設されたBRT乗り場です。元の鉄道駅が初代、旧合同庁舎の位置にあったBRT駅が2代目とすれば、このプレハブ建物は3代目の駅舎ということになります。南三陸さんさん商店街が高台地区へ移転となったことからBRT乗り場も近隣へ移設されています。
実際に行ってみたのですが移設後の当駅からさんさん商店街への徒歩導線が未整備で歩道を通って安全に商店街へアクセスできるルートが確保されていなかったのは残念なところ（2017年5月の状況です）。
この場所の駅は仮設のようで、また移転の話しがあるんだとかで。その移転が実現すればさんさん商店街へのアクセスも改善されるのでしょうか？？？
当駅にはJRが運営するBRT路線の他にミヤコーバスが運営している都市間バスも発着しています。仙台駅前から南三陸エリアを結ぶ直行ルートはとても便利なのですが、上りの仙台方面行きバスが午後は1日1本（16時43分発→18時26分着）しか設定が無いのでレジャー向けには使いにくいかなぁ。
駅舎内には2代目時代から窓口営業があり、BRTの乗車券はもちろんOdecaカードの発行や鉄道線の乗車券類も発行をしていますが、前述のミヤコーバス路線の乗車券は発売をしていません。
当駅は敷地こそ広いものの乗車口は1箇所となっています。同じ時間にバスの発着が行われないようダイヤ構成に工夫をしているんでしょうか。
2013年8月訪問時の様子
もともと合同庁舎があった付近にさんさん商店街があったころの当駅の様子です。
独特な丸いデザインが印象的な駅です。BRT本格運用開始に合わせバスの発着箇所を従来の気仙沼線志津川駅前から「南三陸さんさん商店街」に隣接した旧合同庁舎跡地に駅舎を建てて営業をしていました。この場所の所在地は「宮城県本吉郡南三陸町志津川字中瀬町32番地6号」でした。
気仙沼線BRT沿線内では本吉駅と並ぶ係員配置駅で、気仙沼線BRTの駅の中で3つあるOdecaの発行を取り扱う駅でもあります。
バスは2台が一度に駐車可能な区画がありました。鉄道風にいうと1面1線？バスが来るまでは待合室で休むこともできます。また隣接するさんさん商店街で買い物を楽しむこともできます。運行上、気仙沼駅から当駅までのバスも設定されています。
初代駅舎の震災後の様子
現在のBRT駅から歩いて10分程度、被災した志津川駅が信じられない姿を残していました。築堤の上に線路が走り、その前に平屋の駅舎があったはずですが、津波により流出していて土台だけが残っていました。
現在はプレハブのバス待合場と、津浪に耐えた信号施設用の建物がありますが、人気（ひとけ）が消えた駅前は寂しい限りでした。
駅舎が流出したので駅前広場からダイレクトにホームへの通路に入れてしまいます。津波が運んできた木々の痕跡が生々しく残っていて、皮肉なことに被災の原因となってしまった志津川の波しぶきを描いた壁画が現存していました。漁業従事者さんも多い南三陸の誇りであったことがよくわかる絵です。
鉄道が健在であった頃の当駅は2面3線。気仙沼線は単線であったので行き違いと折り返しをこなす拠点駅でした。
築堤上のホームから望む志津川駅前の風景…津波ですべてが持っていかれ、その後の駅前の復興が全く進んでいないことが雑草の生い茂り方でよく理解できる光景が広がっていました。画像左側の骨組みはテレビでよく放映された南三陸町防災庁舎です。鉄道時代の当駅から歩いて5分、旧合同庁舎の場所にあったBRTの志津川駅からでも10分程度の場所にありました。
さんさん商店街に隣接した場所へ移設されたBRTの当駅ですが、ここも震災当日は18メートルの大津波が襲ってきた場所でもあります。
ところで、隣接している南三陸さんさん商店街にはこんなものが…
2012年8月に南三陸町平成の森しおかぜ球場で行われたイーグルス対ファイターズ戦を記念したファイターズ選手・監督・コーチによるサインの寄せ書きです。この試合に先発登板をした斎藤佑樹、ホームランを放った鵜久森敦志はもちろん、今浪隆博や尾崎匡哉、佐藤賢治といった有名どころのサインもあります（画像右側には楽天イーグルスの寄せ書きもあります）。
隣の駅＠気仙沼線BRT
上り：陸前戸倉駅■4.2m
下り：南三陸町役場・病院前駅■0.8km
※訪問日：2013年8月31日,2017年5月13日
