北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部室蘭地区
富浦駅H29北海道登別市富浦町一丁目
登別駅管理の無人駅
室蘭線の電化区間ではもっとも小ぢんまりとした駅といっても過言ではない駅でしょう(個人の感想です)。
1892年に開業したこの区間の線路ですが、当駅が設置開業したのは1953年。駅の歴史としてはそれほど古くなく、後付けされた駅であることもあっていわゆる駅前広場は設けられておらず、駅舎を設営する場所も無いので駅っぽさはゼロかも知れません。
ホームにも屋根はありませんが、その代わりポツンと設置された小さな待合室。実は重要な役割を持っています。駅の裏には海産物の加工工場があり、これを目当てに海鳥が多数襲来。場合によっては糞を撒き散らします。
ご覧の通りで、ロート製薬のコマーシャルも真っ青な大群を形成しているから驚きます。この鳥の大群から撒き散らされる糞害から身を守るために待合室があると言っても過言ではありません。妙に古びていますが立派に利用者の役に立っています。
板張りの待合室内です。古い建物ではありますが、頭上に輝く照明器具はなんと…
最新のLED照明ですよ!節電にも効果を発揮する最新機器を使っているあたり、さすがJR北海道さんです。
ゴミを捨てる際の注意喚起も忘れていません。
当駅は東室蘭駅~登別駅の間にある比較的運転本数が多い区間にあるので、普通列車もご覧の通り手厚い本数が確保されています。午前7時台の東室蘭方面行き列車の本数はなんと3本!6時台から8時台まで見れば破格のおよそ20分おきという高頻度設定。
消費税8パーセント時代の普通運賃表です。
ホームの虎杖浜駅寄りに遮断機付きの構内踏切があります。この区間は列車が高速かつ高頻度で通過していくので、警報音が鳴って遮断機が作動したら急いでいても線路の横断は中止し列車が通り過ぎるのを待ちましょう。
公道上から見た海側の駅入口の図です。「富 浦 駅」といった看板類がないので見落としやすいですが、これでも駅です。
こちらは宅地(山側)の出入口です。こちらにも駅を示す看板類はありませんが、階段の両側に政党の看板が…
右に日本共産党、左に公明党の看板がお出迎えしていますが、これは2006年に訪問したとき(下部参照)と変わっていません。
ホーム上は開業時からの砂利敷きホームと3両1ユニットの711系電車で普通列車が運用されていた時代の2006年に継ぎ足した木製ホームで構成されています。
構内は複線上の2面2線。普通列車のみが停車します。
平成18(2006)年8月訪問時の様子です
平成18(2006)年8月に訪問した際に駅名標です。平成19(2007)年10月に付与された駅ナンバリングのシールが貼付される以前のものとなっています。