北海道旅客鉄道株式会社 函館支社
津軽今別駅■青森県東津軽郡今別町大川平
木古内ブロック青函トンネル工務部管理の無人駅
※2016年に閉駅しました
青森県内にあるのにJR北海道が管理する不思議な駅でした。JR東日本が管理する津軽線の津軽二股駅に隣接していましたが、海峡線と乗り換えることを想定していたわけではなく、両駅を通して乗車券を発売する制度あったわけでもなく、乗り換えは物理的には可能だったものの、駅が隣接していることによる料金面でのメリットはほとんどありませんでした。
【参考】津軽今別駅→新青森駅…運賃990円(自由席特急料金510円)※蟹田で普通列車へ乗り換えれば自由席特急料金は不要津軽二股駅→新青森駅…運賃970円津軽二股駅⇔津軽今別駅…運賃600円※中小国~蟹田間は運賃計算の特例を適用
当駅の機能は北海道新幹線開業後は奥津軽いまべつ駅へ引き継がれていますが、書類上は2016年3月25日で津軽今別駅は廃止された(翌日に奥津軽いまべつ駅が新規開業した)ことになっています。
そんな当駅の営業休止直前の様子です。
画像の奥に見える跨線橋は北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅のものです。その手前に「津 軽 今 別 駅」と看板が見えます。その看板のあたりに当駅の下り線ホームがあります。
JR津軽線津軽二股駅の単線線路を踏切で超えるとすぐにこのような通路階段があります。これが当駅の出入り口となります。この通路はJR北海道の駅を利用するための設備なのでJR北海道の資産かと思いきや、、、
設備の下のほうに小さく貼られた「貸付資産票」によると津軽二股駅構内に設置されたJR東日本の設備をJR北海道へ貸し出しているというカラクリだったようです。
階段を上がると海峡線の下り線路脇に出ます。
右へ進むと函館方面のホームへ、左へ進むと青森方面のホームへ通じる構内踏切が設置されています。
右へ進むと函館方面行きのホームの手前に仮設の待合室があります。この待合室には…
木製の駅名看板が取り付けられています。この看板は当駅開業時に設置されていたログハウス風の待合室に掲げられていたものを設置しているのです。
下り線は新幹線駅設備の脇に設置されていて、仮設ホームがある場所は当駅撤去後は線路が敷かれ、信号所的な役割を持たせるような配線になるようです。架線柱の構造がそれを物語っていますね。
これは下り(木古内方面)仮設ホームの中小国(蟹田・青森)方向を見た様子です。敷設済みの線路の奥の右にご注目。途中まで伸びている線路は明らかに仮設ホームを撤去したのちに延ばすことを想定し、やりかけ状態となっているのがわかります。木古内方向も同様の「やりかけ状態」になっていました。また、上り線ホームも同様でした。
ホームは下り線列車の進行方向の左側に設置されています。
「青森方面(上り)」のホームへは構内踏切を横断する必要がありますが、新幹線設備が敷設されて以降の当駅構内踏切は他に類を見ないダイナミックなものになっていました。
なんと新幹線の線路を横断するのです。全国でも新幹線の線路が構内踏切となっている場所はここだけ…でしたが、これは当駅の開放時間に新幹線の試験走行が行われていないからこそできる設備と言えます。よって当駅解放時間帯は新幹線軌道にはロープが張られていました。
その新幹線線路を横断すると、こんな様子を見ることができました。北海道新幹線の駅を線路上から眺めることができるのは当駅の構内が解放されていた2015年8月9日まで。。。このアングルは新鮮な違和感でした。
上りホームから眺めた構内踏切の様子です。奥に見える遮断機は在来線線路に対してのものです。当駅ホーム設備が撤去されると遮断機も同時に撤去されるようです。
そんな中、上り線を通過する特急スーパー白鳥号。ここを通過する姿が見られるのも新幹線開業前までですが、当駅構内が解放されなくなると見ることもできなくなってしまいます。
上り線ホームの脇にも列車待ち合わせ用の建物が設置されています。こちらのプレハブ待合室にも旧待合室から流用している木製駅名看板が設置されています。
こちらは上り線ホームです。以前は複線線路を挟み込むように両側にホームが設置されていて、上り線ホームは進行方向(青森に向かって)左側に設置されていましたが、仮設ホームは右側に設置されていました。
そんな当駅は旅客扱いを行っていた2015年8月9日までの段階で構内は複線上の2面2線。一日に停車する列車の本数は上下2本ずつ。
停車本数は当駅開業時から増えも減りもしませんでしたが、2002年12月以降は快速列車が特急列車へ格上げされ、木古内駅~蟹田駅間にこの区間のみを乗車する場合に限って特急料金を徴収しない特例が設定されました。この特例は普通列車が運転されていない区間に限って特急列車に特急料金なしで乗せてあげましょうというものなのですが、2002年11月までは快速列車だったので特に気しなかったところ、特急へ格上げされてしまってからは当駅から乗車する列車で青森もしくは五稜郭駅、函館駅へ乗り通す場合は当駅からの特急料金が必要となり、普通運賃(乗車券)のみで木古内駅・蟹田駅より先へ行くには普通列車への乗り換えが必要になってしまいました。
この特例、今後新幹線開業後はどうなってしまうのでしょうか。。。と思っていたらいわゆる「青函特例」は消滅し、青春18きっぷと北海道東日本パスを利用する場合に特例が設けられただけになっています。
新幹線設備構築前の様子
開業時の状態を保っていた時期の様子です。
駅名標の隣駅表示が「たっぴかいてい(竜飛海底)」になっています。また、休止直前状態のホームには設置が無い「ようこそ青函トンネルへ」の看板も設置されていました。
