北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
トマム駅K21北海道勇払郡占冠村字中苫鵡
新夕張駅管理の無人駅
かつて「石勝高原」を名乗っていた駅です。開設当時からある駅舎で、当時は将来の有人化を見越して窓口も設置してあるのですが、現在に至るまで一貫して有人化されたことはなく、窓口は現在も当時のまま残されています。
その駅舎内はこんな感じ。あたかも過去に営業されたことがあるように見えますが、前述の通りこちら側の窓口で営業が行われたことは無いそうです。
当駅は開業時からいわゆる人口希薄地帯で、もっぱら近隣にあるリゾートホテルの利用者や関係者の乗降を相手にして営業をしています。
駅舎内には列車の時刻表と運賃表が掲出されていますが、面白いことに停車列車が全て特急列車であることから、自由席特急料金表もあわせて掲出されています。石勝線特例から占冠駅、新夕張駅、新得駅の特急料金は表示されていません。
当駅前には占冠村営バスのバス停があります。運行は1日2往復です。幾寅方面へは訪問日現在でJR線が不通となっていることから、当駅で村営バスに乗り換えるとショートカットできて便利だったりしますが、朝7時35分発の幾寅方面行きバスに接続する当駅着の列車が無いのが残念なところです。
逆の下り便であればJR滝川駅を5時49分(富良野駅7時20分)に出る東鹿越行きが接続する新得駅行き代行バスに乗って幾寅駅で占冠村営バスの当駅9時31分到着便に乗り換えることが出来ます。
※旭川駅を朝一番に出る特急列車は1分違いで接続しないのでご注意あれ。
しかし当駅の場合は駅舎の利用実態が無いといっても過言ではなく、下車する人の殆どはこちら側の出入口を利用します↓
近隣のリゾートホテル(★野リ〇ートトマム)の送迎が行われていて、列車の到着にあわせ白いバスがお客さまの出迎えにやってきます。
当駅の跨線橋にもなっている珍しい形状の橋は以前まで使われていたインフォメーションセンターへの連絡道にもなっていますが、そのインフォメーションセンターの建物は現在は使われておらず、駅間系以外の部分は立ち入りが制限されています。
といっても立ち入りが出来ないわけではなく、ちょっと入ってみるとこんな感じで壁面には北海道の言葉が書かれていてとても興味深かったりします。
北海道が好きな私でも馴染みが薄い言葉があったりしてとても面白いです。これ以外にも無数の北海道独特の言葉が掲示されています。
こちらにも時刻表が掲示されていますが、やはり特急列車のみが停車するという面白い内容になっています。
旧トラベルセンター
当駅には二つの顔がありました。一つ目はアルファリゾートの玄関口としての顔。
列車を降りて長い連絡橋を渡りきると見えてくるインフォメーションセンター。ここにはJRのみどりの窓口機能がありました。
といってもトマムリゾートの運営会社が変更になり、こちらのインフォメーションセンターが閉鎖されたことから現在この建物へ立ち入ることは出来ず、このような貼り紙がありました。
もう一つは旧来からある駅舎施設。
現在はこの駅舎での営業業務は行われていません。
にもかかわらず…
誰が笑顔で利用者を迎えるのだろうかと。。。
なお、駅舎前には占冠村営バスの停留場があり、根室本線落合駅、幾寅駅までショートカットできます。2012年2月現在のタイムスケジュールは以下の通りでした。
1便 |
3便 |
上り |
下り |
2便 |
4便 |
7:06 |
14:17 |
占冠駅前 |
10:03 |
18:14 |
|
7:37 |
14:47 |
トマム駅前 |
9:31 |
17:42 |
|
7:58 |
15:08 |
落合駅前 |
9:12 |
17:23 |
|
8:10 |
15:20 |
幾寅駅前 |
9:00 |
17:11 |
※駅番号シール貼付前の駅名標
<当駅→串内信号場間の踏切施設>隣の駅@石勝線
・(98k590m)当駅98.6km
・この区間に踏切はありません
・(104k140m)串内信号場104.2km
上り:ホロカ🚦6.0km→滝ノ沢🚦12.9km→東占冠🚦17.3km→占冠駅K2121.3km
下り:串内🚦5.6km→上落合🚦9.1km→新狩勝🚦14.7km→広内🚦20.9km→西新得🚦26.4km→新得駅K2333.8km
※訪問日:2001年7月25日,2010年11月