wakayamashi
西日本旅客鉄道株式会社 近畿統括本部和歌山支社
和歌山市駅■和歌山県和歌山市西蔵前3番1号
和歌山駅管理の簡易委託駅(委託先:南海電気鉄道株式会社)
🆋ICOCAの駅

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 JR紀勢線の終点は南海電車の管理下にあります。というのも当駅の1.0キロ手前付近から当駅までの線路は南海電気鉄道さんの資産になっていて、形式上JRが南海に乗り入れていることになっています。乗り入れているといっても運賃はJRの運賃のみでとなっていますが。

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 その1.0キロからが南海電車の資産ということから、当駅は南海一色。JR西日本は非常に肩身が狭く、アウェイ感満載です。

 紀勢線はもっとも駅舎寄りにある2番線ホームを使用します。2017年に改札が改修されています。以下は2005年に訪問をしたときの様子です。
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 南海とJRは当然別会社なので、運賃計算が打ち切られ別途乗車券を購入する必要がある旨、案内の看板が設置されています。気になるのは「南海のりかえ」と書かれた看板の「当駅下車の方」という欄の下に書かれた文言。「JR係員において精算され」と書かれていますが、ワンマン列車の運転士は清算業務を行わないことになっているので、実際にこのような展開になったとき、どのような処理となるのかが気になるところです。

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 当駅からJR和歌山駅までの区間はICOCAサービスエリア外となっていたため、PiTaPaを含むICOCA及び相互利用可能ICカードを使っての利用はできませんでした。南海電車を利用する場合はPiTaPaと相互利用が可能なICOCA等のICカードが使えますが、だからといってJR線利用の精算はできません。また、当駅ではオレンジカードも使うことができません。

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 南海電車側ホームにはJR様式の自動券売機が設置されていて、JRの乗車券類を所持していない旅客はここで乗車券を購入して乗り換え改札機を通過することになります。

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 ご覧の通り、JR線用ホームはフェンスや改札機に囲まれていて、南海電車の乗車券類だけでは乗車ができないようになって…いません。自動改札機の右側を通ればフリーパスで通ることができますが、これは勝手に乗っていいという意味ではなく、青春18きっぷ等の自動改札機を通過できない旅客のための措置です。

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 南海電車は3番線から6番線を使用し、2,3,6番線は当駅で行き止まりになっています。4,5番線は和歌山港駅方面へスルーすることが可能。2005年11月27日をもって営業が廃止された久保町・築地橋・築港町の各駅に停車する普通車は6番線の和歌山港寄りにあった7番線を使用していました。

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 和歌山港線の中間3駅(久保町、築地橋、築港町)は2005年11月26日に廃止されました。よって現在はこの案内看板や以下に紹介する設備は撤去されています。

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 前述の中間3駅から乗車した場合、オレンジ色の乗車駅証明書発行機にあるボタンを押して裏面が磁気エンコード化された乗車駅証明書を受け取って、当駅降車の場合は当駅改札口手前の自動精算機で運賃を支払って出場、乗り換えて当駅以外の駅で降車の場合は下車駅の自動精算機へ証明書を突っ込んで運賃を精算、さらにJR紀勢線へ乗り換えの場合は当駅2番線の中間改札機脇にある自動精算機へ乗車駅証明書を突っ込んで運賃を精算し、続いてJR自動券売機で乗車券を購入、乗車駅証明証と重ねて中間改札機を通過する方法を採っていました。
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 あまり大きな声では言い難いのですがこの乗車駅証明はボタンを押せば誰でもどの中間駅の証明書を発券できてしまいますが、利用者を信用している南海電鉄様は良心に任せているのでしょう。仮にここでズルをして、築港町から乗ったのを久保町だと誤魔化したとしても10円そこらしか変りませんし、オトナなんだからそういうズルはしないという前提のシステムなのでしょう。

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 和歌山港線の普通列車用ホームはかつてこのように厳重に自動改札機とフェンスで囲まれていました。
 中間3駅で降車する場合は当駅中間改札機脇の精算機で運賃を精算し、自動改札機へ精算済み券を投入して通る仕組みでした。スルッとKANSAIカードの場合は自動精算機で下車駅を指定し、運賃をカードから減算させたのち、精算済み券を自動改札機へ投入して乗車する仕組みでした。なお、スルッとKANSAIカードで乗車して、ここの自動精算機で精算を行わずに中間改札機にカードを投入すると、自動改札機は隣の久保町駅で下車したこととして取り扱いし、カード裏面には「NK久保」と印字されました。

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 7番線の和歌山港線列車は短いため、和歌山港方に寄って設置されていました。

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 その他の南海電車は3~6番線を使用しています。

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 なんば方面へ頻繁に列車が設定されていて、さすが大手私鉄だというところを見せ付けられます。

隣の駅@紀勢線
上り:紀和駅■1.5km
下り:(終着駅)全長384.2km
<当駅→久保町駅間の踏切施設>
・(0k000m)当駅
0.0km
・(未確認)和歌山市1号踏切
・(未確認)久保町駅0.8km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@南海和歌山港線
上り:(起点駅)全長2.8km
下り:久保町駅(閉駅)0.8km→和歌山港駅■2.8km

※訪問日:2005年10月26日