東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社
津軽宮田駅■青森県青森市大字奥内字宮田
青森駅管理の無人駅
津軽線随一の質素な造りの駅です。ホームのすぐ隣がお墓密集地という立地もさることながら、当駅の蓮向かいには北海道民または北海道好きなら見覚えがある赤い看板があります。それは…
「味の時計台」です。といってもここは店舗ではありません。この会社様の会社情報によればここは「青森ギョーザ・製麺工場」というそうで、ここから全国の店舗へ配送されているようです。北海道メインの企業なので道内で作られているのかと思いきや、全国展開を見越した立地だとしたら「なるほど」と思ってしまいます。余談ですが味の時計台さんは青森県を含む東北内には店舗を出していないようです(2016年に宮城県の泉インター付近で食べた店舗は閉店したようですな)。
踏切から蟹田方向を見るとこんな感じ。駅設備がお墓を含めた寺社に喰い込んでいるように見えますが、これはどうやら駅設置にあたりこのお寺の敷地が貴重な敷地を提供したことによるそうです。
ちなみにこの時計台工場さんに隣接して青森市役所奥内支所があり、1955年に青森市と合併する以前の奥内村役場もそこにあったんだとかで。実は奥内駅は松前国道から引っ込んだ位置にあってとても不便な立地でして、当駅があとから追加設置された事情ってそういう(役場・支所最寄り駅)ことなのかも知れません。
なのでこれほどまでにお墓に寄り添ったホームの設置具合になったのでしょう。
ホーム内の待合室はロングシートがあるだけのシンプル構造。
当駅を含む津軽線は運行本数が少なく、平均して1時間以上の運行間隔となっています。また青森中心部方向へ向かう列車の最終が19時半頃。。。味の時計台工場の皆さんはちょっと残業しちゃうと最終列車に乗ることが出来ないということになってしまいますが、当駅からすぐの国道280号(松前国道)沿いに工場従業者向け駐車場が完備されていて納得しちゃいました。
お願いなどの注意書きが多いなぁ。。。
待合室に貼付されていた建物財産標によると当駅の待合室は1986年9月に設置されたことになっています。古い文献によると当駅は1951年の青森駅~蟹田駅間開業時には駅は設けられてなく、遅れること8年後の1959年に左堰駅・中沢駅・郷沢駅と同時に追加設置されています。駅前広場が設けられていない事情は線路敷設時に駅が無く、あとでいきなり駅が設置されたことによるのでしょう。
※だからホーム設置位置が元の寺社敷地なのかと。
そんな当駅は単線上の1面1線となっています。
<当駅→奥内駅間の踏切施設>隣の駅@津軽線
・(9k660m)当駅9.7km
・(9k892m)第1奥内踏切
・(9k991m)川端通り踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(10k744m)中野通り踏切
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(11k089m)前田上踏切
・(11k500m)奥内駅11.5km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
上り:油川駅■3.7km
下り:奥内駅■1.8km
※訪問日:2018年1月2日