四国旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部
土佐北川駅D33高知県長岡郡大豊町久寿軒
高知駅管理の無人駅
河川にかかる鉄橋の中にある特異な駅です。1960年に↑画像の手前側にあった駅を防災のために線路移設させた1986年に現在の位置に移転して現在に至っています。その際、もともと棒線駅だった当駅に旧線にあった大王信号場の機能を併せ持たせることになり、当駅に行き違い機能が付加されて移転開業したのでした。
当駅には出入り口が2箇所あります。
ひとつは当駅ホームから高知駅寄り側。比較的広い敷地があって、いかにも「駅前」という風情はないこともないのですが、、、
旧駅はこちら側にあったので、新駅でもこちら側から乗車できる通路を構築させる必要があったようです。なので、ここから駅までは少しスリリングが長い通路を通ります。
こちら側の出入り口付近に当駅のお手洗い設備が設置されています。
地上側から見た図です。このトイレから先がスリリング通路。この先、鉄橋に至るまでこの細い通路のお世話になります。
築堤にへばりつくように伸びている通路。ぜひ現地で体感していただきたいです。
出入り口1には見当たらなかった駅名看板はこんなところにあります。
トラス橋の手前まで来たところで階段が目の前に現れます。ここを右へ曲がれば駅施設へ、直進し階段を上がれば出入り口2へ至ります。
これが右を向いた図。右側のプレハブは当駅の待合いスペースです。後述のホームはとても細いため列車待ちには適しておらず、鉄橋の下に強引に設備を作っています。といっても地上設備と違い宙に浮いているような場所なのであまり長居はしたくないのが正直なところ(個人の感想です)。
ちなみに待合室内はご覧のとおりです。
待合室内には時刻表が掲示されています。阿波池田駅~土佐山田駅間は列車本数がそれほど多くありません。
出入り口2方面へはトラス橋の脇に設けられた通路を通ります。↑画像の右側がその通路。こちらもなかなか細いわけですが、出入り口1の通路よりはしっかりしています。
河川を横断し、線路がトンネルへ入ろうとしている付近で階段があります。先ほどの出入り口1とは河川をはさんで対岸にある側には飲食店があります。
こちらがその飲食店。訪問した時間帯は朝が早かったのですが、それでも暖簾が出ていて営業をしているような風情でした。
駅前の様子はご覧のとおり。よく見るとこれ、出入り口1と2の位置関係は河川の対岸ではありませんね。国道をショートカットしているだけ?!
出入り口2の飲食店付近にはとさでん交通の「枯谷(かれたに)」というバス停があります。はりまや橋を経由し高知県庁へ至るバスも設定されています。
ホームから階段を下りて待合室方向を見た図です。知らないで列車を降りてこのような風景が広がっているのを見るとかなり驚きます。
しかしこれ、絶景ですが高所が苦手な人には怖いでしょうねぇ。
ホームから階段方向を見た図です。ホームは鉄橋上に強引に設けられただけのことはあり、かなり細いです。
ホームの多度津寄りの側の先です。多度津寄りのポイントはトンネルの中に設置されています。
徳島県と高知県の境にある駅なのでとても山深く、眺めはとてもよいです。
そんな当駅の構内は単線上の1面2線で、普通列車のみが停車します。