ログハウス風の待合室がホームの上下それぞれに設置されていました。
ホームには名所案内が掲出されていました。
2018年1月に訪問したときの様子
津軽二股駅看板の後方にあったはずの屋根付き階段が撤去されています。
隣の駅@海峡線
上り:中小国駅■13.0km
下り:竜飛海底駅(閉駅)19.5km→吉岡海底駅(閉駅)42.5km→知内駅(閉駅)63.0km→木古内駅■74.8km
※訪問日:2002年2月28日,2015年7月31日
そんな当駅の営業休止直前の様子です。
画像の奥に見える跨線橋は北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅のものです。その手前に「津 軽 今 別 駅」と看板が見えます。その看板のあたりに当駅の下り線ホームがあります。
JR津軽線津軽二股駅の単線線路を踏切で超えるとすぐにこのような通路階段があります。これが当駅の出入り口となります。この通路はJR北海道の駅を利用するための設備なのでJR北海道の資産かと思いきや、、、
設備の下のほうに小さく貼られた「貸付資産票」によると津軽二股駅構内に設置されたJR東日本の設備をJR北海道へ貸し出しているというカラクリだったようです。
階段を上がると海峡線の下り線路脇に出ます。
右へ進むと函館方面のホームへ、左へ進むと青森方面のホームへ通じる構内踏切が設置されています。
右へ進むと函館方面行きのホームの手前に仮設の待合室があります。この待合室には…
木製の駅名看板が取り付けられています。この看板は当駅開業時に設置されていたログハウス風の待合室に掲げられていたものを設置しているのです。
下り線は新幹線駅設備の脇に設置されていて、仮設ホームがある場所は当駅撤去後は線路が敷かれ、信号所的な役割を持たせるような配線になるようです。架線柱の構造がそれを物語っていますね。
これは下り(木古内方面)仮設ホームの中小国(蟹田・青森)方向を見た様子です。敷設済みの線路の奥の右にご注目。途中まで伸びている線路は明らかに仮設ホームを撤去したのちに延ばすことを想定し、やりかけ状態となっているのがわかります。木古内方向も同様の「やりかけ状態」になっていました。また、上り線ホームも同様でした。
ホームは下り線列車の進行方向の左側に設置されています。
「青森方面(上り)」のホームへは構内踏切を横断する必要がありますが、新幹線設備が敷設されて以降の当駅構内踏切は他に類を見ないダイナミックなものになっていました。
なんと新幹線の線路を横断するのです。全国でも新幹線の線路が構内踏切となっている場所はここだけ…でしたが、これは当駅の開放時間に新幹線の試験走行が行われていないからこそできる設備と言えます。よって当駅解放時間帯は新幹線軌道にはロープが張られていました。
その新幹線線路を横断すると、こんな様子を見ることができました。北海道新幹線の駅を線路上から眺めることができるのは当駅の構内が解放されていた2015年8月9日まで。。。このアングルは新鮮な違和感でした。
上りホームから眺めた構内踏切の様子です。奥に見える遮断機は在来線線路に対してのものです。当駅ホーム設備が撤去されると遮断機も同時に撤去されるようです。
そんな中、上り線を通過する特急スーパー白鳥号。ここを通過する姿が見られるのも新幹線開業前までですが、当駅構内が解放されなくなると見ることもできなくなってしまいます。
上り線ホームの脇にも列車待ち合わせ用の建物が設置されています。こちらのプレハブ待合室にも旧待合室から流用している木製駅名看板が設置されています。
こちらは上り線ホームです。以前は複線線路を挟み込むように両側にホームが設置されていて、上り線ホームは進行方向(青森に向かって)左側に設置されていましたが、仮設ホームは右側に設置されていました。
そんな当駅は旅客扱いを行っていた2015年8月9日までの段階で構内は複線上の2面2線。一日に停車する列車の本数は上下2本ずつ。
停車本数は当駅開業時から増えも減りもしませんでしたが、2002年12月以降は快速列車が特急列車へ格上げされ、木古内駅~蟹田駅間にこの区間のみを乗車する場合に限って特急料金を徴収しない特例が設定されました。この特例は普通列車が運転されていない区間に限って特急列車に特急料金なしで乗せてあげましょうというものなのですが、2002年11月までは快速列車だったので特に気しなかったところ、特急へ格上げされてしまってからは当駅から乗車する列車で青森もしくは五稜郭駅、函館駅へ乗り通す場合は当駅からの特急料金が必要となり、普通運賃(乗車券)のみで木古内駅・蟹田駅より先へ行くには普通列車への乗り換えが必要になってしまいました。
この特例、今後新幹線開業後はどうなってしまうのでしょうか。。。と思っていたらいわゆる「青函特例」は消滅し、青春18きっぷと北海道東日本パスを利用する場合に特例が設けられただけになっています。
新幹線設備構築前の様子
開業時の状態を保っていた時期の様子です。
駅名標の隣駅表示が「たっぴかいてい(竜飛海底)」になっています。また、休止直前状態のホームには設置が無い「ようこそ青函トンネルへ」の看板も設置されていました。
ログハウス風の待合室がホームの上下それぞれに設置されていました。
ホームには名所案内が掲出されていました。
2018年1月に訪問したときの様子
津軽二股駅看板の後方にあったはずの屋根付き階段が撤去されています。
隣の駅@海峡線
上り:中小国駅■13.0km
下り:竜飛海底駅(閉駅)19.5km→吉岡海底駅(閉駅)42.5km→知内駅(閉駅)63.0km→木古内駅■74.8km
※訪問日:2002年2月28日,2015年7月31日